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ブログは、高齢出産・中期中絶について触れています。

不快に感じる方は、閲覧をお控えください。

 

タイムリミットを抱えながら、大きな決断を迫られる方に、

個人的な体験談としてお読みいただければ幸いです。

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中期中絶(15w)入院の<DAY3>は

子宮内容物の除去手術と退院です。

 

●基本情報把握(血圧・体重・体温など)

●絶食

●内診

●子宮内除去手術

●麻酔から覚める

●退院

 

 

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→よろしければ、 <DAY1> <DAY2>を先にお読みください

 

●起床

赤ちゃんが体内にいる頃は、

ひたすら眠かった。

手術前でさえ長時間睡眠できた。

 

しかし、今日はほとんど眠れなかった。

かなり疲労しているはずなのに。

「産後ハイ」も手伝っていると思う。

 

●絶食

夜21時以降は食事不可。

もちろん朝食もなし。

 

朝7時以降は水分もNG。

全ては、子宮内容物除去手術の可能性のため。

目の前のペットボトルをつい飲みそうになり、控える。

お腹すいたなぁ、と呟く。

 

●朝の対面

朝、看護師が「朝のご対面しますか?」と早速聞いてくる。

朝ごはんの時間、内診までを赤さんと過ごす。

 

昨日いただいていた折り紙を折りながら会話。

 

保冷されていた分、常温の室内に入ってから

どんどん水滴が溜まっていく赤さん。

 

拭いて差し上げた。

折り鶴2つとハートを棺に入れてあげた。

 

こんな時にパパから電話。

昨晩は仕事だったため、あまりまだ話せていなかった。

 

パパの希望を聞いて、「見てみる」と答えたので、

LINE動画で出勤中のパパと初対面。

 

よく見えてなかったとは思うが、

既に愛着が湧いている私からすると、見ると言ってくれて良かった。

一人で抱えていたものを、共有してくれる存在がいてよかった。

 

夫は、電話の向こうで複雑そうな顔をしていた。

 

その後、

自分で棺を院内持ち歩くのは気が引けたので、

ナースコールで持ち帰ってもらう。

 

●内診

エコーと内診。

結局私は手術をしないことになった。

胎盤などの残りは確認できない。

 

血は溜まってるけど、

手術で取り除いても、また溜まるレベル。

 

と言うことで、フルコースを覚悟していたが、

手術なしで帰れることに。

 

麻酔からの覚醒によって退院時間が異なる、

と聞いていたので、嬉しいサプライズになった。

 

●退院準備

会計は入院前に済ませるシステムなので、

棺の追加会計のみ持ってきてくれる。

 

朝ごはんではないが、

予備食?パン2枚とゼリーを持ってきてくれる。

嬉しくて即食べる。

 

退院後の諸注意などのインフォメーションを受ける。

帰りはお迎えですか?何時ですか?と聞かれて、

「電車」だと答えると、それは…と言われる。

 

電車の駅がそばだから、と思っていたが、

倒れたりするのでよろしくないそう。荷物も重いし。

 

車で30分ちょいの場所をタクシーで帰ることに変更。

 

化粧、着替え、荷造りをサクサクする。

退院が決まると、1秒でも早く家に帰りたくなる習性。

 

●退院前のご対面

退院準備をしていると、

「帰る前に赤ちゃんに会いますか?」と聞かれる。

もはや私は「ハイ」としか答えなくなった。

 

すると、今回は棺がココットに乗って登場。

ココットの周りには、ぬいぐるみやガラガラ。

 

最後は抱きしめたい気持ちになったので、

棺ごと抱いた。

 

すると、自然と身体がゆらゆら揺れた。

もはや、育児経験者の反応だな、と思う。

 

まだ遊びたそうだったので、

折り紙をまた折って遊んだ。

 

次は勲章を作ってあげた。

 

カッコいいね、と声をかけ、

その後一緒にお菓子を食べた。

 

最後は、娘の大好きな子守唄を歌った。

泣かずに歌えるようになるまで何度も歌った。

 

●退院

タクシーを呼ぶ。

入院のタグを切ってもらう。

総合窓口で会計をする。

 

荷物は助産師が持ってくれた。

ずっと担当だった方をさりげなく指名してしまった。

 

担当の助産師さんは淡々とされて、

無駄話をしないタイプだったけど、

プロ意識があるし、それが人の生き死にと常に対面している

彼女なりの配慮ある接し方となったのだろうな、と想像できた。