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【 やっぱりタダでは済まないのよねぇ…。 】

 

ご新郎は、案の定、お母様と退場されます。

 

「あー…、さっきの美しさが汚れるー……」

 

と私は、自分の中にまたどす黒い感情がうずまいてくるのを感じながら、

そのシーンを目を一文字にして見ていました。

 

お母様が呼ばれたときに、

 

「え!わたし??」

 

って表情されてましたけど、

私は意地悪く、

 

「はー?あんたが実は頼んどったんとちゃうん?」

 

とか思ってしまっていました。

 

ごめんなさい。私が完全に未熟でした。

プランナーを目指している人は、こんな風に思ってはいけませんよ…。

 

 

そして、ご退場されて、

ご新婦のときと同様、ご新郎とお母様にもお写真をおさめていただきます。

 

お母様は、

 

「もう手も繋いでもらわれへんから、手繋いどこっ!」

 

と言いながら、ご新郎と恋人繋ぎして写真を撮られていました。

その表情は嬉々としていて、ご本人とご新郎以外は、

その光景の異常さに、別の空気を感じていました。

 

そのシーンを見て、私はもう

 

「はぁ…。えんがちょ…。」

 

と思っていました。

何度も言いますが、すみません、私が本当に未熟でした。

 

 

おふたりが中座をされている間、

司会者から届いた電報が読み上げられます。

 

電報を読んでいる最中なのに、

お母様が、司会者の読み上げを遮り、話しかけています。

 

私はその様子を視界の片隅に見ていたのですが、

ご余興の方をお着換え室にご案内しないといけなかったので、

その場を離れなければいけませんでした。

 

ご余興の方をお着換え室にご案内して、

お着換えが終わった後の待機場所のご説明をしてから、

急いでバンケットに戻ります。

 

 

バンケットに戻ってすぐに司会者から声をかけられます。

 

「おまみさん、お母様がね…」

 

と話し始めます。

 

「あぁ、やっぱりか…」と思いながら、

「はい、何をおっしゃられてますか?」と聞くと、

 

「この方…」と言いながら、席次表にある、あるゲストを差しながら言います。

当日は、司会者の手元にも席次表があります。

ご挨拶される方や、サプライズされる方を正確に把握し、スムーズに案内するためです。

 

「この方、教育委員会…?かなんかの偉いさんなんやて。

 どうもどこかの大学の名誉教授かなにかで、とにかく権威のある方だから、

 ひと言、お言葉をいただきたい…って、お母様は言われてるの。」

 

とひそひそと話してこられます。

 

「でも、この後、余興2本続いて、

 デザブ(デザートブッフェ)もあるから、難しいですやん」

 

と伝えると、

 

「そうやねん。だから私も『プランナーに確認しますね』って言ったら、

 『なんでいちいちプランナーに確認せなあかんの?客である私が言うてるのに!』って。

 『この後の進行との兼ね合いもありますので…』と伝えても聞いてくれはらへんかったわ。」

 

と、ここまで来ると、もう既に慣れっこですよね。

とにかく、理由なく、お母様は私のことが嫌い、だと。

 

「わかりました。キャプテンにも伝えて、巻けるところはとにかく巻きます。

 その確認をしてから、どこで入っていただくかお伝えするので、

 〇〇さん(司会者)からお母様にお伝えいただいてもいいですか。

 この中座、歓談中に判断しますので。

 あー…、でも、その方は突然依頼しても大丈夫なんでしょうか?驚かれませんかね?」

 

と聞くと、

 

「うん、それ私も言うてんけど、『偉い人やから大丈夫!』やって。」

 

 

…どんな理屈やねん。反対に失礼やろ…と思いつつ、

もうお母様は何を言っても、自分の思う通りにならないと(いや、思う通りになっても)、

文句を言われる方なので、とにかく巻けるところは巻くようにキャプテンと話します。

 

幸いなことに、ご余興をされるゲストの方々は、

依頼していた時間を超えることなく内容を考えてくださっていたので、

なんとか巻ける進行になりました。

 

 

 

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