みなさん、おはようございます。 「原発震災」は新たな局面に入ったように見えます。 なんらかの大きな爆発(水蒸気・水素・核)による、現在よりもはるかに大量の放射性物質の飛散・拡散の可能性がなくなったわけではないですが、「直後」の爆発の可能性と比較すれば少しマシ、という状況でしょうか。いずれにしても、今まさに放射能は飛び散っています。 では、新たな局面とは? それは現在大気中に垂れ流され続けている放射性物質との長くつらい戦いが始まった、ということです。 葉物野菜は出来るだけ長い間食べないようにしましょう。ミルクも一緒です。思いっきり創造力を働かせて、汚染されたもの(水・食べ物・空気)を体内に取り込まないように対処しなければなりません。 特に成長期にある小さな人たちには、当面、野菜不足から来る体調不具合発生の手前くらいまでは我慢させるしかないでしょう。その対処は、知りつつ無抵抗に体内被爆&体内蓄積をするリスクより低いから、というくらいしか言えません。悲しいです。 その先は、ささやかな抵抗かも知れませんが、 「玄米食」をおすすめします。 玄米は、必須元素の点で言えば、少なくとも精米より上です。私は歯も悪いし、まだ食べたことないのでイヤなのですが、、バキ☆\ 今更ですが、発表されている数字を千倍すれば一ヶ月チョイです。一万倍すれば1年間チョイです。つまり、そこに住み続ける場合ということ。レントゲンやCTとはなんの関係もないのです。これを全てのマスコミでは比較しています。つまりつまり、連中のいうことを信じてはイケナイのです。 チェルノブイリから数年後、少年少女を(地上の放射性物質の影響のない)広い湖の真ん中に連れ出し、体内被爆総量を計ったシーンを思い出します。ドイツだったか、親が意識して食品をチョイスして食べさせた場合とそうしなかった子供の差は大きかったように思います。 別の戦いもあります。 BS1が総合と全く同じ内容になった。 愚かな日本のマスメディアより、明らかに正確、的確と思われる内容を発信しているはずの海外ニュースを政府・NHKが遮断したということです。つまり、情報統制です。国民の情報源を出来るだけコントロールしようという前の戦時下での「大本営発表」体制と同様な形です。 今、テレビに出てろくでもない「安心・心配ない」発言をしている連中は、おおむね、原発を推進してきたり、あるいは現在の日本の原発体制が崩れれば、路頭に迷うような人々なのであり、そもそも多くのマスコミでは、電力会社は最高ランクのスポンサーだから手も足も出ないし、やる気もないし、ついでに能力がない。 彼らは前の戦争で彼らのとった行動の反省を一切していないようだ。 ちょうど一週間前だったか、今まさに原発近辺の住民が必死の思いで逃げているというさなか、 TBS「みのもんた」が何を言ったかといえば、 「これがうまく収まれば日本の原発技術は最高 「じゃんじゃん海外に原発を輸出できる 「みんなで原発商社を作って儲けましょう」と コメンテータにゆっている。あきれるばかりだ。 今朝でも、放射能で汚染されている放送を行いつつ「クリーンエネだから絶対必要」などとゆっている。 この商魂たくましい人は、すでに自ら社長の会社(水道メーター)のライバル会社の株を多く持ち、談合し、既に1億円以上ものペナルティを払わされている。このような愚劣なものがテレビキャスターとして居ること自体が悲しい。 悲しがってばかりじゃ仕方がないので、昨日の武田邦彦サン(中部大学)のブログからコピペします。 参考にして下さい。 |
ショート警報 かけ算のできない東大教授 食品で、危険な兆候が見られましたので、言葉足らずですが短い警告を出したいと思います。 福島原発事故の最初の段階に福島市で1時間に20マイクロ(シーベルト、後は省略)の放射線が観測されました。 これに対して、テレビに出ていた東大教授が、「1回のレントゲンで600マイクロだから、それの30分の1。まったく問題がない。」 と発言しました。 東大教授は「かけ算」ができないのです。 20マイクロは1時間あたりですから、30時間たつと600マイクロになります。従って、福島市に住んでいる赤ちゃんは1ヶ月に24回のレントゲンを受けることになります。 このようなことをコメントするというのは、わたくしはやや犯罪とも言える気がします。 ・・・・・・・・・ 本日、似たような事が民放でありました。 民放のある解説者がほうれん草の汚染について解説をし、「ほうれん草の汚染が基準値を超えているといっても、100ミリになるまでには80キロ程のほうれん草を食べなければいけない。」 といってほうれん草の安全性を強調していました。 もともと100ミリ等という基準値はありませんし、ほうれん草等の食品中の放射性物質の規制が厳しいのは、原発から放射線が漏れるような時にはほうれん草だけが汚染されているわけではないのです。 また、ほうれん草の中にはヨウ素だけではないので、30年の半減期を持つものが多く、ヨウ素の半減期を言っても意味がないのです。この解説者の言うことを信じれば、放射線の疾患になる人が出てくるでしょう.規制値は規制値なのです。 東大の先生が「かけ算ができない」とすれば、この解説者は「足し算ができない」といえます。 ・・・・・・・・・ このところ情けない解説が続くので原子力の技術者としてのわたくしの信念を申し上げます。 科学技術は人類に貢献するために行うのであって、決して人類の健康を損なっては、やるべきではないのです。 わたくしたち原子力に携わる技術者は原発から出る放射線を絶対に基準内に収めなければなりません。むしろ、自然放射線と違わないぐらいに減らして十分に安全な状態で原子炉を運転し、エネルギーを供給することこそが、わたくしたち技術者のプライドなのです。 この期に及んで、放射線の規制値の解釈をごまかし、被曝する量があたかも少ないようなことを言う原子力関係者がいることは本当に恥ずかしいことです。 わたくしたちは福島で失敗し、信頼を裏切ったのです . せめて正しい情報を伝えるべきです。また、農作物が売れなくなって農家の方は大変でしょうが、魂のある農家の方なら自分の作ったもので消費者が健康を害することを望むでしょうか? 農家は被害者、技術者は加害者ですが、共に与えられた天職に対してプライドがあります。 (平成23年3月22日 午後5時 つい執筆) 原発 緊急情報(24) どうすれば良いか その3 どうすれば良いのかの“その1”で、現在、法律で決まっている被曝の限度を書き、“その2”ですでに被曝した量と今後、被曝すると考えられる量について整理をしました。 すでに2つの表からご判断をされている人も多いと思いますが、問題なのは今後の福島原発が沈静化するのか、今よりひどくなるのかについて考えておかなければなりません。 ・・・・・・・・・ 福島第1原発には、1号炉から4号炉まであり、それぞれ破壊の程度が違います。1号炉と2号炉の問題は「原子炉の中の燃料棒がどのくらい破損しているか」ということです。 ある程度、燃料棒が破損していることはすでに東京電力からも報告され、1号炉の燃料棒は70%程度破壊されていると報告されています。 燃料棒が破壊されていると言っても、棒がひび割れを起こしている程度なのか、高温になって燃料棒全体が溶けてかたまりとなっているのかによって違います。 核爆発中(原子炉運転中)だったのですから、大量の放射性物質があったので、その崩壊熱で燃料棒が融けていくと温度が非常に高くなります。 最初の段階は燃料の3分の1ぐらいが露出すると、燃料棒を作っているジルコニウムが水と反応して水素を生じ、福島原発で起こったような水素爆発が起こります. さらに温度が上がり、燃料棒が融けるとその塊は2500℃ぐらいになります。ところで、鉄が溶ける温度というのは、おおよそ1500℃ですがぐらいですから、燃料棒が高温で融けると、塊になって原子炉の下を突き破り(原子炉を作っている鉄が溶けるから)、さらに下にいって、ドスンとコンクリートの床に落ちます。 これを「メルトダウン」と言います。 コンクリートの床に落ちると、余りに熱いのでさらにコンクリートを融かしますが、融けたコンクリートの成分が燃料棒と混じり、それで温度が下がり、そこで止まるということです。 これは理論的にも、スリーマイルの事故の時の経験でもそうでした。 「メルトダウン」をメディアは恐ろしいことのように言いますが、現在の福島原発はそれより酷い状態なのでメルトダウンは怖くありません。 ただ、燃料棒を取り出せないので、かなり手こずるでしょう。つまりメルトダウンというのは、「手こずるか手こずらないか」の問題であり、「大きな事が起こるか、起こらないか」ではないのがスリーマイルの教訓でした。 3号機はプルトニウムを燃料に使っていますから、ウラン燃料の1号機、2号機とは違います。21日にでた黒い煙の原因が心配ですが、普通に考えると爆発的にプルトニウムが飛散するようなことは起こらないでしょう. 4号機は、定期検査中ですから原子炉は空で「使用中の核燃料」がプールに入っています。メディアでは「使用済み核燃料」と言っていますが、4号機の燃料は使用中ですから、まだ核爆発(小さい)をする可能性もあるし、崩壊熱も高い状態です。 この核燃料のプールに穴が開いているというのがアメリカの見解で、日本は穴は開いていないと言っています。どちらかによって今後の状態が変わりますが、それはこれから漏れる放射性物質の量が2倍になるか3倍かという問題です。 爆発的するかどうかではありません。 ・・・・・・・・・ 以上のことから、福島原発の事故は3月22日の午後になってようやく将来の見通しがわかり、簡単にいうと、「福島原発の事故は、原発自身については終わりつつある」と言って良いでしょう。 今後、放射線物質が飛散することもあるし、いろいろな事後処理がありますが、これまでのような緊張した状態からは脱したと思います。 その点で、今までわたくしが示していた被曝の計算から言えば、 ・・・「現在」の2倍で終わる・・・ ということです。前の表の「現在」とその2倍の間に絞られてきたと思います. 「現在」より少し大きめな数値も考えておくのは、これまでは空気中の放射性物質から被曝していたのですが、今後は野菜、水、海、魚などから少しずつ被曝しますからその分を考慮しておいたほうが良いということです。 さらに、福島原発はまだ安定していないのですから今後も大きな爆発も考えられますが、それは可能性が少ないので「頭の隅に入れておく」程度です。 ・・・・・・・・・ 今後は福島原発を忘れて、身の回りに関心を寄せ、「野菜はどうするか」、「飲み水は」、「風呂は」、「海水浴は」などを考えて行きたいと思います. (平成23年3月23日 午前8時 執筆) 武田邦彦 |
だ、そうです。 自称「絶対安全な原発推進派」という武田センセイ、非常にエキセントリックな方ですが、科学者としての見識は一流です。 以前から「温暖化はCO2が犯人説」が真っ赤なウソなのを別の視点から解説しているビデオをYouTubeで学ばせていただいたりしています。おもろいオッサンです。 またセンセイのその他の文章、ブログはこちら ↓↓ 必読でしょう。 武田邦彦ブログ |