スーパードライの誕生
単純な 防水・保温 なら今までの
ネオプレーンジャケットで充分、、だけど
。。あまりにも重厚すぎ。。
激流の立ち込み釣りオンリーならこれが
欠かせないのかもしれないが
普通の釣り人には全く向かない。
そもそも皮膚呼吸が出来ない上、窮屈すぎる。。
1cm平方に十数億個の超微細な穴があるという
ゴアテックスだって、日が射せばやってらんない。
あくまでも雨カッパ仕様。
運動性能とかは論外。
◇
すでにご案内の一般的な2WAYの鮎釣りシャツ。
オレ鮎でも、がまでも同じテクノファインなど。
(オレ鮎はボトムインナー、がまはトップス)
これは運動性能的には非の打ち所がない。
通気性もよく、涼しいから着心地がよい。
しかし、難点がないわではない。
第一に、通気性がよいということは
トップスでは真夏には最適だが、その反面、
初期・終期、あるいは真夏でも、北方での
早朝や夜間では涼しすぎるのだ。
その下にTシャツでも着ていなないと
夏でも朝夕は寒さを感じることもある。
鮎釣りでは震えが入ると釣りが出来ない。
第二に、素材構成部分に水が若干停滞する。
テクノファインでさえ重くなる。
ヒジから先は、無論、濡れっぱなしだし、
ボディ部が濡れると盛夏ならまだしも、
涼しいときはややこしい。
「濡れるのイヤだな~」
では、まともな釣りが出来ない。
そう、全てのタックルは
「如何に釣りそのものに集中できるか」
に収斂し、釣技に貢献しなければならないのだ!
◇
そこでの発案。2WAY素材の防水スペシャル加工。
最先端スポーツの世界では当たり前でも、
鮎業界にあっては・・・
◇
出来上がった試作品はとんでもないものだった。
事務所の蛇口で袖口に水をあてる。
濡れない。完全に水をはじく。
風呂場に行って、水をかぶった。。
ボディもばっちりOK!
しかも通気性も充分ある。
ん? 待てよ~ こりゃカッパいらずじゃないか!
初年度に入手したTKさんが、土砂降りの中に
ワンコのお散歩で突入して全然OKだったというのが
印象的だった。まずまず。
◇
これを着て、川に入って更に驚いた。
水が上半身の体表から逃げるために泳ぎが楽なのだ。
しかも立ち上がる際の「抜け」が実に軽快。
◇
三面川で鮎釣りしないで、そこいら中を泳ぐ。
「アイツ、邪魔っくさいやっちゃな~~」(笑)
で、試しに、襟元から、内側に大量に水を入れて
立ち上がってみた。
そしたら、な、なんと!
ハラ周りから、自動的に一気にザーーッと排水した!
お得意の転倒(笑) → 襟周りからの水の侵入が
あってもこれなら自動排水。安全性も確保できる。
◇
これなら どこの大手メーカーも作っていない。
理想のスーパー鮎釣りシャツの完成だっ!
◇
そうそう、スーパードライに関して、もうひつつ、
楽しい逸話が。。
本年4月、まだオレ鮎SHOP開店前、
気の早いユーザーさんからお問い合わせがあって
スーパードライシャツをご所望の由。。
彼と連絡を取り合ううちに以下の事実が判明。
彼氏が昨年の最上小国川に出かけた時のこと、
ある著名なマスコミ人がSDを着用していて、
川べりで、
ほらほら、
とその袖口が 水に濡れないのを 超~自慢(笑)
していたというのだ。
そのお方は、その後、ねちっこく浅場をやりまくって
大漁だった模様(笑)
この ↓ 本を著された御仁である。

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◇
さて、鮎釣りウエアならここまでで充分だと思う。
いずれ有名どころもフォロー・コピーしてくるだろう。
そしたら・・・次の手は打ってある(笑)
しきりと「大手メーカー」を意識するが、
個人でこれくらいのことはできなければならない。
なにしろ「水着のプロ」だったんだからねっ。
◇
さて、ところで、どうしても気になる素材がある。
この間の一連の水着報道の中でたびたび登場した
SPEEDO のラインとは別の素材メーカー、、
山本化学工業
大阪のウェットスーツや医療用等のラバーメーカーだ。
素材表面のディンプルに水が付着し、その上を水が
通過するので、抵抗が激減するというのが、その
「タコヤキ理論」だ。
ズバリ、これを鮎タイツ・ウェーダーに採用したら、
さぞかし立ち込みが楽になることだろうと推察する。
大手メーカーさんには、こういうヘビーアイテムで
新発想の新製品の開発をこそ、お願いしたいものだ。
示唆的・暗示的なタイトルのこの曲・・・ Lyrics