★ONSEN★の徒然!!サブカルチャー中毒!ブログ★ -58ページ目
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価値かちカチKACHI

カチカチカチカチ。
価値価値価値。

まるで時計の秒針が音を刻むよう。


モノの価値。

ヒトの価値。


それは、時を経るごとに変化する。

学生の頃無理して買ったコーチのバック。
使い勝手が悪くて、お蔵入り。


厄介なのはヒトの価値。
特に自分自身の価値。




私は「働けない人間に価値はない」と思っていた。
しかし、私は
「働けない人間」になってしまった。

どうしよう。
どうしよう。
苦しい。酸素はたりているのか?ええ、地球さんよ。

こんな自分に
「価値」はあるのか?

仕事がなくなったとき、自分が何をすればいいのか

分からなくなった。


酸素が足りない。
苦しい。



そんな時、母の一言
「あんた、あたしの話し相手になってくれてるじゃない。
ありがとうね」

嗚呼。
許された。

世界が狂おしいほど愛おしいものに思えた。



自分が大事にしているもの(=価値)と
他人が大事にしているものは違うという事を

唐突に理解した。

時に執着ともなるそれは、勉強の成績だったり、

自由を求める心だったり、
いい会社に勤めてお金を沢山稼ぐ事だったり、

愛を沢山貰うことだったり。

どれも正しい。というより正解なんてない。
だからこそ、人が大事にしているものを、

きちんと理解できる心と器が必要なんだとおもう。

それはとても素敵なこと。

価値なんて移り変わる。



カチカチカチカチ。
秒針は止まらない。

風邪と恋

風邪をひき、昨日今日と一日中寝て過ごした。

「寝て過ごした」と言うのは正しくないか。

「寝転がって」過ごした。


私はあまり寝つきが良いほうではないので

寝ようと思っても眠れず、ただただ、


まどろんでまどろんで、まるで海に漂っている

プランクトンにでもなったかのような気分だった。


あー、気持ちいい。ずっとこのままでいたい。


そう、私を錯覚させる。



まるでやめたくてもやめられない恋のようだ。


風邪は治る。傷跡は残らない。


恋は終わる。傷後を残して。


好きだった音楽、好きだった匂い。

その調べを聴くたび、その匂いを思い出すたび、

五感が痺れる。


聴覚嗅覚その他諸々、全ての感覚を余すところなく駆使をして


人は人を愛すのだ。


プランクトンになりながら、

そんな事を考えた昨日今日。


プランクトンも、何かを愛すのだろうか。


女は厄介だ。

仕事をする女にとって、「永遠」という言葉ほど、うすら寒い物は無い。
女は結婚すれば名字すら変わる生き物だ。自らの名字すら、永遠ではない。

未だに、キャリアウーマンにとっての結婚というものは、「逃げ道」として用意されている。

キャリア雑誌で
「女性に優しい会社」がランク付けされているが、結局はそんな特集を組まれてしまうのが、女の現実。
男並みに働けるなんて、ウソ。
うん、嘘だね。
なんて悲しい事か。

この時代、仕事が好きで「永遠」に仕事をしたいと思っている女性も沢山いるだろう。

しかし、現実はどうだ?私の叔母は定年まで働いた。
役職はあがらないまま。

私は叔母には何も聞かない。

私の中に僅かに残っている女(=永遠を信じる人間)が、それをさせない。

ずーっとずーっと走りつづけて、息継ぎなんてほとんどしないで、手に入れてきた仕事。その「永遠」は、貴女を救ってくれましたか?

なんてさ。
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