愛着障害の心理
親密な関係を持つ人との情緒的な絆を
『愛着』という。
・ハーローによるアカゲザル愛着実験
アカゲザルと2種類の母親(人形)を使用。
生後まもないアカゲザルを母親(本物)から
引き離し、2種類の母親(人形Aと人形B)で
育てた。
※人形A…針金でできた冷たい人形
人形B…布でできた温かい人形
人形Aには哺乳瓶がついており、栄養を
与えてくれる存在だった。
アカゲザルが好んだのは人形Bだった。
お腹がすけば人形Aからミルクをもらうが
すぐに人形Bの方へ行く。
怖がらせるようなことをすると、人形Aに
助けを求めるような行動を取った。
その後、子供は大きく成長したが、
成長と共に自傷行為や他害行為、さらには
コミュニケーション障害(他者とうまく
関わっていけない)が見られた。
~愛着理論 ストレンジ・シチュエーション法~
エインズワースにより提唱。
乳児と母親の愛着発達やタイプを観察した。
子供と養育者を一部屋で過ごさせ、
子供がどう振る舞うのかを観察。
その後、養育者が退室し、観察者が入室。
子供の行動の変化からタイプをまとめた。
①安定型
②回避型
③葛藤型
④無秩序型
~タイプ毎の行動の特徴~
①安定型
養育者が居なくなると不安になり涙を
流す。養育者が戻ってくると笑顔で走り寄る
または泣いて抱っこを求める行動を取る。
親子関係…信頼や適切な愛着が存在。
②回避型
養育者が居なくなっても、後追いや
泣く行為は見られない。養育者が戻っても
思うように行動を続ける。どこかよそよそしく
距離を置きがち。
親子関係…養育者と子供の間に距離がある。
③葛藤型
養育者が居なくなろうとすると、なかなか
側を離れようとしない。養育者不在の間は
心理的に不安定な状態が続く。養育者が
戻ってきても安心はできず、逆に置いて
いかれたことについて怒りをぶつける。
親子関係…不安定。
④無秩序型
養育者が居なくなる際、①~③の行動を
取る。愛着関係に一貫性がない。養育者自身も
情緒的に不安定なケースが多い。養育者が
戻ってきても、どこか歪な関わり方をする。
親子関係…虐待が発生している可能性。
親自身にケアが必要な場合あり。