■でも、「舞台の裏側」が好き！
先日、ある女優さんをインタビューしたんです。
舞台関連の取材だったので、稽古場でお話を伺ったのですが、
そこの場所では、出演者である、色々な有名な俳優さんたちもジャージを着て、マットを敷いてストレッチをしていました。
「すごく素敵な風景を見たなぁ！」って思ったのですよね。
演劇って、いい意味で「泥臭い」ものなんですよね。
私も３０歳までは劇団員でしたが、そういうのが好きでした。
舞台上ではキラキラしていますが、幕が開くまでは本当にひたすら練習するし、
本番も舞台裏では、必死にバタバタしていることもありますしね。
◇
インタビューをする仕事も同じ。
場合によっては、有名な人たちを綺麗なホテルの会議室ですることもあり、
一見、華やかに見えますが、
仕事のほとんどは、「取材前の調べもの」と「原稿を書いている」時間が多く、
すっごく地味なんですよね（苦笑）。
どんなものも、ちゃんと「裏側を知る」って大事なのですよね。
結婚だって、インスタで幸せそうな夫婦がいつもニコニコしているとは限らない。
いい関係を築くために、お互いに我慢することも出てくるでしょうし。
憧れだけでなく、
「裏側」も理解した上で、自分はそれも受け止められるのか。
それは大事なところですよね。
そうでないと、手に入れても「こんなはずじゃなかった！」となりがちですしね…。
◇
輝いているものほど、「裏とのギャップが大きい」こともあるのかもしれません。
例えば、表舞台で輝くためには、その分、練習が必要。
つまり、泥臭い作業がたくさん必要なのですよね。
学生時代は、結婚式場でアルバイトをしたことがあるのですが、
大人数のパーティで、
綺麗な盛り付けのフランス料理をお客様に一斉に出すためには、
舞台裏では何が起こっているのか…。
裏では、おばちゃんたちが手にビニールを付けて、
手づかみでステーキや副菜をお皿に持っていました（笑）。
そうじゃないと、間に合わないですしね。
少人数のささやかなお食事会だったら、
そんなことは少ないものですが、
非現実な環境であればあるほど、
裏が無理する必要もあったり……。
輝いているもの、非現実的な世界ほど、憧れる人が多いものですが、
「裏とのギャップが大きい」というのは、面白いものだなぁと、つくづく思うものです。
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