キロンという星をご存知でしょうか。太陽系の惑星、土星と天王星の間に位置する小惑星です。

 

 

 

Chironと書くのでカイロンとも呼ばれます。

記号だとこのようなマークで表されます。

 

 

 

 

キロンが発見されたのは1977年。

太陽系の最も遠い星(天文学的には今「準惑星」の扱いですが)冥王星が発見されたのは1930年。それですら占星術の世界からすると最近のことのようですがキロンは本当についこの間発見されたばかりの星です。

 

 

星の発見の時期と私たちを取り巻く世界や私たちの意識の広がり、変化はシンクロしています。

 

 

 

天文学的にも占星術的にも長いこと太陽系の「果て」は土星だと考えられてきたわけですが、1781年にその外側に新たな星が発見されます。天王星です。そこから1世紀に一つずつ新しい星(海王星、冥王星)が発見されるわけですが…

 

 

天王星が発見された頃、世界ではフランス革命が起こったりアメリカ独立戦争が起こったり、科学技術が一気に進化したりします。

 

 

土星は「国」や「権力」の象徴でもある。

王族、絶対権力による統治という既存の体制が大きく崩れ、“市民“が自由を手にするのです。

 

 

 

土星より遠い星、トランスサタニアン(天王星・海王星・冥王星)は「既存の生き方」「既存の在り方」を目に見える形でも無意識の領域も大きく広げてくれました。

 

 

 

キロンはそのトランスサタニアンの手前に位置する小さな星。

 

しかしその力はとても大きくて、「自分の枠=土星」を超えて私たちが自分でも想像できないほどに大きく進化していくために必要なことを教えてくれる星なのです。

 

 

 

Chironの語源はケンタウロス族の「ケイローン」からきています

 

 

 

前置きが長くなりました。

この重要な星キロンは「魂の傷」を表し、キロンと向き合うのは痛みを伴います。

 

 

 

土星と向き合うのも胆力がいるのですが、土星の場合は「やっぱり‥そこですよね😂避けたいんですけれどわかっていました😂」と自分の意識上にある苦手な部分だったり課題です。

そして私たちが一人の成熟した大人になるために避けては通れないのが土星です。

 

 

 

一方でキロンの示すテーマはなんと言いますか…

 

「理由なく怖い」

「なんでかわからないけれどどうしてもできない」

というようなものです。

 

 

 

しかしキロンは「魂の傷」を表す星であるとともに「癒しの星」でもあります。

キロンの由来となるケイローンは自らをも癒すヒーラーでもあったことから、キロンの示す表ところは、自分の中の傷であると共にそことしっかりと向き合うことで癒していくべきところです。

 

 

 

 

私たちが自分の傷なる部分、どうしたって怖いという部分としっかりと対峙する時、キロンは大きな力を私たちに与えてくれます流れ星

そこを超えた時「絶対に無理」と思っていた部分がご自身の強烈な才能に転じる可能性を秘めています。

 

 

 

ずっと避けていてもいいけれど、キロンを意識せずに生きるということは自分で決めてしまっている自分の枠をなかなか出られず苦しかったり、無意識のうちに恐れを抱いていることにずっとびくびくしながら生きることになるのではないかなと思います。

 

 

小惑星でありながら、それほどに大きな存在です。

 

 

 

話がさらに広がってしまいますが、私たちが生きる風の時代は「自分」という枠やこれまでの社会が作ってきた枠を超えていく時代。

 

 

ということは、キロンのテーマに取り組まないままでいることは時の流れに抗うことになりますのでどうしたってしんどくなってしまうのではないかと思うのです。

この時代に生きているということは、魂はキロンと向き合いたいと望んでいるということだと私は思います。

 

 

 

 

キロンが何座であるかによってどのような「傷」を知らず知らずに持っているのかはそれぞれなのですが今日はキロン牡牛座について書きます。

 


今、木星が牡牛座にあり、数年前から天王星は牡牛座にあり、「牡牛座」がキーとなっている=価値観の大きな転換が起きているからです。

 

 


キロン牡牛座世代はおおよそ1977年〜1984年生まれの方です。(詳しくはホロスコープを出すとわかります)

 

 


 

牡牛座とは自分が確かに感じる感覚を大切に生きる星座です。

その「自分が感じた確かな感覚」が自分にとっての価値を決めていきます。


そしてその「確かな価値を感じることのできる自分自身」を実感していくことで、今ここにいる自分という存在=価値だということを身を持って納得していくサインです。

 


 

その牡牛座にキロンがあると「私には価値がない」「私には何もない」とどうしたって感じてしまう傷を持っているのです。

 

 

もう本当に、自分でもどうしてかわからないほどに「価値がない」という傷を深く持ちます。

 

だからこそ「何か」で自分に箔をつけようとしてしまう。「持っていること」で自分の価値を感じようとしてしまう。

 

または「私には何もない」と思ってしまうからこそ、自分の労力、時間、お金などを差し出すことで自分の価値を確かめようとしてしまう。

 

 

いずれにしても「そのままの自分では価値がない」と思っている。

キロン牡牛座の方が専業主婦になったりすると「私は何も生み出していない」という思いがとても強くなることがある。だから自分のやっている家事労働を貨幣計算したりして自分の存在価値を確かめようとしたりする。

 

 

キロン牡牛座の君たちへ。

 

 

「私には価値がある」ということを世界に向けて実証しようとすることをやめるのだ。

価値とは外に放ったものへのリアクションや対価によって感じるものではなく、あなた自身が感じること全てなのです。

 

 

「私には価値がある」と思いながら何かを行うことが尊いことではなく、あなた自身が生きていることそのものが尊いのです。

 

 


もっともっと内に向けてみよう。

あなたが感じること全てが、「今ここに生きている」ということを実感させてくれるはず。

そのことがあなたという存在を確かなものにしてくれる。

 

 

 

 

 

 

牡牛座のキーワードは”I have"。

 

 

私が「持っている」のは目に見えるもの=外側の何かではなく、それらを感じ味わうことのできるあなたの存在自身だということを思い出していくこと。

そのために肉体をいただいているのだということをこの身をもって実感していくこと。

 



ブログを読んでくださっている方はノートを書いていらっしゃる方も多いと思いますが、まさにノートを書くことって「自分という存在が確かに存在している」という奇跡を、感謝を実感できることなのではないですか?

 

 

※牡牛座についてもっと詳しくはこちらから

 

 

キロン牡牛座の方は「私には価値がある」ということを外側の何かで確かめてはいけない。

それは結局のところ「裸の私」を否定してしまうことになる。

 

 

もっともっと内なる自分を感じてあげてほしい。

美しい世界を確かに美しいと感じられる目を、耳を、鼻を、舌を、手を、そしてそれらを通して感動することのできる心を持っているのだから。

 

 


 

あなた自身が感じ取っている機微を細かく認識することは自分の感覚を全信頼することに繋がります。

そしてそれはあなたの中に絶対的な「美」の価値を築いていきます。

それを感じられるあなたの存在自体が唯一無二で尊いのです。

 

 


自分でそれを本当に実感できることであなたの傷は癒えていきます。

そしてキロンは傷からあなたの大きな才能へと昇華していくのです。

 

 

 

「価値」とは今ここに存在していることそのものなのです。
 
 

 

 

 

 

共に心から幸せに生きよう。

森永 美陽

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