五千円札の肖像や
日本初の女流作家として知られる ” 樋口一葉 ”
代表作 ” たけくらべ ” ゆかりの
東京下町 千束稲荷神社の
” 初午 ( はつうま ) 祭 ” に行きました
~ 稲荷神社と初午(はつうま) ~
稲荷神社 約32000 総本社 京都府 伏見稲荷大社
八幡神社 約25000 総本社 大分県 宇佐神宮
神明社 約18000 総本社 三重県 伊勢神宮
日本で一番多く 馴染み深い稲荷神社ですが
全国的な神社に発展させたのは
実は、あの 弘法大師空海なのだそうです。 ( 寺と神社?? )
元々は、穀物・農業の神ですが
今では産業振興 ・ 交通安全 ・ 芸能上達の守護神として
篤く信仰されています。
総本社である京都伏見稲荷の神様が
711年(和銅4年) 2月 壬午(みずのえうま)の日に
来臨された と、いう故事により
2月の初午(はつうま)の日に お祭りする風習になりました。
立春後の初午なのですが、新暦だと立春前になってしまうという
変なことになってしまう年もあるので
ここでは 毎年、二の午に ” 初午祭 ” を 行うそうです。
~ 小さな参拝者 ~
* * *
~ 初午 ( はつうま ) 祭 と ” 地口行灯 ” ( じぐちあんどん ) ~
地口 ( じぐち ) とは、江戸っ子の大好きな 駄洒落 ( だじゃれ ) のことで
地口行灯は、地口の文と絵で 行灯に仕立てたものです。
昔は お稲荷さんの初午といえば
必ず地口行灯が飾られていたものですが
今では 地口行灯を飾る神社が ほとんど見られなくなり
まさに、絶滅危惧種? に なってしまいました。
樋口一葉ゆかりの 千束稲荷では2月の二の午 ( にのうま ) に
毎年欠かさず地口行灯を飾り、江戸時代以来の初午祭の光景を
今に伝えています。
では、分かりやすいものから ・ ・
えんましたの力持 ・ ・ 地口
縁の下の力持ち ・ ・ 元句
しそのうまさも七十五日 ・ ・ 地口
人の噂も七十五日 ・ ・ 元句
木からおちたざる ・ ・ 地口
木から落ちた猿 ・ ・ 元句
あちらこちらから ” クスッ ” と、笑う声が聞こえてきます??
地口 ・ ・ ” 粋 ” だね.。
* * *
もう日も暮れて
” ぼんやり ” と した地口行灯の 灯りが
浮かび上がります ・ ・
ぼんやり鳥居の下の行灯 ・ ・ 眠気を誘います
ぼんやり ゆらゆら ・ ・ 雰囲気に酔ってしまいました ( お酒は飲んでません!)
地口行灯を見に訪れる人が絶えません ・ ・
脇には奉納された方の名が入っています
江戸指物(えどさしもの)?
指物師(さしものし) ・ ・ 和家具職人
お稲荷さんの初午なので ” お狐さん ” の登場です
狐の豆入り ・ ・ 地口
狐の嫁入り ・ ・ 元句
こちらも
瓦版を ” 読うり “ と、言っていたのですね!
読売新聞の名称の元?
地口を見るにも それなりの知識や経験がないと
ちんぷんかんぷん ・ ・ ですね
↓
新聞かんぶん ・ ・ 地口
ちんぷんかんぷん ・ ・ 元句
障子のいなり ・ ・ 地口
王子のいなり ・ ・ 元句
江戸の稲荷神社といえば
王子 ( 地名 ) の 稲荷が最も有名だった
と、いうことを知らないと
ちんぷんかんぷん? ・ ・ ですね!
狐たらのむ ・ ・ 地口
狐忠信 ・ ・ 元句
義経千本桜 ( 歌舞伎 ) の登場人物 と、いう事を知らないと
分からない ・ ・ 高度なダジャレですね
子狐半じょうとび ・ ・ 地口
義経八艘跳び ・ ・ 元句
本日の主役の ” お狐さん ”
一般の方が奉納された地口行灯は
少なくなった下町の職人
” 江戸凧師 ”
によって描かれる との、ことでした。
あの方のも ありました
林家三平師匠奉納の地口行灯 ・ ・ 自筆作品
村井美樹さんの地口行灯 ・ ・ こちらも自筆ですね
* 素晴らしい出来です *
・ ・ シーンと静まり返る ・ ・
素晴らしい絵と書ですね
あとの号外先にたたず ・ ・ 地口
後の後悔先にたたず ・ ・ 元句
これは明快
おしどりのひやみづ ・ ・ 地口
年寄の冷や水 ・ ・ 元句
うすから出たまこも ( 真菰 → 植物 ) ・ ・ 地口
嘘から出たまこと ・ ・ 元句
板きりむすめ ・ ・ 地口
舌切り雀 ・ ・ 元句
・ ・ ぼんやり ・ ・
・ ・ ゆらゆら ・ ・
足袋店の名がある ・ ・ 下町ならではですね
新内おめでとう ・ ・ 地口
新年おめでとう ・ ・ 元句
新内流しとは ・ ・
稲もかれればぼうにかける ・ ・ 地口
犬も歩けば棒に当たる ・ ・ 元句
おかめはちまき ・ ・ 地口
傍目八目 ・ ・ 元句
あん汁より瓜が安い ・ ・ 地口
案じるより産むが易い ・ ・ 元句
大かめもちだ ・ ・ 地口
大金持ちだ ・ ・ 元句
風前の灯火の 初午祭の ” 地口行灯”
江戸の町人文化の奥深さを
感じさせてくれました。
ずっと残って ( 続いて ) ほしい!!