抗生物質を使うとどうなる? | ドゥーラのりこ

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オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

抗生物質が体に悪いことはよく知られていることですが、具体的にどう悪い、使うとどうなる?ということをあまり理解していない方が多いと思います。

もちろん、抗生物質が過去に沢山の命を救ってきたことは間違いありません。
特に、「今直ぐ抗生物質を飲まないと命に関わる!」というぐらいの緊急事態の場合なんかはそうですね。


が、最近は、使い過ぎ!


何が原因かはっきり分からないけど念の為に使う、とか、予防で使う、ということが多いんですよね。

昔は、抗生物質なんて、本当に本当に必要な時だけ(今直ぐ使わないと命に関わる、という状況で)しか使っていなかったんですよ。それが、今では、「念の為に、抗生物質使いましょ〜」ですからね。

そして長年、抗生物質が必要以上に使われてきてしまった結果、菌が抗生物質に対して抗体を持ち、今までの抗生物質では死なない菌の種類が増え過ぎてしまいました。
だから、抗生物質を飲んでも殺したい菌は全く死なず、良い菌だけが死んで行く。(←最悪のパターンです。)
それでは、もっと強い抗生物質を作ろうじゃないか、ということで強い抗生物質が作られてきましたが、これをまた過剰使用するので、同じことが起こっています。
この悪循環がず〜と続いているのですね。御陰で、抗生物質ではなかなか殺せないパワフルな菌の種類が増え過ぎてしまいました。



抗生物質と言っても、種類は色々あります。(よく処方されるのは5種類程度)

どの種類でも、似た様な作用(殺菌的、静菌的)があり、似た様な副作用があります。

ご存知な方も多いと思いますが、抗生物質は体内の不必要な菌を殺す、或は増えにくくさせる作用がありますが、同時に良い菌までも徹底的に殺してしまいます。

腸内菌バランスがめちゃくちゃに崩れるのです。
80%以上の病気の原因が腸内菌バランスが崩れていることにある、とされていますよね。


体内(特に消化器官)の良い菌がなくなると、もちろんですが、消化機能が下がります。

消化機能が下がると、消化不良になりやすくなったり、便秘や下痢になりやすくなったり、IBSになりやすくなったりします。
それだけで症状が留まるのであれば良いのですが、通常はそれだけでは留まりません。

腸内菌にダメージがかかると、腸内膜にダメージもかかるので、リーキーガットになりやすく、アレルギー体質になったり、アトピーを発症しやすくなったりもします。

また、腸内菌バランスが崩れると、栄養の消化も難しくなっていきますので、特に赤ちゃんの場合なんかは体重がなかな増えない、ということもよくありますね。

結果として、免疫力も下がり、ちょっとしたことで直に炎症を起こしたり、病原因に感染したりしやすくなります。(特に傷口が炎症を起こしたり、中耳炎になりやすくなったり、風邪を引きやすくなったり。)

更に、悪い菌が増えやすくなるので、カンジダ等の菌にも感染しやすくなりますし、その他の細菌、寄生虫、回虫等もどんどん増えていきます。これらが増え過ぎると、今度はそれを殺すのが大変。抗生物質に慣れている種類のものが多いですからね。これらの細菌や寄生虫は、お肌にあらゆる症状を引き出します。(これらがアトピーの原因だったりすることも多くあります。)

抗生物質の量が少なく短期間であった場合は、腸内菌バランスをなんとか挽回させることが可能ですが、(それでも、元の状態に戻すには1〜2年はかかりますよ。)、もし抗生物質の量が多く、長期で使った場合、或は頻繁に使った(年に数回使った、等)場合の挽回は一生不可能と言っても過言ではありません。
もちろん、何年もかかって、出来る限り元の状態に近い状態まで戻すことは可能ですが、完全に前と同じ状態にもってくるのはかなり難しいです。


個人的には、命に関わる状況を除いて、抗生物質を使う前に、天然の殺菌効果のあるものをまず試してみて、体の自然治療力に任せてみる、ということをお勧めします。

簡単ではありますが、今回のブログ記事では、抗生物質以外に使えるものを紹介しますね。

生ニンニク

とにかく毎日何回も大量に摂取して下さい!そのままでは摂取しにくいので、何かに混ぜても結構です。

ガーリックオイルのカプセルを飲んだりするのも良いですが、やっぱり生のほうが効果は大です。

カプセルではなく液体タイプのガーリックオイルはこちらがお勧めです。
中耳炎になった時に耳の中に数滴垂らしたり、そのまま飲んだり出来ます。

コロイダルシルバー

コロイダルシルバーは自然派の方にとっては必需品ですね。色んな症状に使えますが、殺菌効果に優れており、天然の抗生物質と呼ばれています。こちらのようなものです。

こちらは子供用(4歳以上)

パウダルコ

日本ではまだあまり馴染みがないかもしれませんが、ブラジル産のパウダルコというハーブもマイルドな天然抗生物質ですね。こちらのようなものです。

生蜂蜜

生蜂蜜も、炎症を起こしてい部分に塗ったり、そのまま飲んだりすることが出来ますが、生の状態でオーガニックでないとあまり効果は期待出来ません。(オーガニックでないものは、蜂に対して抗生物質の薬を使っているので、蜂蜜にもそれが行きます。)
参考までにこちらをご覧下さい。メキシコの綺麗なオアハカ州の生蜂蜜はとても純粋です。味も舐めやすい味です。

個人的には好きではありませんが、マヌカハニーを使われたい方は、必ずMGOが高いものをお選び下さい。(一般のマヌカハニーは生ではなく熱がかかったものがほとんどですが、マヌカの場合、殺菌作用はある程度保たれます。)
こちらのマヌカはMGOが840です。

また、シドニーにお住まいの方は、MGOが1884もある生蜂蜜も入手出来ますので興味のある方はご連絡下さい。(注意:美味しくはないです。笑)

ターメリック
ターメリックも炎症がある時に効きますね。
大量に摂取する場合はやっぱりカプセルが便利です。こちらのようなタイプです。
https://jp.iherb.com/pr/Solaray-Organically-Grown-Fermented-Turmeric-100-Veggie-Caps/73711?rcode=KBN258

オレガノ

忘れてはならないのがオレガノ。
オイルになっているものだと使いやすいです。殺菌作用が凄いです。カンジダにも良く効きます。(オレガノ精油をそのまま飲むのは正しい知識がないと危険なので止めましょう。)
こちらは、エクストラバージンオイルと混ざっているものでカプセルです。


また、殺菌効果のあるものだけでなく、抗酸化物質や白血球を活性化してくれるものも、自然な物でも沢山ありますので、これらを使って自然治療することは可能です。

最強なな抗酸化物質としてはアスタキサンチンがお勧め。炎症状態が治りやすくなります。

こちらも強力な抗酸化物質、リポソームビタミンC

細菌やウィルスと戦う白血球を活性化する為にはエキナセアは欠かせません。(菊アレルギーの方はエキナセアは飲めませんのでご注意を。)


抗生物質をどうしても使わないといけない、という場合は...

抗生物質は錠剤等で口から飲むタイプのものではなく、点滴で受けるほうが副作用が最低限に留められるので、可能であれば点滴にしてもらったほうが良いです。
口から飲んでしまうと、消化器官の腸内菌バランスがもろにやられます。(まぁ、どちらにしても良い菌がやられますが、点滴の場合のほうがダメージが少ないです。)
抗生物質の為に点滴!!?と驚かれるかもしれませんが、抗生物質を絶対に飲まないと危険!!!という場合は、点滴等も既に打たれていることが多いので、そこから抗生物質を簡単に入れられます。錠剤とは違って、即効きます。
そうでない場合(錠剤で飲むことが勧められている場合)、本当に緊急的に必要なのかな?と改めて考えることも出来ますね。

プロバイオティクスは、抗生物質を摂取し始める前、摂取中、摂取後最低でも1ヶ月間(出来ればずっと)は飲む必要があります。

でも、ここで注意!!!!

品質の悪いプロバイオティクスは意味がありません!!
抗生物質を使った場合のプロバイオティクスは、菌の数や種類の多いもの、出来れば違うメーカーのもの2〜3種類を同時に(或は交替で)使うことをお勧めします。

そして、腸内膜にもダメージがあると考えて、ボーンブロスを多めに飲み、グルテン、乳製品、砂糖、植物性油脂等は控えることがベストです。
また、鉄分サプリも、腸内菌バランスが悪い時には、悪い菌の餌となり増やしますので、避けた方が無難です。(サプリではなく、食べ物では大丈夫です。)

また、抗生物質を使うと決めた場合、治療中なのに途中で勝手に止めるのは危険です。(勝手に量を減らしたりするのも良くないです。)

そして、治療後は、今後悪い菌を増やさないように、炭水化物(糖分)、特に精製されたものを出来るだけ控えましょう。


このブログ記事の情報が、いつか皆さんの役に立てば光栄です。