入院 前夜
お風呂に入る前
リビングでゲームしていた子どもを、
脱衣所に呼んだ。
明後日には手術する。
その前に
乳がんのできてる部分を
触ってみない?
こんな感じで声をかけた。
というか、、すでに上半身
裸で待ち受けていた私(笑)
思春期になって
お風呂は別々に入るようになり
お互いの裸を見ることも無くなった。
それが、乳がんになったことで
脱衣所に二人きり。
寒いのでヒーターの前に座り込んで
子どもの手を取って
「ここだよ」
シコリの場所を教えた。
嫌がらず、そーっと触ってくれた。
あぁ、あぁぁぁぁ。これかぁ。
↓↓↓
(こんな反応だったと思う)
ついでと言っては何だけど
いろいろな話をした。
乳がんには色々なタイプがあって
お母さんの場合は、
・手術してもおっぱいは残る。
・手術するから傷が残る。
・おっぱいが引きつってしまう。
・今までとは見た目が違ってくるから
ビックリするかも知れない。
でも、命を守るためだから。
・乳がんは、自分で見つけることが
できる癌なんだよ。
検診は大事!!
(お母さんは見つけられなかったけどね)
・かなり数は少ないけど
男の人も乳がんになるんだよ
近い距離で向かい合って
へぇー!と聞いてくれた。
この時は、乳がんの話にとどまらず
久々にたくさんの話をした。
家族の話。学校の話。
ヒーターの前で延々と
話が盛り上がった時に限って
ヒーターの「換気注意の音楽」が
ピロロ〜ンと軽快に流れた♪
そのタイミングが何度も続いて
いい話をしていると ピロロ〜ン♫
盛り上がると ピロロ〜ン♫
「なんだ!このヒーターは?」
ヒーターのおかげで
クスクス笑って和やかになった
子どもに、乳がんのことを伝えた日
「大丈夫かなぁ?」と心配だった。
あれから1週間以上が過ぎて、
シコリを触ってもらっても
雰囲気は明るい。
心の中は見えないけれど
伝えて良かったと思っている。
これはこれでホッとした
しかし、入院前夜、、、。
やっぱり緊張して眠れなかった