ひぃ!恐ろしい。随分前に読み終わっていたんですが・・・
感想UPしようと思ってたら何ヶ月か?経ってたみたい←
怖いね。
とりあえず、自己満なブログでいろんなネタが飛び交っていて
もしかしたら読みづらいかもしれないけど、ごめんね←
はい、ではとりあえず裏表紙に書いてあったあらすじでも。
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昔、ママは、骨ごと溶けるような恋をし、その結果あたしが生まれた。
“私の宝物は三つ。ピアノ。あのひと。そしてあなたよ草子”。
必ず戻るといって消えたパパを待って
ママとあたしは引越しを繰り返す。
“私はあのひとのいない場所になじむわけにいかないの”
“神様のボートにのってしまったから”
───恋愛の静かな狂気に囚われた母葉子と、
その傍らで成長していく娘草子の遥かな旅の物語。
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個人的に江國香織さんの本を読むのは初めてだったんですけど、
どうしてこんなにも人気なのかが分かりました。
(遅いですよね・・・)
江國さんは、日本語がお上手だなーってまず思いました。
日本語の持っている表現力の細やかさとか、
絶妙な感覚を上手く使っている気がしました。
全体的な文章の印象だと、『まるで水彩画』。
透明感があって、キラキラしている。
でもストーリーやキャラクターの中には若干の毒みたいなものが含まれてる。
その塩梅がホントに絶妙!
この小説は娘と母、両者の語りが交互に綴られていくのだけど、
物語が進むにつれて、娘が成長していき、大人になり、
やがて母から離れていく・・・その過程が少し切なかった。
母・葉子は確かにちょっとおかしくて、常識から考えたら普通じゃない人。
だけど、とってもロマンチックで自分に素直で、変に気を遣わない。
そんなところが私はとてもとても好きだった
出来れば、私も葉子みたいに生きたいと思ったほど。
ストーリーは後半急展開を迎え、『えっ?!えっ?!嘘でしょ?!!』
と思ってるうちに終わってしまう。
これだけは言えます、この小説は、死ぬほどロマンチックです。
あらすじにあった『恋愛の静かな狂気』という言葉がまさにピッタリです。
文章の表現力、キャラクターの個性、ストーリー、
全て揃ってこんなに面白いだなんて
久々に読書をして感動した気がします。
これから江國さんの作品をもっともっと読んでいきたいな、と思いました
長々と失礼しました
Phoebe