■役作り以上に大事なこと

私は仕事で俳優さん、女優さんのインタビューをしていますが、

「演じる時に心がけていることは何か?」という質問に対して、

「演じないこと=役を生きること」という答える人が増えてきたように感じています。

 

「役作り」はもちろん大事ですが、作っていると感じさせないくらい、その人そのものになる、ということなんですよね。

 

実は、「役を生きる」ことの先(さらなる進化)もあると、個人的には思っていて、

それは、役を演じるとは一見関係ない、「自分自身を磨くこと」だと思うのです。

 

結局のところ、どんなに上手に演じていても、その人の人柄がにじみ出ます。

だからこそ、自分の人格を磨いて磨いて、磨くほど、それが役の魅力になるのです。

 

「いい人」の役は、それだけ人格が磨かれてないと、いくらうまく演じようとしても難しい。

「役作りを超える何か」が必要となるのですよね。

 

先日、ある映画を観た時、その中のある役を演じていた笑福亭鶴瓶さんの「人柄の良さ」がにじみ出ていたんです。

だから、その役(※「いい人」の役)に説得力が出ていて、作品全体のクオリティが上がっていました。

 
鶴瓶さんはもう72歳ですが、未だ進化しつづけていますよね。人として。
以前、インタビューをして感じたのが、ずっと「自分が理想とする人物像」に近づけるように、日々、精進し、向かって行っている方なのですよね。
 
それで言うと、以前、ある演技派の俳優さんをインタビューしたとき、
「役には演じる人の人間性が出るから、“全部の人間性”を持ちたい」
「自分にないものは出ないですよ。キリストくらい善のところから極悪人の悪まで自分の中にあれば、どんな役でもできると思っているんです」
とおっしゃっていたんです。
 
役を演じるとは、最終的には、自分の中にどれだけあらゆるものを持ち、リアルにそれを出せるのか、が大事なのかもしれません。
 
俳優という仕事は、役を演じる時、「自分自身を消して、善人にも悪人にもなり切る」のが、理想だと言われています。
だから、人格のいい俳優さんでも、悪人の役を演じることもあります。
 
ただ、悪人役が、単なる悪い人だと、面白くもなんともないところがあります。
ある俳優さんは、「たとえ悪い役であっても、その人が“正義”だと思っている何かのために、その言動をしているという解釈をして演じる」とおっしゃっていました。
だから、その方が演じる悪役には「深み」が出るのでしょう。
 
それによって作品自体にも深みが出てくるのですよね。
 
なにはともあれ、どんなに取り繕っても、人柄は必ず出てきます。
心根は見えないようで、意外とにじみ出てくるのです。
(ちょっとしたときに発する言葉に、本性が見えることもありますしね)
 
俳優さんに限らず、私たちも日々、心を磨いていたいものですね。
 
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