寒くてよく晴れた日曜日
鍋祭りがあると聞いたので
訪ねてみました。
どれでも¥300 😄
安いので少ないのかな?と、
思ったら大満足の量と味でした。
きのこ汁とカニ入り海鮮汁が
気に入りました。
商店街では ”桃の節句” の飾りつけ
~ さるぼぼ ~
飛騨高山や八坂庚申堂(京都)
ならまち庚申堂(奈良)などが
よく知られていますが
ここで見るとは思いもしませんでした。
雛人形も さるぼぼも
人間の厄を肩代わりする意味で
飾られました
赤色である事には
大切な意味がありす。
赤い色には邪気を祓う特別な力があると、
古くより信じられてきました。
日本人の暮らしは
赤い色のもつ特別な力と共にありました。
この世に 生まれ出て
まずは ”赤ちゃん” ”赤ん坊” と
呼ばれます。
神社では ”朱い鳥居” ”朱塗りの建物”が
邪気を祓います。
還暦のお祝いは ”赤いちゃんちゃんこ”
この間の小正月(1月15日)には小豆粥
特別な日には ”赤飯” を食す風習を
伝承してきました。
小豆粥・赤飯
現在では小豆を用いますが
古くは赤米を使用していました。
手前 ・ ・ 一般的な稲穂
向こう側 ・ ・ 赤米の稲穂
赤米(野生種)
生命力強く荒れた土地でも育つ
高タンパク・ビタミン・ミネラル豊富
丈が長く倒れやすい 収量少ない
食味は劣る
白米(栽培品種) 収量多く食味優秀
手間はかかる(害虫駆除など)
現代の農業では徹底的に赤米(野生種)を
排除してきましたが
神事用に栽培されてきた地域もあります。
国司神社(岡山県総社市)
多久頭魂神社(長崎県対馬)
宝満神社(鹿児島県種子島)
* * *
朱い鳥居 ・ 朱塗りの建物
日本各地に丹生川・丹生村など
”丹生(にう・にゅう)”
とつく地名があります。
朱砂(辰砂)・鉄丹(ベンガラ)を
産出してきた地域です。
水銀朱(硫化水銀)は縄文の昔より
防腐剤として使われ
朱い色には邪気を祓う特別な霊力があると
信じられてきました。
* * *
神になった桃?
伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が
伊邪那美命(いざなみのみこと)を
黄泉の国から助け出す際
八雷神に桃の実を投げ
追手から難を逃れた事で
”意富加牟豆美命”
の名を授かったと
古事記には記されています。
おおかむずみのみこと
追儺(ついな) → 節分の起源
平安時代まで → 桃の種
室町時代 → 大豆(禅宗の影響?)
今昔物語(平安時代)には
鬼の侵入を防ぐ為に
桃の種を使う話が出てきます。
纒向遺跡(2世紀~4世紀)から
発見された桃の種
~ 古代桃 ~
現在、私たちが普段 目にする桃は
明治32年に発見された
突然変異による桃が元になっていて
古代の桃はもっと小さく
表面に毛が生えていた。
最も古くは ” 毛毛(もも) ” と表せられ
万葉集には ” 毛桃(けもも) ” と
表記されています。
纒向遺跡の他にも
伊木力遺跡(約6000年前)
津島岡遺跡(約3500年前)も
知られていて
弥生時代以降では多くの遺跡から出土し
土器や木製品と一緒に出土される事から
建物の建設や解体に伴う祭祀に
関係あると、考えられています。
明治村で有名な愛知県犬山市には
桃型鳥居の桃太郎神社があります
日本人なら誰でも知っている “ 桃太郎 “
桃を拾ったおじいさんとおばあさんが
桃の効能で若返って
丈夫な子を産んだ
という話が元になっているそうです。
種子が薬として用いられていた事が
平安時代の書物に残されています。
中国では桃を仙果とも言い
邪気を祓う神秘の力や不老長寿を
授けるものと考えられていました。
日本でもお馴染みの中華レストラン
”バーミ〇ン” は桃のマークでしたね!
現代に於いても
糖尿病予防・腸内環境改善・疲労回復・
高血圧予防など様々な効能が
認められています。
道教では桃の木で木剣や弓矢を作ると
邪気が祓われるとしています。
近所の店で見かけた桃の木製の櫛
* * *
桃源郷 ・ ・
西洋でいうユートピイアは理想社会で
遠く離れた島国にあると考えられていて
到達不可能の夢想郷ではなく
人々が努力して築きあげる事が
できるものと、考えられている。
東洋でいう桃源郷は
到達は不可能なものとされている。
地上で最も桃源郷に近いと言われている
中国国境添いのパキスタン北部の町
”フンザ”
”フンザ” の子供たち
* * *
海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしの中に 見つけられらたから