ご近所に"乳がんの先輩"がいる。

 

(適切な表現が見つからないので

 先輩で!)

 

この土地に引っ越してきて20年。

 

当時、班長だったSさんの家に

 

ご挨拶に行った事から、細く長く

 

お付き合いが続いている。

 

 

私の実家の「柿」がとれたら

 

おすそ分けに持って行く。

 

 

そうすると、クリスマスに

 

うちの子どもに

チョコレートを返してくれる。

 

 

数年前のクリスマスに

 

いつものように

お菓子を持ってきてくれて

 

玄関先でお話した時のこと。

 

Sさんが

 ↓

私ね、、、乳がんの手術したのよ

 

ビックリの告白に目が点 (*_*)

 

ステージⅡ

全摘

(リンパ節転移なし)

検診ではなく、自分で気がついた

 

多分、、、70代。

 

いつも明るくて豪快。

 

朝の散歩を欠かさず

ヘルシーな食事。

 

元気なイメージしか無かったので

 

しばし呆然とした。

 

年上でもあるし、

 

掛ける言葉なんて見つからず

 

お大事に!というのが精一杯だった。

 

 

手術から5年経ったのよ!という

 

Sさんの報告を聞いて

 

一緒に喜んだ翌年に

 

私に乳がんが見つかった。

 

 

2021年のクリスマス。

 

Sさんが来てくれた。

 

留守中だったので

 

ドアノブに子どもへの

 

お菓子をぶら下げてくれた。

 

いつもなら、子どもにお礼を

 

言いに行かせるところだが

 

今回は 私一人でSさん宅へ、、、。

 

 

お菓子のお礼を伝えてから

 

乳がんが見つかったと報告した

(ステージ1、リンパ節転移なし

 部分切除)

 

今度はSさんが言葉を失った。

 

エプロンをぐちゃぐちゃに

 

握りしめながら

 

それは大変だったね。

 辛かったでしょう」と。

 

 

Sさんの乳がんが発見された時は

 

お母さんが病気の為、

 手術を1か月待ってもらったこと。

 ➡でも、手術してもらえるなら

  早く受けた方がいい

 

辛い時に、乳がんのお話会に行った。

 喋り続けて止まらないほど

 気持ちを溜め過ぎていたこと。

 ➡だから、溜めちゃダメなのよ

 

乳がんと一口に言っても

 タイプによって全然違う。

 ステージ1でも2でも

 みんな違うのよ。

 ➡同じ人なんていないのよ。

  これが乳がんなんだよね。

 

 ノリツッコミみたいに

 Sさんは体験談+アドバイスを

 くれた

 

 

乳がんの手術・治療をした人に

 

話を聞いてもらったのは初めて。

 

私とは、年齢も違う。

 

乳がんのできた部位

 

タイプ・ステージ・治療も違う。

 

それでも、乳がんの先輩が

 

話してくれたことを

 

頷きながら聞き続けた。

 

 

 

Sさんも大変だったんだな

 

素直にそう思った。

 

最後はお互いにウルウルしていた悲しい

 

 

自分が乳がんになったと話すことが

 

いつか誰かの役に立てばいいと

 

思ってた

 

まさか、あなたの役に立つとは

 

思ってなかったけど泣悲しい

 

乳がんになって

 

私を思い出してくれただけで

 

話した甲斐があったというもの。

 

辛い時は、溜めちゃだめ。

 

外に出しなさいよ

 

 

このブログを

 

書いてみようか?

どうしようか?

 

迷っていた私は

 

Sさんの

 

この言葉でブログを書き始めた。

 

 

乳がんの先輩を

 

後輩の私も応援していく

 

誰かが、誰かの元気を祈る

 

誰かが、誰かを応援する

 

 

それしかできないけど

 

それができること。

 

 

以前は照れ臭かった言葉が

 

今は口からポンッと出る。

 

一度、命の期限を切られると

 

照れや、迷いの時間さえ

 

惜しくなる

 

乳がんになって、

 

時間の使い方、優先順位を

 

大切にしたいと思うようになった。