■彼女が素敵な理由
安田成美さんの著書『日々を編んでいく』(宝島社刊)を拝読しました。
前作も素敵な本で、ブログでも紹介しましたが、今作も色々とためになるお話が色々とありました。
私は、「誰かの顔になれる」と言われたら、真っ先に、彼女の顔になりたいくらい好きなのですが(笑)、
安田さんは、現在50代。年を重ねることについて、この本にも色々と綴られていました。
あるとき、スクリーンに映った自分の顔に「私、年とった!」と驚いたそうです。
また視力が落ちたり、ホットフラッシュに悩まされたり・・・。
そんなとき、「今の自分と上手に付き合っていくことを考えよう」と思うようになったそうです。
ファッションにおいては、「健康に見えること」をポイントにするようになったそうです。
体のラインに合っているか、自分の状態にフィットしているのか、とか。
女優さんが自分の年齢を受け入れるのって、一般人よりも辛いこともあるかもしれません。
(とはいえ、今もおキレイですが)
でも、無理に若作りをしようとしないで、「今の自分を受け止め、合うものを見つけようと思える人」って、素敵ですよね。
◇
これは、子育てをしている女性は、あるあるだと思うのですが、
安田さんは、次男の子育てが落ち着いた30代後半のときに、子育てに追われ過ぎていて、「アレ!? 私、何もしていない!?」と焦ったそうです。
「女優の30代は、色々な役が表現できるいい時期なのに…」と。
でも、安田さんは、こう言い切ります。
「27歳に戻って、新たにもう一度なんて、とてもじゃないけど、ごめんです。
やっと、ここまで来られたのですから、絶対にもどりたくない」と。
そう思えるのは素敵ですよね。
実は、私も20代に戻って、人生をやり直すなんて、ごめんです(苦笑)。
今の状態のまま体だけが自然と若返るのであれば、それはそれでありですが…。
きっとそう思える、ということは、
これまでの人生を一生懸命歩んできたから(色々と大変なことも乗り越えてきたから)、ベストかどうかは分からないけど、「後悔はない」ってことなんですよね。
年を重ねた時に、「自分の人生をきちんと肯定できているか」って、大事ですよね。
そうすると、年をとった自分も受け入れやすくなる、というか。
◇
ちなみに、「食」に関しては、安田さんと少し共通点がありました。
彼女自身は、娘さんがアトピーになったことをきっかけに、食品に気を付けるようになったそうです。
特に、海外では許可されていないような添加物を日本で使われていることに驚いたのだとか。
(私も、最近、添加物には気を付けています。
単なる意識高い系というのとは違って、
リアルに将来の身体のことを思うと、気を付けたほうがいいということを分かってしまったからです。)
あと、安田さんは、自分用の食事に関しては(家族に作る料理でなければ)、「動物性のものはなくてもいいかな」と思っているそうです。
肉や野菜を調理していたときに、ふと「生きていたんだ……」と実感したからだそうです。
(※私の場合は、何度もブログで書いていますが、
我が家のインコ・・・20センチの鳥にすらハートがあることに気づいてしまい、あまりお肉を食べたくなくなってしまいました)
安田さんは、瞑想を日課としている、ちょっとスピリチュアルな方なんですよね。
意外とスピリチュアル的な目醒めのある人が、世の中の常識に疑問を持ちやすい(気づきやすい)ところはあるのかもしれません。
「宇宙的な視野」になっていくから、人間的な視点、先入観から抜け出せるところがあるのかも。
◇
この本を読むと、女優さんであっても、地に足を付けて、日々を生活されているなぁということを感じます。
私も、こんな素敵な50代を目指したいと思ったものでした。
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