国際交流のコツ どこの国に限らず、外国を訪れるときのマナーや心構えは、これに限る | Olive Twigs

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日本にいても、世界のどこにいても、自分を生きる


たまたま、日本へ海外から訪れている二人連れの女性たちと話をする機会がありました。

聞けば、ベルギーから訪れているとか。英語で流暢に会話していたけれど、二人とも英語が第一言語ではなさそうな感じでしたので、もしかしたらヨーロッパ圏から来たのかなと思っていましたが、話を始めたら、ベルギーからと聞いて、納得でした。

カナダの、特に大きな街では英語が第一言語でない人は周りに山のようにいるので、そういう人たち同士の会話はそこらじゅうで行われているけれど、雰囲気からして、普段生活する場所は明らかに北米ではないな、という印象がありました。

同じように英語が第一言語でない人同士の会話でも、北米だととても会話のテンションが高くなります。でも彼女たちの雰囲気は、とても控えめで、声のトーンもとても穏やかで、文化的な印象が強かったです。

最近はベルギーからも日本へ来る人がとても多いということでしたが、実際に日本に来たら、どこもかしこも外国人観光客ばかりだということにも驚いていました。住んでいる日本人が思うだけでなく、訪れる観光客もそう感じるのですね。

話していて面白いなと思ったのは、日本に対してのカルチャーショックというよりは、日本に来ている色々な別の観光客の振る舞いかたや行動や態度を見て、結構ショックを受けているということでした。

京都に行って、茶道のお稽古のセッションに参加したり、舞妓さんのいる席で食事をしたりする機会もあったけれど、相手のお茶の先生方や舞妓さんたちは、しっかりと着物を着ていて、その場にそれなりの気持ちを入れてきているのに、短いパンツとお腹が見える上着で堂々と参加する外国人観光客がいたこと。

まだ若い舞妓さんたちが、まとまって住んでいるらしい建物に、前日の夜からその門のまん前にカメラを三脚で立てて、舞妓さんたちが出てくるのを撮影しようと、ずうっと待ちかまえているような観光客がいたりしたこと。(これは確実にベルギーでは法に触れるレベルだそうです。日本でもそうなり得ると思いましたが。。。)

東京の新宿では、外国人観光客があちこちで飲んで、羽目を外して騒いでいる姿をたくさん見たこと。

などなど、結構はっきりと辛辣に、そのような行き過ぎた行為に対してコメントをしていました。

「自分たちも外国から日本に訪れているのだけれど」ともちろん謙虚に前置きをしていましが、自分たちの普通の生活圏が、他から一時的に訪れる人の習慣や態度や行動によってかき乱されたり、平穏さが失われてしまうことは、ベルギーだけでなくヨーロッパでも多くの摩擦を作っているから、よくわかると話していました。

ヨーロッパは日本と違って他の国と地続きな土地柄もあるし、常に周りの国、文化、違う背景を持つ人々との行き来、接触し、そして摩擦がありながらもなんとか共存しようとするのは日常茶飯事。またはその摩擦が大きくなりすぎて騒動に発展することも、あちこちで数え切れないほどあった歴史もあります。

まさにこの現代に毎日生活する中でも、他の国や文化から入ってきた人々との、なかなか相容れない摩擦のようなものを感じることは珍しいことではないということでした。

そういう背景があるので、こんなに遠く離れた日本で、まさに同じように様々な国から、様々な習慣を持ってやってくる人が、短期間の観光とはいえ、こんなにも溢れているいるのを目の当たりにして、自分たちも同じ観光客の立場ではあるけれど、複雑な気持ちになるとも言っていました。まさに前にも触れたような、いきなり門を破って自分たちの敷地内に入ってきて、好きなように自分の価値観で振る舞い、好きなものだけを掴んで立ち去っていくようなことをしているのも多く見られると。

やはり世界のどの地域に行っても、国に行っても、細部の状況は異なっても、同じようなことが起きているのだなと改めて思いました。

他からやってくる人たちが自分たちの価値観をそのまま押し広げてしまうこと、そしてその土地にもともと住んでいる人々がどのような気持ちでそれを受け取っているのか。どこでも人間が互いに感じる摩擦の有り様は、同じようなものなのですね。

でも今回ヨーロッパから来ている観光客の口からもそのような視点をシェアされて、とても興味深く思いました。

「旅の恥は掻き捨て」という言葉もあるにはありますが、それは、だからといってなんでも許されるということとは違うのだと思えます。そのベルギーからの女性たちの様々なヨーロッパの実情なども聞いて、訪れる場所、出会う人たちの状況や背景をまず理解しようとし、その有りかたをそのまま受け止めつつ、謙虚に関わっていくことの大事さを改めて心に留めた会話でした。