この2ヶ月ほどで手元に5本の引伸しレンズが集まったので、実写比較をしてみることにしました。どのレンズも良く写ることは実証済みなのですが、敢えて優劣を付けるとしたらどんな結果になるでしょうか。
①EL-NIKKOR 50mm F2.8
②FUJINON-EP 50mm F3.5
③FUJINON-EX 50mm F2.8
④LPL 50mm F4.5
⑤E-Lucky 75mm F3.5
今回はレンズ構成で不利な④と⑤、絞り読取り窓からの光線漏れの懸念がある③は除外して、70年代を代表する引伸ばしレンズの①と②の2本の比較です。
共通の絞り値の設定があるF4〜F16の各絞りで撮り比べてみました。ピントは真ん中奥のマンションです。
■F4
■F5.6
■F8
■F11
■F16
2本とも中心部の解像力はF4から文句なしながら、周辺部の解像力はFUJINON-EPの方が明らかに上回っており、ボケについてもFUJINON-EPの方が自然で、EL-NIKKORは2線ボケ気味。この傾向はF8まで残り、F11まで絞ってようやく同等になる。
コントラストはほぼ同等。発色傾向については、見比べるとEL-NIKKORの方が少し鮮やかに見える。
結論としては、この2本の引伸しレンズは甲乙付けがたいものの、敢えて優劣を付けるとすればFUJINON-EP優位ということになりそうです。
引伸しレンズは20世紀の遺物のような扱いをされていますが、マウントがL39という小口径ゆえに高いテレセントリック性(撮像素子に対して光線が垂直に入る)があり、デジタル時代には再評価される可能性がありますね。


