バイクの擬人化 | 昭和のオートバイとレンズを愛でる

昭和のオートバイとレンズを愛でる

80年代の旧車バイクとOMマウントのオールドレンズを語る

バイクとの関わり方は人それぞれですが、男にとって愛車は恋人や伴侶のような存在なのかも知れません。そんなふうに考えると、ZⅡのような旧車がとんでもない高値で取引されていることも納得がいきます。

限定解除試験のハードルによって400㏄のバイクで我慢することを強いられた中高年世代にとって、ZⅡなどの当時の大型バイクはさしずめ青春時代に遠くから眺めるだけだった学校一の美少女のような存在なんですね。
 
免許制度の改正によってかつての憧れのマドンナが手の届く存在になり、そんな彼女から"私と付き合ってくれませんか?"と告白されると、青春を取り戻せるならとお金に糸目を付けず一も二もなくOKしてしまう男心は痛いほど理解できます(^^)。

ZⅡをオマージュしたZ900RSがバカ売れしているのも同じ理由だと思います。いくら憧れの彼女でも還暦過ぎのババァは無理ということで、どことなく彼女の面影を感じさせる若い子を選ぶという人も多いのでしょう。
 

自分が限定解除した80年代後半には、程度の良いZⅡが30万円くらいで売られていたような記憶があリますが、当時は逆輸入された大型バイクがたくさんあり、わざわざ70年代の旧車に乗りたいとは思いませんでした。

 

そんな経験もあって、自分自身はZⅡに500万円の価値は感じませんが、500万円を支払う人の気持ちは理解できます。因みに自分の場合、中古で手に入れたCBX750ホライゾンやGSX1100Gは、かつて少し気になっていた女性がバツイチになったと聞いて、大人のお付き合いを始めたという感じでしょうか(^^)。