生で食べないで... | ドゥーラのりこ

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オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

前回のブログでRAW FOOD DIETの注意点を少し書きましたが、「生で食べないほうが良い野菜とは何ですか?」という質問が4人の読者さん達から来ましたので、ブログに詳しく書くことにしました。

メッセージありがとうございました☆


これらの情報は、あくまでも、生で食べない「ほうが良い」、といもので、食べたからといってすぐに体調がおかしくなるということではありません。

継続的に、又は大量で食べると体調がおかしくなる、というだけのことです。

特に健康に問題のない方は、たまにだけ、又は少量だけ、という場合はあまり問題ないと思います。



生で食べないほうがよいものリスト



● ブロッコリー
● カリフラワー
● ケール(Kale)
● チンゲン菜(Pok Choy)
● クレソン(Watercress)
● スウェーデンカブ(Swede)
● キャベツ
● 葉キャベツ(Brussels Sprouts)
● Collard Green(日本語名知らない。ケールに似ている葉です。)
● ラディッシュ
● 大根


これらには、甲状腺の機能を低下させてしまう物質が含まれます。 

甲状腺の機能が下がると、手足が冷えやすくなったり、髪が乾燥しやすくなったり、薄くなったり、性欲がなくなったり(←これも立派な病気ですよ!)、便秘になりやすくなったり、新陳代謝も下がるので、体重が増えやすくなったりすることがあります。(もちろん、これら全てが同時に出る訳ではありません。)

生でなく、熱を通すことで、解決します。

また、ラディッシュやキャベツや大根等は、よく漬物として、生で食べることが多いと思いますが、所詮漬物。大量には食べないはずです。
メインのお食事に、ちょっと生のキャベツ、ぐらいなら全く問題ないです。

RAW FOOD DIETを100%厳しく行っている方では、生キャベツやスウェーデンカブ等をパスタの代わりに生で大量に使ったり、生カリフラワーをご飯の代わりに使ったり、又は、生ケールや生ブロッコリーをメインサラダとして大量に食べたり、スムージーとして多く使ったりすることが多いのですが、こうゆうことを長期で継続していくと、摂り過ぎになってしまいます。

既に甲状腺が正常でない方は、少しの量でもご注意を。



● ほうれん草
● Chard(日本語名知らない。緑野菜なんですが。)
● Beetroot(赤カブ)の葉
● パセリ
● たけのこ


↑これらは、生の状態の場合、シュウ酸が多く含まれており、鉄分とカルシウムの体内への吸収を妨げ、腎臓に石が出来やすい体にする言われています。

欧米では、生ほうれん草やBeetrootの葉をサラダに入れる方が本当に多いのですが、たまになら大丈夫なのでしょうが、毎日ほうれん草をサラダに入れていたり、ほうれん草の入ったグリーンスムージーを継続的に飲むのは、ちょと心配です。

特に腎臓に石が出来た経験のある方や、鉄分不足気味の方(女性には多いですね)、カルシウムの摂取量に自信のない方は注意です。

シュウ酸は、熱に弱いです。ほんの少し蒸しただけでもシュウ酸は減ります。

パセリは、ハーブとして使用する際には、摂り過ぎになることはまずありませんが、大量のパセリでジュースやスムージーを作ると大量を摂取することになるので注意です。

尚、パセリの摂り過ぎは、子宮内出血や流産にも繋がると言われていますので、妊婦さんはご注意を。(もちろん、ハーブとして使用するには問題ありません。)



● キノコ(マッシュールーム)


ほとんどの種類のキノコに、アガリチンという、発ガン性の毒素が含まれます。

RAW FOODIST達の間では、キノコを生で食べる方が本当に多い!
含まれているアガリチンは少量ではありますが、発ガン性が強いのです。
アガリチンも熱に弱いです。


● Alfalfa(アルファルファ)の発芽や、Red Kidney Beansの発芽


Red Kidney Beansを熱を通さず食べるのは危険である、ということはよく知られていますが、アルファルファは意外でしょ!?

アルファルファの発芽(Sprout)って、サラダによく使われますよね。ヘルシーと謳われていますが、間違った情報!
食べ過ぎに注意です!

免疫力を下げる毒素が含まれます。特にお肌に影響が出ます。
アルファルファは発芽を終えて、ちゃんと成長した葉になると、この毒性がなくなりますので、ちゃんと植物になってから生で頂きましょう。

いろんな豆や種を発芽させて生のまま食べるのはヘルシーなので、私も必ず発芽させますが、アルファルファとRed Kidney Beansだけは例外です。

昔は、アルファルファの発芽をよく生で食べてました。
自然治療師に指摘されるまでヘルシーだと思っていましたよ。
知らない方多いと思います。



● ナッツ、種、穀物類


これらは、「下準備」しないで生で食べると良くない、というものです。

下準備をしないで食べると、ミネラル栄養分の吸収を妨げる性質があるのです。(ミネラル不足になる。)

ナッツは、ヘルシーなようで、食べ方によっては、ヘルシーではなくなるのです。


この重要な下準備とは、「一晩水に浸けておく」、又は「発酵させる」、又は「発芽させる」、です。

ミネラル栄養分の吸収が悪くなるのは、ナッツ、種、穀物の外の膜についているフィチン酸が原因です。

水に6から8時間以上浸けておくと、このフィチン酸は分解されます。

私は、ナッツ類や種は、必ず水に一晩浸けておいて、それから完全に乾燥させます。
栄養面でいいだけでなく、自然の甘さを引き出すことも可能です。消化も非常に良くなります。

また、乾燥する際に温度を45度程度にキープ出切れば、酵素は死にませんので、まだ「生」と言えます。

このフィチン酸は、熱では分解されません。水に浸ける、というのがポイントです。

玄米を多く食べる方(水に一晩浸けないで)の間では、まぜか貧血気味の方が多かったりしますが、これもフィチン酸のせいだ、と解説する方もいるようです。

玄米やキヌア等が流行っていますが、頻繁に食べる場合は、水に一晩浸けておいたり、発芽させてから炊くといいです。(炊く時間が短縮します。)
発芽させた場合、生でも食べれます。

余談ですが、キヌアの産地であるペルーでも、未だに昔ながらに、水に一晩浸けたり、発酵させてから、キヌアが食べられています。
欧米人のように、そのまま何も下準備をしないで炊くということはありません。

古代人は本当に沢山の知恵を持っていたのですね。



他にも、青トマト、青ピーマン、ジャガイモ、サツマイモ、ナス等、生で食べないほうが良い野菜は、いろいろあるのですが、以上が今のところ思いつくものです。

普通の食事(100%RAW FOODでない)をされている方でしたら、ケールを生で食べたり、ブロッコリーを生で食べたりする機会は少ないでしょうが、100%生にこだわっている方々には、そうゆう機会が増え、摂り過ぎになりやすいので、注意です。

厳しく100%RAW FOOD DIETをされている方は、ここ数年間、本当に増えましたね。

私も、そういったFull-onな方々にお会いすることがよくあるのですが、RAW FOOD&べーガン食である場合、皆様、あまり顔色が良くないという印象を受けます。

どうしても100%RAW FOOD DIETをする場合、せめてべーガンではなく、卵や魚介類(出来れば肉や生乳も)も生で食べることをお勧めします。

そして、前回のブログにも書きましたが、100%RAW の場合、長期ではなく、短期で行うことをお勧めします。(もちろん、生で食べないほうが良い野菜には気をつけながら。)

短期であれば、かなりの健康改善が見られますよ。

初めての場合は1週間、慣れている方や治療として行いたい方は、1ヶ月をお勧めします。

そして、女性の場合、開始は生理開始と同じ時期に行うのがベストです。


また、100%RAW FOOD DIETを1ヶ月間行うと、糖尿病が治るというデーターもありますので、糖尿病は治らないと諦めている方は是非トライしてみては?

尚、女性の場合は、厳しいRAW FOOD&べーガン食を続けますと、生殖器官に問題が出てきますので、将来妊娠をお考えの方は再度検討して下さい!


現在の私は、自宅では70~80%ほどが生食です。

もちろんべーガンではありません!

生レバーをスムージーに入れるほどですから!