自由で残酷な天才と、いつか、いつか・・・~「重版出来!」7話感想~ | oliveのドラマ帳~風に吹かれて~

oliveのドラマ帳~風に吹かれて~

朝ドラ「スカーレット」から、連続ドラマの感想を、
ひと味加えて、自分味に料理します。
ゆるりとご試食くださいませ♪

「僕のヤバイ妻」と、

どっちをリアルタイム視聴しようかと迷ったが・・・

ムロツヨシさんメイン話のようなので、

「重版出来!」で決まり~♪

 

過去の栄光と夢だけを見続け、現実を向きあうことを避け、

自虐するこで自分自身を保とうとしつつも、

いつか、いつか、いつか・・・

自分の漫画を評価される日がくると、

戦わずしてきてしまった者の前に・・・

 

天才ゆえの人との距離のバランスの悪さ。

天才ゆえの自由で残酷さ。

 

心をザワつかせる天才が現れたことで、

万年アシスタントの沼さん(ムロツヨシ)、

自分を見つめるお時間です。

 

「重版出来!」7話感想を♪

 

その昔、天才と呼ばれ売れっ子漫画だった人が、

今現在はアル中。

デジタル書籍化話に激怒。

俺の魂が売れるかーーーー!

 

「ど根性ガエル」作者さんをモデルにしているのか?

売れっ子ゆえの苦悩・・・・は次回に持ち越されるようである。

 

今回は、ムロさん旅立ち話。

絵だけがド下手で、漫画家としての素質は飛び抜けている

新人漫画家の中田くん(永山絢斗)

 

天才の片鱗をそこかしこに垣間見せる。

言葉は言霊だと、冗談を言って誤魔化そうとする

沼さんを注意する。

 

自由な振る舞いに、強い言葉。

沼さんにとって眩し過ぎる中田くんだが、

彼の過去は壮絶。

母親に犬の鎖で繋がれていた子供時代。

祖父に育てられ、人との距離を取るバランスが悪く

誤解されてしまう。

 

漫画しかない!

帰るところも、逃げるところのない中田くんの覚悟。

 

眩しい・・・眩しい・・・

そんな時、中田くんのネームノートを読んでしまう沼さん。

迫ってくる勢いのあるネームに圧倒され、

思わずインクを投げつけ汚してしまう。

 

自分が見たことがバレてしまう・・・・

隠したものの、師匠である先生(小日向文世)に見つかり

先生が庇ってくれたのに、

中田くんは、沼さんがネーム隠しの犯人とも思わない。

 

アイツには俺が見えてさえいない。

 

ライバルとも思われていない。

これは!ツライ!

自分は、他人とは違うと思い込み踏ん張っていたことを、

全否定されたのと同じだからね。

 

だが、中田くんが、誰にも理解されなかった、

沼さんのネームを読ん泣いている。

誰も認めてくれなかった自分の作品を理解してくれた。

 

師匠の言葉を問うてみる。

自分の心の中を覗き続けること。

 

自分の心の中を覗くことをやめてしまっていた。

というか、いつか、いつかと後回してきた。

 

理解しない編集者や時代のせいにしていた。

いつか、いつか、理解される日がくると。

 

これって、世の中のほぼの人だよね。

いつか、いつか・・・

今できないモノは、いつかはない。

頭ではわかっていても現実を見るのは怖い。

 

怖いと、ずっと逃げ続けるのか・・・

それとも、逃げず見切りをつけるのか・・・

 

沼さんは、中田くんに理解されたことで、

いつかからの呪縛から解き放つことができた。

漫画家をあきらめて、酒屋の稼業を継ぐことに。

 

中田くんが羨ましかった沼さん。

同じく、中田くんは沼さんのネームを読んで

沼さんが羨ましかったのだろうな~

 

だが、世間が認める天才は

みんなに夢を見させることができる人。

だから近くに影をつくってしまうのかしれません(心のセリフ)

 

今回は、天才とは、夢とか、あきらめるということは・・・を、

「いつか」という物語で見事に見せてくれました。

 

中田くんの自由さ、頑固さ、自信が、

将来スターになる、朝ドラ「てるてる家族」夏子を思わせる。

スターになるには、筋金入り自信と、なぜだという問いかけ。

いつかではなく、今への問いかけなのかな・・・

 

沼さん役ムロツヨシさんの戦わずして夢見る男を

自分に重ねた人も多かろう。

朴訥とした戦わない男の背中に・・・呟きに涙でした~えーん

 

oliveの雑記帳~風に吹かれて~        にほんブログ村 テレビブログ テレビドラマへ

ランキングに参加中です。

応援クリックいただければ嬉しいです。