主の平和をお祈りいたします。日本オリベットアッセンブリーです。🕊️
現代のクリスチャンホームにおいて、子どもたちの「スマートフォンやSNSとの付き合い方」は、多くの親御様にとって共通の、そして切実な祈りの課題ではないでしょうか。
今回の「信仰と家庭コラム」では、海外のキリスト教メディア『Christian Daily International』に掲載された、デジタル機器への過度な依存が子どもたちの心の健康(メンタルヘルス)に及ぼす影響について考察した記事を翻訳・編集してお届けします。
記事では、専門家による鋭い分析とともに、この問題は教育学や心理学だけでは根本的な解決には至らず、最終的には「福音の力」「キリストの愛」、そして「神の知恵」こそが、この世代を救い出す唯一の鍵であるという、本質的な結論が提示されています。
デジタルネイティブの時代を生きる子どもたちが、世の文化の奔流に流されることなく、神様の豊かなご支配の中を歩むことができますように。そして、その歩みを支える霊的な知恵と識別力が、すべてのご家庭に豊かに与えられますよう、心よりお祈りいたします。
【翻訳記事】デジタル機器の過度な使用が未成年者の健康を損なう――「私たちにはキリストの愛と神の知恵が必要だ」第①編
専門家たちは、ソーシャルメディアの利用と精神的健康の悪化との間に直接的な因果関係があるとは、現時点では断定していません。しかし、不安やうつ、孤独感との関連性を示す研究や証拠は年々増えています。
自死や薬物の過剰摂取、あるいはオンライン上の危険なチャレンジ企画への参加によって子どもを失った親の中には、その背景要因としてソーシャルメディアの影響を指摘する人もいます。
一部のソーシャル・ネットワーキング・プラットフォームでは、すでにセンシティブなコンテンツを非表示にする設定が導入されています。しかし、米国で審議されている法案が成立すれば、テクノロジー企業は未成年者のアカウントについて、こうした設定を初期状態から有効にすることが義務づけられます。
KOSA(Kids Online Safety Act:子どもオンライン安全法)は、米国上院で賛成91票、反対3票で可決されました。同日、上院は、テクノロジー企業による未成年利用者のデータ収集を禁止する「児童・青少年オンライン・プライバシー保護法」も可決しています。
KOSAは、オンライン上のいじめ、違法薬物の販売、性的搾取に関連するコンテンツを子どものアカウントから閲覧できないよう、企業に義務づける法律です。また、「依存症のような行動」を促す機能や、利用者を搾取するようなマーケティング手法も禁止の対象としています。
『Wired』によると、企業の説明責任を追及する非営利団体「テック・オーバーサイト・プロジェクト」をはじめとする法案支持者たちは、この法案を、テクノロジー企業の製品が子どもたちに及ぼす影響について、企業に責任を負わせるための重要な一歩と評価しています。
テック・オーバーサイト・プロジェクトのエグゼクティブ・ディレクターであるサシャ・ハワース氏は、6月の声明で次のように述べました。
「ソーシャル・ネットワーキング企業の貪欲さによって、あまりにも多くの若者、親、そして家族が深刻な被害を受けてきました。KOSAによって、こうした家族に対する企業の説明責任が果たされる時は、とっくに来ているのです。」
一方、非営利のデジタル権利団体「テクノロジーと民主主義センター」などは、この法律が成立した場合、性的健康やLGBTQI+に関する問題など、若い利用者にとって重要な情報へのアクセスが制限される可能性があると懸念しています。
そのため、普段はシリコンバレーのテクノロジー企業に説明責任を求めている一部の団体までもが、この法案の成立を阻止するため、結果としてテクノロジー企業やそのロビイスト側に立つという状況が生まれました。
この問題は、親や教師たちの間でも大きな懸念となっています。
青少年宣教に長年携わってきた心理学博士であり、教師、講師、作家でもあるフラビオ・カルボ氏は、クリスチャン・デイリー・インターナショナルのスペイン語版『ディアリオ・クリスティアノ』の取材に対し、デジタルネイティブ世代の子どもたちにとっては、ソーシャルメディア上の生活と現実の生活との境界が、もはやほとんど存在しないように見えると語りました。
カルボ氏は次のように説明します。
「今日の青少年や子どもたちの間では、ソーシャル・ネットワーク、より正確にはソーシャルメディアを通した、新しい形の社会的交流が生まれています。
かつて私たちが“通常の生活”――あえて『通常』という言葉を使いますが――の中で行っていたことを、今の子どもたちはオンライン上で行っています。
友人関係を築くこと、スポーツについて語り合うこと、オンラインゲームで遊ぶことなど、すべてがそうです。TikTokをはじめとするソーシャルメディアでのフォロワーは、彼らにとって現実の友人と同じくらい重要な存在なのです。
私たち大人にとっては、仮想世界と現実世界は別のものです。しかし、青少年や子どもたちにとって、その境界はほとんどありません。彼らにとって、仮想世界もまた現実なのです。」
国際クリスチャン・スクール協会(ACSI)のラテンアメリカ地域ディレクターを務める教育者、エストゥアルド・サラサール・ヒニ氏は、『ディアリオ・クリスティアノ』の取材に対し、この問題には、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによる長期的な孤立も大きく影響していると語りました。
「PRCが示しているような、ソーシャルメディアへの依存と、それが未成年者の心理に及ぼす影響については、パンデミックの経験と切り離して考えることはできません。
私が言っているのは、隔離措置が続いた2020年から2021年にかけての長い期間のことです。人々は強制的に孤立し、画面だけが他者とつながるための唯一の手段となりました。
それ以前から存在していた不健全な依存は、この期間にさらに深刻化し、あらゆるウイルス以上に広がっていきました。私たちは子どもたちを一つのウイルスから守りました。しかしその一方で、より破壊的で、より致命的な力を持つことが次第に明らかになりつつある別のものを抱えさせてしまったのです。」
『ディアリオ・クリスティアノ』は、親と教師を対象に、三つの質問からなる簡単なアンケート調査を実施しました。
その結果、11.1%は、ソーシャルメディアと青少年の認知発達との間に問題はないと回答しました。一方、88.9%は、子どもたちがソーシャルメディア上で交流することには何らかの問題があると考えていることが分かりました。
家庭での経験として寄せられた証言には、共通した傾向が見られました。それを一言で表すなら、「注意力の散漫」と「対面での人間関係の希薄化」です。
回答者の中には、ソーシャルメディアの利用に一定の制限を設けること、とりわけ子どもが十分な年齢に達するまでは、自分専用のアカウントを持たせたり、保護者の監督なしで利用させたりしないことの重要性を挙げる人もいました。
心理教育学を専攻したラウラ・スティリアーニ氏は、『ディアリオ・クリスティアノ』の取材に対し、次のように語りました。
(第②編へ続く)
※本記事は、信仰と家庭財団(Faith & Family Foundation)および Christian Daily International に掲載された報道記事を、当宣教本部にて翻訳・紹介するものです。