■若手女優さんが輝く理由

最近、私は20代の若手女優の方を取材することが多いのですが、驚くほど、しっかりした人が多いんですよね。
 
主役やヒロインを演じるような人は、可愛いとか、演技がうまいとかは当たり前で、「+α」のものを必ず持っています。
 
例えば、周りにいる人たちに感謝する思いとか、謙虚さとか、場の空気を読んで、自分の立ち位置を見る能力とか、覚悟を持つ強さとか。
一般的に20代だとまだ自分のことでいっぱいいっぱいなはずなのですが、それでも状況を俯瞰したり、視野を広く持てていたりする人は多いのですよね。
 
そういうのが大事だということを、20代で分かっているだけでもスゴイ。
 
ただ、普通に生きていて、そんな人になれるのかというと、正直、難しいと思うんです。
学校で「感謝が大切」といっていても、教え方がどこか“表面的”なんですよね。
だから、生徒たちは、単なる「きれいごと」としてとらえていることも(※私も学生時代、そう感じていました・苦笑)。
よほど若い頃から自己啓発本とかも読んでいないと、人格が高めるのは難しいことも。
 
つまり、彼女たちがそういうのが身についているのには、「ある理由」があると感じるのです。
 
 
最近、人気の若手女優さんと話していて思うのが、「親がきちんと人として大事なことを教えてくれている」ということ。
特にお母さんとの関係が良好で、お母さん自身がしっかりした人格を持っていて、子供に愛情をもってしっかり教えているのを感じます。
(逆に、男性の場合は、お父さんだったりすることも…?
そういえば、以前、インタビューした人気の男性アイドルの方は、お父さんが「よきアドバイザー」だったんですよね)
 
だから、若手女優さんたちは、現場で辛いことがあって心が折れそうなときも、親と話すことでメンタルを立て直し、さらに頑張れている人も多いのですよね。
「お母さんなら話せばわかってくれる、受け止めてくれる」という揺るぎない信頼も出来ているでしょうし。
他人では、ここまでの信頼関係は難しいところもあるのかも。やはり、「お母さん」なんですよね。
 
社会に出たことのない子供が、社会のルールが分からないまま働いていると、迷うこと、戸惑うことは多い。
そんなとき、親がきちんと支え、大切なことを教えることで、意外と大変なことがあっても、乗り越えやすかったりするのかもしれません。
道に逸れそうになった時は、親のアドバイスによって軌道修正できるところも、あるのかもしれません。
(親の言葉の影響力って、すごいんですよね)
 
ただ現代は、親も忙しくて、子供の教育は「学校任せ」なところも。
でも、社会(撮影現場)で輝く若手ほど、実は「裏で親がしっかり支えている」のだというのを、私は感じるのです。
(もちろん、間違ったことを教えたらよくないので、まずは親がきちんと人生哲学を持って、人格を高めていることは大事です。個人的には、そもそもお母さんが人格者なのかもしれない、とも感じています)
 
「教育」は侮れないし、「親の力は偉大」なのだと、つくづく思うものでした。
 
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