たまにはちがった授乳体勢 | ドゥーラのりこ

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オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

こんにちは、エイミーズのりこです。

今日は、ちょっと珍しい授乳体勢をご紹介。


授乳というと、赤ちゃんを横に抱いて、赤ちゃんの顔に近い胸でお乳を与えるのが一般的な体勢ですが、毎回同じ体勢で授乳していると、おっぱいが詰まりやすくなります。

というのも、赤ちゃんの吸引力は下唇側が一番パワフルなので、下唇があたる側のおっぱいの部分はよく吸われて良いのですが、他の部分があまり十分に吸われない、ということになってしまうのです。

そして、あまり吸われなかったおっぱいの部分(乳腺)は、お乳が残っているので詰まりやすくなる。(しこりになる。)
お母さんの免疫力が弱い時期だと、それが炎症を起こすこともあります。(乳腺炎)

おっぱいが詰まってしこりができやすい部分は、中心側(赤ちゃんの下唇があたる側)ではなく、圧倒的に脇の周りだったりするのも、実は授乳体勢も関係しているのです。


ということで、たまには、いつもと違った授乳体勢をとることが重要です。

おっぱいが詰まり、しこりが出来てしまった時も効果的です。



ではでは、あまりメジャーでない授乳スタイルのご紹介です。

イラストは
ホンマイクミ
さんのホームページからお借りしました。


まずは、四つん這い授乳

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お母さんが牛のようになります!

これだと、おっぱいのよく吸って欲しい部分に合わせて、お母さんの体勢(ポジション)を変えることが可能です。
イラストではおっぱいの下の部分(子供の下唇側)がよく吸われる状態ですが、お母さんが逆さまになって、おっぱいの上の部分も十分に吸ってもらうことが出来ます。
また、この体勢では、重力のお陰でおっぱい全体からお乳がよく出やすくなります。

まさに野性的な授乳スタイルです。

外出中では出来ませんね…


お次は、ラグビーボール授乳

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これは助産婦さんもよくアドバイスしますね。
ラグビープレイヤーのように、赤ちゃんを抱きかかえます。おっぱいの脇側がよく吸われます。
赤ちゃんがまだ小さい場合はクッションや枕を使うと良いですよ。


テーブルを使った授乳

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イラストでは、おっぱいの内側がよく吸われる上体ですが、これを、ラグビーボール授乳のようにして、脇側のおっぱいもよ~く吸ってもらいましょう。

お母さんが手をあまり使わないので楽ですね。
テーブルには柔らかいタオルや毛布などと敷いてあげましょう。


添え乳

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これはお母さんにとって超ラクチンなので、完全にリラックスすることが出来、おっぱいの出がとっても良くなります。
イラストでは、おっぱいの下の部分がよく吸われる体勢ですが、これをたまには、反対にしてみましょう。
つまりお母さんと赤ちゃんが、お互い逆さまになるような状態です。
おっぱいの上部(特に脇近く)をよ~く吸ってもらえます。
赤ちゃんの下には、柔らかいタオルや毛布を敷いてあげましょう。

添え乳は、おっぱい両方を吸ってもらったら、そのまま一緒に寝てしまうことも出来ますね。(授乳後ゲップをしないと寝付けない赤ちゃんはちょっと苦労しますが…)


最後にご紹介するのは、

逆さま授乳

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イラストの状態では、赤ちゃんよりも幼児向けですが、お母さんがリクライニングした状態でなく、仰向けになった状態なら、少し大きくなった赤ちゃんにとっても吸いやすくなります。

これは完全に、おっぱいの上の部分からたっぷりとお乳を吸ってもらうことが出来ます。



授乳体勢以外にも、おっぱいが詰まりやすくなる要素は沢山あります。

ざっとリストアップすると…


赤ちゃんに大きく深く食いついてもらっていない。(赤ちゃんがまだ授乳に慣れていない。)

赤ちゃんが十分に飲み干さない。(授乳に慣れていない、または途中で眠ってしまう。)

頻繁に授乳をしていない。

お母さんが冷え性

体のpHレベルが酸性過ぎている。

お母さんの免疫力が弱まっている。(家事を頑張り過ぎていませんか?)


冷え性、酸性、免疫力は、やっぱり食生活で大きく決まってしまいます。


冷え性を治していなかったり、体内pHレベルが酸性過ぎると、血液(お乳も血液です!)がドロドロになって詰まりやすくなるし、おっぱいの味もあまり美味しくなくなってしまうので、赤ちゃんが飲み干さなかったりしてしまうのです。

砂糖、麦粉、サラダ油等の加工食品は厳禁です!

サラダ油が入っているマヨネーズ、ドレッシング、マーガリン、お菓子等は要注意。

一般に悪いとよく言われている肉(動物性脂肪)ですが、これはおっぱいの詰まりとも、乳腺炎とも全く関係ありません。
精製加工されていない純粋な動物性脂肪は、むしろ良いのです。(ホルモン&抗生物質フリーが条件)

とてつもない数の加工を施された植物性の油が一番体に悪いのです!

サラダ油、キャノーラ油、コーン油、大豆油、ひまわり油、コットンシード油、ピーナッツ油等、Cold Pressed(冷間圧縮)でない植物性の油や、それらが使われたもの(揚げ物等も含む)は、出来るだけ避けましょう。(オリーブオイルやごま油もCold Pressedでなければ、これらと同じ加工食品です。)

これらは、血液をドロドロにするたけでなく、体内pHレベルを極端に酸性にし、心臓病やガンの原因ともなっています。

もちろん、これらのことは、一般には全く言われていません。

大企業のパワーですね。何でもコントロール出来るのですから…



次回は、おっぱいが詰まってしまった時や、乳腺炎になってしまった時のナチュラルな治療法をご紹介致します☆