「紅麹」()()世間が大騒ぎしている。

インスタントに「健康でいたい」、「健康になりたい」との動機でサプリメントを摂取して腎障害を発症、入院加療者が100名を超え、いま現在【3月29日】迄に判明しているだけで5名が亡くなってしまった模様だ。

お亡くなりになられてしまった方5名のご冥福を切に願うが、抑々サプリメントを「健康食品」と誤認していることが問題ではないか?

 

今般の「紅麹」を一原料とし、その加工()品であるサプリメントを悪玉コレステロール低減を目的に摂取していた模様だが、「サプリメント=薬剤」との認識が欠如した結果ではないか。

「無知は誰かを加害する」と幾度となく説いてきたが、「サプリメント=薬剤」との認識が欠如した結果、自身、家族を加害してしまった、こう評価するのが真実だろう。

 

そこで本日は『手っ取り早く「健康に」と・・・』と題し、無知で学べない現代ニッポンジンの招く「因果応報」と起こるべきして起きた【当事者から見れば】悲惨な結果を招いてしまった、【真実を知るものから見れば】起きて必然の結果の原因が何処にあるのかの考察を試みてみようと思う。

 

 

製薬会社が製造したサプリメントだから安心?

どれだけ愚者なのか?

これだけ薬剤嫌悪症者が此処彼処にいる現代日本においてサプリメントを好んで摂取していることが私には理解不能だ。

サプリメントの製造工程は市販薬、処方薬と同じ。

薬剤成分がその他食品分類成分に置き換えられただけで、本来の食品を摂食して体内に取り込まれる栄養成分と異なり「高純度に精製された食品分類成分」は身体にとっては薬剤成分と大して変わらないと考えるべきだ。

 

何故なら「高純度に精製された〇〇成分」は自然由来食材内在栄養素には存在し得ない、人工的に作り出された合成物【濃縮も同様】でしかなく現代医療で使用される西洋薬とさほど変わりないものと評価すべきだからだ。

サプリメントを忌避したとしても一般食品製造業者への出荷もあり、加えて商社経由での販売も存在していて製造元製薬会社でもその「紅麹」製品の使用商品を把握できない状況だそうだ1

1:読売新聞 「未知の成分」含む紅麹原料、サプリ向け6・9トンが流通先不明…被害拡大の恐れ

 

イオンのプライベート・ブランド製品数点にも使用されており、イオンは健康被害が広く報道された中真っ先に製品回収を公告したが恐らくイオンは製造した製薬会社と直接取引で納入、製品製造をしていたからこそ使用原料の一部として認識できたお陰で速やかな公告を行うことができたのだろう。

しかし、商社経由で卸業者から納品されたら出荷元製薬会社も受領、製造にあたる食品製造業者、販売業者の何方も原料の出どころ、使用されている出荷先製造品を把握することはほぼ不可能と考えておくべきだろう。

と言うのも、過日ポストした『「料理するする」や「〇美Ya~の麻婆豆腐の"そ"」を使っでも手料理? (2月29日ポスト分)』で触れたような調理補助素材等自身が一から手作りしていない製品/加工品を使用すると、その素材/原材料に何が使われているか全く把握ができなくなってしまう。

現に今般の健康被害が世に(つまび)()()になる前より入院加療されていらっしゃった腎障害被害者患者の中には、サプリメント服用による入院加療後退院したのちにご自宅で再度服用開始したことで再入院を強いられてしまった方や医療機関で原因不明ながら加療されていてお亡くなりになられてしまった方がいらっしゃったことも判明している。

 

 

「無知は誰かを加害する」ことがご自身の生命、健康を害したその根本原因は「紅麹」ではない。

銭ゲバで溢れる我利我利現代日本において心底信じられる組織、人物はごく一部しか存在しないと考えることが必要だ。

自業自得だとは言わないし、製品製造製薬会社、原材料使用食品製造業者の責任ではないなどと言うつもりも微塵もない。

ただ、仏教用語「因果応報」とは自身の行ってきた過去の善行、悪行の行為の報いを自分自身が受けることであり、ご自身及び家族が口にする物への気配り、配慮、真実を知ること/学習を放棄した「悪行」が自分自身、家族に「健康被害」として降りかかってきているだけではないのか。

 

こう考えると、私は15年もの間処方薬漬けとなってしまったが、お陰で口にする物に細心の注意を払い、調理/料理の腕を上げて食への気配りができるようになったことはお釈迦様より授けられた貴重な経験と能力なのだと感じている。

ここ3か月弱で両下肢筋硬直と慢性的な異常感覚、痺れの再発が進み、その原因究明診察の中で「栄養素の欠乏」を疑う検査結果と所見が出たことと「【自認している】アルコールの摂取過多」を裏付けているであろう検査値も。

元々は2016年4月に現居宅への入居以前より発症していた両下肢筋硬直と慢性的な“異常感覚”痺れに加え、過度な下痢症発症と両下肢に力が入らなくなる症状発症をした原因を特定するために、生活習慣を2016年当時に戻した結果、入眠後2~3時間後に突如発症する両下肢筋硬直再発を機序とする寝不足を穴埋めするための悪生活習慣、アルコール飲用量の増大が原疾患原因解明を阻害してしまう本末転倒な状態となってしまっている。

そこに約2年半前から始めた摂食量減量が身体回復を遅らせている可能性が高まり、たくさん食べられなくなっている現状の食事を現行の2倍、3年前の量の2/3へ一旦戻すことにした。

 

過日『Spring Cabbageと釜揚げしらすのコンソメスープ・スパゲティー (3月26日ポスト分)』記事内でも明示している「“The Japanese Table of Food Composition”文科省 日本食品標準成分表 八訂」だが、使用食材の栄養素を調べることはできるが、逆に不足している/多すぎる栄養素から食材を引き出す仕組みがなく、欠乏/過多栄養素を考慮したレシピを引き出してくる仕組みもない。

 

今回、自身の身体を使った実験から得られた結論の一つは「欠乏/過多栄養素を加味したレシピ検索システムの構築」だ。

 

 

現代は何事にも「即効性」「インスタント」「手っ取り早く」結果を求めることに重きを置きすぎているのではないか?

健康を害する、私の場合は1999年の交通事故以前より口にするものに気を使っているつもりではあったが、いま現在よく考えてみると調理補助素材を疑うことなく使用していたり、一寸小腹が空いたとカップ麺を平気ですすっていたりしていたと懐古できる【嫌味表現だ】

 

15年に渡り人工的化学合成された薬剤を大量に体内に入れた結果として腸内細菌叢のバランスが乱れ、短期間での完全断薬で一気に乱れていた腸内細菌叢バランスが崩壊し、アレルギー症を発症したというのが自身の歩んできた足跡だ。

ではその足跡はどう活用すべきか?

私は断薬まで持っていくため【器質疾患の病気ではない、医原病だと確信するため】に医学書、薬理学専門書を読み漁り、故 Dr. 阿保徹氏の著書に触れ「医食同源」と「西洋医学の矛盾、出鱈目」を知ることで、自らの健康を完全回復させるために調理本、食品学関連専門書、そして自らの行動として調理補助素材を一切使用せず、無加工食材と紛い物ではない調味料を駆使し、そして幾度も幾度も自ら作り交際してきた女性やデート時持参の弁当として召し上がっていただき、一度も「不味い」と言われたことはない【体調不良時の塩味過多は指摘されたことはあるが、体調不良時は塩味/塩分を多くすることで体温が上がり回復が早まる】。

 

長年築き上げてきた自身の身体をインスタントに改善しようと考えること自体、大変傲慢な思考だと言って間違いなかろう。

何事も継続してきた時間と同等の時間を要する、こう思っておくべきだ

私が向精神薬を服薬してしまった時間が5,464日、14年11ヵ月+16日。

2014年11月27日から始まった未服薬生活経過時間が3月末迄で3,412日、9年4ヵ月+5日。

服薬開始以前の状態に戻るまで、最低でもまだ5年7ヵ月と11日は要すると覚悟すべきなのだろう。

 

調べに調べたところで服薬をしてしまった途端、身体破壊の時計の針は動き始めてしまう。

無知で調べない、学ばなければ「死」が先に待っていてもおかしくない、そのことをどう評価するべきなのか。

学校卒業と同時に学習の終焉としている現代ニッポンジンが「健康維持」「健康回復」を願って服用した、摂取したモノで健康を害しているという真実を知る機会は来ないだろう。

現代医療を妄信し、医薬品、健康食品と謳う加工食品に「トクホ【特定保健用食品】」に「機能性表示食品」と宣伝する国家のお墨付きありと誤認、錯誤させる手法にも疑念を抱かない、大変従順で「お上のお達し」だからと疑わない国畜ペットたちの慣れの果ての一つなのだろう。

 

日本国という国家を1㌰mも信用していない私は、「トクホ【特定保健用食品】」も「機能性表示食品」も購入、摂食/摂取したことは一度もない。

 

早死したくないからではない、「人事を尽くして天命を待つ」その本質は本来あるべき生活を堅持しつつ「諸行無常」「諸法無我」の境地、何事も流れに抗うことなくあるがままの状態に心血を注ぐべき、ということなのではないか、と信じている。

 

学習継続と【未知の分野を】知る努力、学びを放棄した悪行【因】が「健康を害する」「死」という【果】として表面化し、「健康を害する」「死」が【応】として罰が与えられた【報】なのだと思う。