下を向いてつぶやこう、みんなそうしてるから~本谷有希子「静かに、ねぇ、静かに」感想~ | oliveのドラマ帳~風に吹かれて~

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朝ドラ「スカーレット」から、連続ドラマの感想を、
ひと味加えて、自分味に料理します。
ゆるりとご試食くださいませ♪

本書タイトル「静かに、ねぇ、静かに」
SNSをもじって、
S静かに Nねぇ S静かに」になっているわけだが・・


これってDAIGO語録だよね?
だったら、私が本書を読んでの感想をDAIGO風にすると・・


S すげぇーーー!
N 何これ?
S 素晴らしきバカ者たちよ!

チコちゃんにではなく、茨木のり子さんに叱られるでーーー!

 

『自分の感受性くらい』
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ

 

自分は悪くない。
こんな世間だから悪いのだ。
自分は悪くない。
理解してくれない夫が悪いのだ。
自分は悪くない。
こんな顔で貧乏が悪いのだ。

本作は、自ら水やりを怠っていることに対しスルーする人々が、
SNSに翻弄される様を描いている。

 

本谷有希子「静かに、ねぇ、静かに」

 


海外旅行でインスタにアップする写真で“本当”を実感する僕たち、ネットショッピング依存症から抜け出せず夫に携帯を取り上げられた妻、自分たちだけの印を世界に見せるために動画撮影をする夫婦―。SNSに頼り、翻弄され、救われる私たちの空騒ぎ。(あらすじ)

 

芸能人の不倫、政治家の失言・・・等々、正しくないこと、
間違っていることに対しての非難が異常なまでに厳しい昨今。

小さい頃、話すときは、人の(相手)目を見て話しなさい。
注意されたものだ。

だが今は、

みんな下を向いて話して(つぶやく)いるよね。

スマホやタブレットにPCなどなど。
自分がではなく、みんなが、社会が、世間が国が!許さない!
と糾弾しているように思えてならんのです。
それって、自分自身の意見なんでしょうか?
(まぁ、私もその中の一人である部分も無きにしてあらずなんですが)

 

自分の声は下を向いてつぶやく人たちのその後は・・・

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