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ブログは、高齢出産・中期中絶について触れています。

不快に感じる方は、閲覧をお控えください。

 

タイムリミットを抱えながら、大きな決断を迫られる方に、

個人的な体験談としてお読みいただければ幸いです。

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中期中絶を受け付けている病院までは、

自宅から車で約40分。

 

私が住むのは政令指定都市。

 

インフラが整っているはずのエリアなのに、

縁もゆかりもない場所にいかなければならない、

病院名も聞いたことがない、

モグリだったらどうしよう・・・

これは結構心理的な負担ではありました。

 

診察にあたり

「母子手帳をお持ちください」と言われましたが、

「妊娠の告知を受けたばかりで、取りに行っていません」

と答えました。

 

告知を受け、数日を過ごしてきましたが、

お腹に赤ちゃんがいると意識をして過ごす日々が長くなるほど、

「私のところに来てくれた赤ちゃん」に

愛着が湧いてくるぞ、ということを切実に感じていました。

 

2つ目の病院の初回外来では、

血圧・体重・採尿・内診・エコーをし、

中絶の説明を受けました。

 

前回の産婦人科では、気をつかってか

「赤ちゃん」の姿のわからないようなエコーの

見せ方をしてくれたのですが、

 

今回は、わかりするほど赤ちゃんの姿がエコーに映され、

それを初めて見た夫も涙を流していました。

 

「中期中絶は出産をするような感じで進めます」と

説明をしてくださった先生とは、

 

「今は決められないですよね」

「また決断したら来院しますか?」

「一度待合室でご夫婦で話しますか?」

 

などのやりとりを経て、その日、

最終的には中絶の決意をお伝えしました。

 

その後、助産師から

●入院日の確定

●入院の説明(内容や持ち物)

 

に加えて、

●エンジェルボックス(棺)

●骨壷

●お別れの品

●火葬

 

の説明を受けて帰りました。

なんとなく理解していたものの、

人工死産という形が少し見えてきました。