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昭和のオートバイとレンズ

ヲタク系老人がオールドバイクとオールドレンズを語る

キャビネットで眠っていた引伸しレンズが実はもう1本あって、FUJINON-EP 50mm F3.5というレンズです。

これは50年前に自宅暗室でDPEを始めた時に引伸し機と一緒に初めて買ったレンズなのですが、灰色のゴム製の絞りリングが経年劣化で切れてしまっていて、見栄えが悪いので戦力外にしていました。

 

何か良い方法はないかとネットで調べていると、レンズ用ゴムローレットが単体で売られているのを見付け、レンズ径に合わせた49.5-51.5mmを注文して取り付けてみたところバッチリ。晴れてレギュラー登用となった訳です。

 

後継機種のFUJINON-EX 50mm F2.8と比べると、レンズ構成は同じ4群6枚、絞り羽根はEXの8枚に対して10枚の円形絞り。引伸しレンズとして使う分には絞り枚数は関係ありませんが、撮影用レンズとしてはボケの形状がきれいな円形絞りの方が優れています。

マルチコートが施されていているEXに対して、こちらはモノコートなので逆光には弱いはずですが、それもオールドレンズの味と考えれば弱点とは言えません。

 

そして、何より見た目がカッコ良いです。少しオモチャっぽい外観のEXとは対照的に、沈胴式レンズのような異形のシルエットです。オールドレンズ遊びは見た目のカッコ良さも大事な要素です(苦笑)。

 

このレンズは新品時から7mmの延長リング(L39→L39)が付属していて、元々のフランジバックは51mmですが、延長リングを取り外すと44mmになります。

この44mmのフランジバックはLPL 50mm F4.5と同じなのでアダプター類をそのまま流用でき、無限遠から最短撮影距離50cm程度まで寄ることができます。

 

50年前に暗室に籠もって赤電球の下で印画紙を焼いていたレンズを使って、その頃には想像さえしなかったデジタルカメラで写真を撮っていると思うと感慨ひとしおです。