朝日が昇り始めた雑木林の足元に
冬の長い眠りから目覚めた ” カタクリ ” が顔をのぞかせていました
世間で桜の話題で賑わうこの季節
人しれず雑木林からも ” 春の足音 ” が聴こえてきます ・ ・
スプリング・エフェメラル ( 春の妖精 ・ 春の儚い命 ) ともいわれる
春先の小さな植物たち ・ ・
なぜか ・ ・
宮沢賢治の 「 若い木霊 」 の一節が浮かんできます。
* * *
その窪地はふくふくした苔に
若い木だまにはそのうすむらさき色の立派な花は
ふらふらうすぐろくひらめくだけではっきり見えませんでした。
( うつむいて咲く花姿から花言葉は ・ ・ 初恋 ・ 寂しさに絶える )
次々せわしくあらわれては又消えて行く
( カタクリの葉はまだら模様 )
「はるだ、はるだ、はるの日がきた」
字は一つずつ生きて息をついて、消えてはあらわれ、あらわれては又消えました。
~ 宮沢賢治 「 若い木霊 」 より ~
一面の ” カタクリ ” を見ると春の訪れを感じさせてくれて 「 ホッ 」 とします ・ ・