「家族」構成員採用面接 | 働くクンメーの事件簿 in バンコク

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バンコクで働くクンメー(お母さん)
住み込みのナニーとの日常をつづります。

 「何人家族ですか?」と「何人で暮らしていますか?」の答えが一致しない人は少なくないと思う。

でも、同義で聞いている・聞かれている時は多分にある。

住み込みのお手伝いさんを雇う人が多いタイ。住み込みのナニーと暮らす中、私はこの説明をするのがだんだん面倒になってきた。

 

 だから、お菓子を配りたいとかの理由があって「何人家族ですか?」と聞いていると分かる時は堂々と「3人ですっっ!(鼻息荒)」と言うようになった。

 

 そういう意味もあって「家族」と考えてしまうことが多いナニーだけど、「家族」になる前に面接をしたのだった。

 

なんか「家族」になるのに面接って……と思うけど、たとえば誰かと付き合って一緒に暮らしてということに至るまでに

「え、この人どんな人なわけ?」

とかあれこれ考えたりするから同じっちゃ同じか!とか思ったり、思わなかったりする。

 

 あれはもう2年以上も前。新型コロナのまっただ中。私は

「家族」候補4人を面接した。

 

 時間にルーズだと言われる東南アジアの人だけど、面接はみんなおしなべて30分前には来た。そして娘との相性の良さを示すべく、ものすごい勢いで娘にスキンシップをはかる。

 私に似てあまのじゃくな娘は、迫られると引くタイプで、そのスキンシップから素早くすりぬけていた。
 

 たった数十分の面接で人のことなんて分かりはしないのだけれど、直感というものはある。私が今のナニーを選んだのもそれにつきる。

なんてことのない仕草だったのだけど、私は彼女がお茶を飲む姿を見て彼女を採用しようと思った。

 

 1週間働き通した帰りに私の家に来た彼女は暑い中、駅から数分の道のりを歩いてきたという。麦茶を出すと、彼女は「ありがとうございます!」と言ってマスクを外してお茶を一気飲みした。

他の人にもお茶は出したけど、手をつけなかった。

それが礼儀だと思ったのかも知れない。

 

 私が外で働く間に子どもの相手をする人に求めるのは、信頼のただ一つだ。「え、お茶の飲み方で?」と思うかもしれないけれど。私の判断は間違っていなかったと、よく思う。