namida | ただ、過ぎに過ぐるもの

 

 

河島英五の名前は知っていたが

歌をきちんと聴いたことはなかった

 

最近、『酒と泪と男と女』を

ある歌手がカバーしているのを聴き

なぜか心に響いたので

YouTube で

河島英五本人の歌を聴いてみた

 

 

 

 

 

 

忘れてしまいたい事や

どうしようもない寂しさに包まれた時

男は、酒を飲んで飲んで

飲みつぶれて寝る

女は、一人で泣いて泣いて

泣き疲れて寝る

 

ワンパターンな男女観の歌詞に

若い頃の私なら抵抗を覚えただろう

 

でも今の私は

歌詞の奥にあるものを受容し

私ならどうするだろう? と自問する

 

どうしようもない悲しみに苛まれた事

これまでに一度あった

 

悲しかったり困ったとき

自身の心と対峙し解決してきた私が

その時だけは向き合う勇気もなかった

 

ただひたすら悲しみから

逃避することばかりを考えた

涙を流せる余裕はない

ましてお酒で気を紛らす気にならない

 

忘れよう忘れよう

考えないでおこうおこう

呪文のように唱え自己暗示をかけた

 

中途半端な寂しさの時に

人は、お酒に紛らしたり

泣いたりできるのだろうと私は思う

 

そんな寂しさの感傷に浸りたい時

この歌はとても心地よい

いつか

この歌に心を預けてみたい

 

 

 

o l i v e