~承認欲求~
承認欲求とは他者から認めてほしい、
自身を価値ある存在として認めたい欲求。
人間の欲は深く、一つ満たされると
さらに次の欲が出てくる。
心理学者マズローはこの欲求段階を5つに
分類し、提唱した。
・マズローの欲求段階説
①生理的欲求
食事や睡眠など、生命を維持するために
必要な欲求。
※満たされないと不調を来す
②安全欲求
誰にも脅かされることなく安全かつ
安心して生活したいという欲求
※満たされないと心理的ストレスを感じる
③所属と愛の欲求
集団に属したい、仲間からの愛情を得たい
という欲求
④承認欲求
他者から独立した個人として認められ、
尊敬されたいという欲求。
⑤自己実現欲求
自身の可能性を最大限に引き出したい、
目標達成したい、成長したいという欲求。
承認欲求を満たしてくれる人、つまり
自身の要求や願望を叶えてくれる人には
心を開きやすい。
承認欲求を満たすことに執着、つまり
自身の欲求ばかりを相手に押し付けて
しまうと(相手が気を遣うため心理的に
負担を感じる、または関わりづらい)敬遠
されやすい。
では承認欲求が高い人の要求とは具体的に
どんなものがあるのか。
・話を聞いてほしい、共感してほしい。
相手の都合よりも自身の悩み解決が優先
・苦労や苦しみを理解してほしい。
どれだけ大変か、苦しいかを赤裸々に話す。
・自身の考えを肯定してほしい。
考えの「押し付け」(○○じゃない?、
○○と思う・感じるよね?等)が多い
・褒めてほしい、評価してほしい。
自身の「頑張り」を過度にアピール
・なぜ承認欲求が高くなるのか
①自身が自身を認められないから
無意識に自分から認められたいという欲求が
存在している。これを自己承認欲求という。
特に、自分に厳しい人は過度に自身への
要求を上げてしまうことで自身は「不出来」
だと思い込んでいる。
常に欲求不満(自身を無価値と考える)状態
であるため、別の形(他者からの評価)で
埋めようとしている。
これを欠乏動機という。
②両親からの愛情不足
人が最も最初に築き、生涯通して最も
深めていく人間関係が両親との関係である。
この時の関係性がその後、その人が築く
人間関係の原型となる。これを内的
ワーキングモデルという。
両親からの十分に愛されて育つと「自分は
人から愛される存在だ」という自己認識が
形成される。すなわち、自分で自分を
認められる状態を自然と形作るのである。
③認められた経験が少ない
他者から認められる機会が多いほど、
「自分は認められている」認識が強まる。
そのため、他者の評価をそれほど必要と
していない。
一方で他者から認められる経験が少ない
人は認められている感覚が乏しいため
より強く「認められたい」という気持ちが
前面に表出する。
④認められたい感情の暴走
最近社会問題となっているSNSでの過度な
批判と誹謗中傷。発起人は過激なコメントを
不特定多数の人間に認めてもらう(いいね
やグッドボタン)ことで快感を覚える。
場合によってはさらに強い刺激(承認)を
得たいと過激なコメントを投稿するように
なっていく。
個人の意見としては問題ないが、それを
不特定多数の人間や攻撃対象となる本人も
見えてしまうため、話が膨らんでいき
意図せず大きな問題となってしまう。
また、SNSの投稿人自身が過激なことを
している場合もある。再生数や閲覧数が
稼げるという理由で非常識なことであっても
人から見てもらえる、認めてもらえると
感じてしまい、更なる再生・閲覧数を
稼ぐため、より過激なことに走ってしまう。
⑤教育の変化
現代では子供を褒めて伸ばす教育を採用。
そのため注意される経験が少なく褒めて
もらうことが「当たり前」と考えてしまう。
その結果、社会人になってからも上司や
先輩に褒められることを期待する心理が
働き、注意を受ける度に落ち込む。
教育の段階で褒めてもらうことが当たり前
ではないこと、他者の評価や反応は過度に
気にせず自分の良さを自分で認めることが
大事だと教えていく必要がある。
次回、2025年1月3日
承認欲求をコントロールする方法をまとめる。