クリスマスディナーをレストランで美味しくいただいていたら、
知らない携帯番号から何度も電話が入ってきた。
恐る恐る出てみると…
”○○施設の○○ですが、Sさんがベットから転倒して頭を切って
血だらけになっているので、救急車で病院に運びます‼”と。
こういう時に限ってなんかあるのよね…
Sさんは私の亡き友人の義理の父で
私は後見人をしています。
いきさつについてはこちら↓。
次の電話でSさんの脈拍が通常の半分であることが知らされました。
”え?脈拍が通常の半分て、
どんな状況??”
たまたま一緒に食事をしていた
メンバーの中に医者がいて
”何もしないと天国に行きますってこと。”
”ええっ?”と驚く間もなく次の電話。
脈が弱ったことにより心臓に負担が掛かり
失神して転倒したのではないか?
という事なのです。
”ペースメーカーを入れないとそのまま弱って臨終になるので手術はどうしますか?”と聞かれ、
尊厳死宣言を書いたことを思いだし、
そのことを医師に伝え、
海外在住の家族にも確認してから直ぐに電話を折り返すことに。
一緒に食事をしていた医者は
”ペースメーカーくらいの手術はしとてもいいと思う。後はスパゲッティ人間(えぐい表現よね。)になりたいかなりたくないかの問題よ。”の助言。
こういう時の冷静なアドバイスはめちゃくちゃありがたい。
海外在住の親族に電話をし、手術をすることに。
翌日から手術の同意書、入院手続きなどの書類の記入
(こういう書類を緊急で書いてくれる人はどんな人でも必要ね。)
そして、血だらけの衣服を回収し洗濯。
入院中必要なものを準備・購入して担当の看護師さんに預ける。
手術は無事終わり、3日後には退院。
それでも、尿を自然に排泄できなくなってしまったので管を装着しての退院になると。
そのため、介護タクシーで一緒に同乗して施設に帰らなければならないと
看護師さんからの説明がありました。
”う~、介護タクシーに乗るのはいいけど、
私は車で病院行くのにそのあとどうするんだ??”
散々考えた挙句、もう一人家族を巻き添えで、
私を病院まで車に乗せて、そのあと
Sさんのいる施設まで迎えに来てもらうことになったのです。
退院の手続きをして、入院手術費用のお支払い。
私は公正証書に”入院・葬式引き用に関する費用を〇〇円預かる”と
記載したうえでSさんのお金をお預かりしています。
退院時、現状全く自分で何も出来ないSさんの状態ですが、
海外在住のご家族にも了承おただいたうえで
お預かりしたお金から入院・手術代をお支払いすることになりました。
本当に自分で
何もできなくなった場合
お金を誰がどこから払うかってホントに大変な問題だと思います。
これは近くに家族がいてもいなくても
信頼できる人に自分の命の選択とお金の問題を
託しておかないとね。
費用は掛かるけど、公正証書に残しておくことで
託された方も動けるし、揉め事をさけられるというもの。
人生でお金も大事。そして何よりも人との信頼とつながりなのかも。
あなたには自分の命と財産を託せる人は近くにいますか?
