【漢方あります】と大きな看板を掲げた古い怪しげな薬局、よく見かけますよね
その辺の落ち葉とか入ってるんちゃうか、などと疑ってしまうような胡散臭さ
ところで漢方って何？
先月放送されたＮＨＫの『夜なのにあさイチ ～漢方スペシャル～ 』 ご覧になられましたか？
不調のデパート、有働アナが半年間に及ぶ漢方治療で体質改善。
その他、虚弱体質の子供にも有効、認知症のお年寄りにも効果を発揮など、漢方の未知なる世界を放送されていました。
実は私も不調のデパートでした。
１０代の後半ぐらいからでしょうか、元々胃の弱い体質でしたが、年を重ねるごとにどんどん悪化。
十二指腸潰瘍、胃酸過多、胃炎、逆流性食道炎・・・この手の病気を２０年近く繰り返しておりました。
処方される薬など効いた試しが無く、もうずっとこのままなんだと諦めかけておりました。
２年前、藁にもすがる気持ちで駆け込んだ漢方外来
そこで私は健康への第一歩を踏み出せるようになりました。
私が飛び込んだのは、総合病院内にある主に漢方薬を処方してくれる専門の外来。
まず初診で問診票に記入します。Ａ４用紙裏表にギッシリ書かれた問診票が２枚
生活スタイルや体調、体質についての質問事項が事細かく書かれていました。
その後、診察室へ。
東洋医学では四診という診察法を用います。
- 【望診】：視覚を用いた診察（体格、姿勢、顔色、皮膚の色、舌の裏表を見る舌診など）
- 【聞診】：聴覚と嗅覚を用いた診察（声のトーンや大きさ、においなど）
- 【問診】：現病歴や既往歴だけでなく、患者の体質（例えば汗をどの部分にかきやすか、冷えを感じる個所など）
- 【切診】：触覚を用いた診察。（脈やお腹などを直接触診します）
えっ、占い？と思ってしまうような診察でしたが（手相見られてるみたいな）、一通りの診察（３０分以上じっくり）を終えた後、私の足をペチンと叩き『アカン、冷えすぎ
』と一喝。（男前の女医さんでした）
私、子供のころから手足が１年中冷たくて二十歳を過ぎるまで酷いしもやけに悩まされておりました。
それなのに冷えには鈍感で手足が冷たくても「だから何？」ぐらいにしか感じていなかったんです。
放っておいてはいけない症状だったのですね。
「手の冷たい人は心が温かい」なんて言う人いたけど、なんの根拠もありません。
自覚症状のない冷え、今思えば本当に恐い
『冷えてるからアカンねん。まずは冷えを改善して胃腸を強くする処方にしとくね
』
顆粒タイプの漢方より煎じ薬の方が効きが良いということで煎じタイプを選択しました。
病院ですから保険が適用されます。
２週間分で約１５００円程度。毎朝お鍋で４０分ほどコトコト煮出して服用しています。
苦いし、まずいし、臭いし、部屋中に匂いは充満するし、最初は辛かったのですが、
２週間もしないうちに胃の調子が良くなり効果を実感するようになりました。
主治医いわく、『東洋医学はまず胃の状態を整えるのが基本
』とおっしゃっていました。
そうですよね、しっかり食べなければ体は作れません。
その後、手足の冷えもなくなり「なんとなく不調」が次第に改善していきました。
○慢性的な胃痛がなくなった
○手足の冷えを感じなくなった
○熟睡出来るようになった（元々不眠体質で酷い時は安定剤に頼っていた。）
○変な夢を見なくなった
○朝すっきり起きられるようになった（朝は夜より眠くて、昼過ぎまでずっと眠かった）
○肩こり、眼精疲労がなくなった
○花粉症がなくなった
○疲れが出にくくなった
○動悸・息切れがなくなった
○シミ・ソバカスが減った（子供のころからソバカス体質だった）
○乗り物酔いがなくなった（子供のころから長時間の車はＮＧだった） などなど・・・。
胃の痛みを何とかしたくて始めた漢方薬
体調が良くなったというより、根こそぎ体質が変わったという印象です
スポット的に痛みをとる西洋医学的とは違い、東洋医学は痛みの原因を探り、自然治癒力をつけて体質を改善していくという治療です。
なので即効性はあまり期待できません。（場合によっては即効性もある）
トップの写真は現在服用中の漢方薬。（１日分）
季節によって体調も変化するので１ヶ月に１、２回診察してもらい、その都度体調にあわせてブレンドしていただきます。（内容によって異なりますが私の場合は診察含めて、月３０００円～５０００円程度）
お陰様で今では「なんとなく不調」からも解放され、好きな物が好きなだけ食べれるように。
３０代の時よりも元気な日々を送っています。
ウチの太っちょも長年持病を抱えていたのですが、一向に改善せず昨年転院。
西洋薬を止めて、専門の知識を持つ医師のもとで漢方を服用するようになりました。（補中益気湯・猪令湯、いずれも顆粒タイプ）
１ヶ月ほどで効果があったようで漢方のチカラを実感しているようです
ただドラッグストアなどで手に入る漢方薬は万人に効くものではありません。購入の際には注意が必要です。
下手に飲んでしまうと漢方といえども副作用が出ることがあります。
先に述べたように四診で体質を見極めることが必要
その際、漢方医の資格をもつ専門の医師の診断が大切です。（←ここ凄く重要）
【漢方あります】と看板を掲げた薬局は保険適用されませんのでご注意を。（←漢方薬局を否定するものではありません。ちゃんとした薬剤師さんもいらっしゃいますが、処方箋がなければ高額になります。）
漢方医の資格を持つ先生はネットで検索出来ます。
意外と身近な先生が持ってたりしますよ。
有働アナの主治医が書かれた本。
とてもわかりやすく勉強になりました。
漢方を服用しているからといって不摂生はＮＧ
規則正しい食生活も絶対必要です。
薬膳についても勉強中
４０代、努力しなければ健康を保てない年齢にさしかかりました。
ストレスをためない程度に楽しく健康習慣を実践していきたいですよね。
知れば知るほど面白い東洋医学。
家族の健康のためにももっと知りたい。
漢方薬、決して胡散臭いものではないですよ
よく利用するサイトです。参考までにどうぞ→
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