七穀発酵ケーキ | ドゥーラのりこ

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オーストラリア在住のお産サポーター(ドゥーラ)、ヒプノバーシング™講師、マッサージセラピストです。
妊娠、お産、育児、健康、環境、ホームスクーリングに関しての色々な情報や考えをシェアしています。

昨日はせっせと、庭の花壇コーナーの雑草をひたすら抜いていました。

本当は、海へ日光浴しに行きたかったのよ~


でも10月中に、いろ~んな種を蒔きたかったので、頑張りましたよ。そして、畑作業しながら日光浴も出来るようにと...

ビキニで作業しました~チョキ

ビキニと畑仕事...ちょっとミスマッチだわ~

でもお陰で(?)、奇麗に日焼けも出来たし、雑草もほとんどなくなりました。

ほらほら~

ちょっとは花壇らしくなってきたでしょ?ここ、雑草でボーボーだったんです。

マイペースでEco&Organicライフ in シドニー

生えたばかりの芽ちゃん達はココナッツの鉢で、すくすく育っていきます。直射日光だとすぐに枯れちゃうので、日陰で...

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ココナッツを大量の飲む我が家では、ココナッツの皮を鉢にしてしまっています。ちょうどいい大きさと堅さなんですもの。


さてさて~、今日のタイトルの通り、今回は、発酵ケーキのレシピを紹介しま~す。スイーツ好きだけど健康オタクな方にぴったりですわよ~。

発酵ケーキですので、名前の通り、発酵させます!

しかも、2回も発酵させます!

これは、かなり昔々の古いレシピなんですが、昔の人達は、穀物をそのまま料理とか、そのまま粉にして使用する、ということはなく必ず発芽又は発酵、(又は両方)させから使用していました。

発芽は穀物の種類にもよりますが、昔の方々は発芽に1~7日間かけたり、又は発酵に1日~7日かけたりしていました。(14日間発酵させていたという記録もあるそうです。)

こんだけ手間をかけて、やっと穀物を料理に使っていたのです。

穀物を発芽や発酵をさせてから使用するということは、実はとても重要なんです。

なぜかと言うと...

(注意:ここからは健康オタク情報ですので、飛ばしたい方は飛ばしちゃって下さ~い!)

穀物の表皮にはフィチン酸があり、これを大量に摂ると、カルシウム、マグネシウム、鉄分、銅、亜鉛等のミネラルの消化吸収を大きく妨げます。

玄米を多く摂る人(発芽や発酵させてないままで食べる方)にミネラル不足の人が多いのもこの為という説もあります。

残念ながら、人間の胃袋はこのフィチン酸を中和することが出来ないんです。

せっかく、穀物自体や他の食べ物に沢山のミネラルがあっても、このフィチン酸のせいで、結局は体にほとんど吸収されないんですよね。

でも、このフィチン酸は、発芽や発酵することで、かなり減ります。

そして、発芽や発酵をすることによって、消化もとても良くなります。


我が家では、穀物自体、あまり食べませんが、食べる際は、必ず、発芽又は発酵させます。
ナッツや豆類も同じです。

発芽させるのは本当に簡単ですし(何回か水を取り替えるだけで、あとは放置するだけ!)、出てくる小さな芽が可愛い! 愛情入るよ~。

発芽した穀物は、柔らかくなっているので、そのまま生食べれちゃうし、普通に料理することも出来ます。

また、発芽することによって栄養ビタミンも数倍アップしますよ。

これはカムット麦を発芽させたものです。

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私はこれを生のまま、サラダに入れます。火を通さないので、酵素たっぷり!

カムット麦の場合は、冬の間は、2日間ぐらいで、春は1日半ぐらいで発芽して来ますよ。(シドニーは今、春!)


パンやケーキ等、粉を使って何かを作りたい場合は...

発芽させて、これを乾燥させて、それからそれを粉にする...

というのがベストなんでしょうが、粉にする為の、グラインダーが私のキッチンにはまだないので...(いつか欲しいですね。)現在時点は、既に粉になってしまった穀物を、粉の状態で発酵させてから使用しています。


昔の人達の知恵を忘れ(又は知らず)、現代の便利さに捕われた食生活になってしまっている方、健康の知識を増やしたい方、現代病を予防したい方、健康な子供をつくりたい方々に、是非この本をお薦めします。(英語ですが...)

Healing Our children

もともとは妊娠情報本として書かれていますが、妊娠以外の健康情報がたっぷり入った超健康オタク本です。古代や現代化されていない原住民達の知恵がとても勉強になります。

全て自然法で奇形児を1602%予防、流産を640%予防、早産を315%予防、不妊症を78.4%治す方法を紹介、と大胆にうたっています。



さてさて、いよいよ、七穀発酵ケーキのレシピです...お待たせしました...あせる


七穀発酵ポピシード&レモンケーキ


材料

スペルト粉 1/2カップ

カムット粉 1/2カップ

そば粉 1/2カップ

ライ麦粉 1/2カップ

キヌア粉 1/4カップ

アマランサス粉 大さじ2

キビ粉 大さじ1

粉は1種類でも何種類でもオッケーです。
ふんわりさせたい場合は、スペルト粉やカムット粉を多めに。
もちもちさせたい場合は、アマランサス粉やキビ粉を多めに。
合計2カップ半あれば十分。
これら以外にも、玄米粉や、全粒小麦粉、ココナッツ粉等の他の種類の粉を使用してもオッケー。
精製された真っ白な小麦粉は体に悪いので出来るだけ避けるのがベター。

七穀、としていますが、実は、そば粉やキヌア等は厳密には穀物ではないですね~あせる

ポピーシード 1/3カップ

卵 2個

乳精 (生きた乳酸菌のある、質の良いものを) 大さじ1

生ヨーグルト(無糖で必ずFull Fatで、容器毎に作られたもの) 1カップ

純正生クリーム (無糖で植物性脂肪の入っていないもの) 1カップ

バター (無塩でも塩入でもどちらでもいいが、質のいいものを!)柔らかくしておく。1カップ

天然塩 小さじ半分 (無塩バターを使用している場合のみ)

重曹 (ベーキングパウダーを使う場合は、必ずアルミニウムの入っていないものを!) 小さじ1

蜂蜜 1/3~1/2カップ(その他、ステビアグリーンパウダー、メープルシロップ、ココナッツ糖、アガベシロップ、デイツ糖、ラパドゥーラ等でもオッケー。量はお好みで。)

レモンの皮をおろしたもの(皮を使いますので、無農薬のものを!) レモン1個分

バニラパウダー又はエッセンス (人工的なものではなく、ちゃんとバニラシードからできたナチュラルなものを)

焼いた後に使う材料

レモン汁 (新鮮に絞ったものを)中ぐらいの大きさ1個分

乳精 (生きた乳酸菌のある、質の良いものを。無加工牛乳(Raw Mike)からとれたものが理想) 1/4カップ

無加工生蜂蜜 (必ず熱処理されていない、Raw Honeyと書かれているものを)
1/3カップ

注意: 焼いた後に使う材料の乳精と生蜂蜜は、必ず「生」のものでないと、2回目の発酵で悪い方の菌が増える可能性が高くなってしまうので、注意です!


作り方 最低3日かかります。

1.プラスチック、金属以外で出来ている大きな容器に全ての粉、ポピーシード、ヨーグルト、クリーム、乳精大さじ1をしっかり混ぜて、蓋をして24時間、直射日光の当たらない暖かいところに放置。

まぜまぜしているところ...

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2.次の日です。生地はしっかり発酵しているはず。臭いがほんのり酸っぱくなっています。
柔らかくしたバター、蜂蜜、卵をしっかり混ぜます。オーブンを145度にセット。

3.その他のケーキの材料(焼いた後の材料は除く)全てを混ぜる。甘さは味見しながら、自分で調整していって下さい。

4.発酵させた粉を入れる。生地があまりにも固いようで、混ぜにくい場合は少量の水を入れる。

5.ケーキの容器にバターを塗り、粉(好きな粉でいいです)を振っておく。

6.生地をケーキ型に入れ、145度のオーブンで、約1時間半焼く。

7.中身までしっかり焼き上がったら、ケーキ型に入ったまま、冷ましておく。

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出来上がりに見えるけど、でもまだまだ食べれませ~ん!我慢我慢!

8.焼いた後の材料の全てをガラス瓶に入れて蓋をする。

9.それを熱湯の中へ。

こんな感じ。
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蜂蜜が溶けてたらそれで十分。熱湯に長くつけ過ぎると、乳酸菌が死んでしまうので注意。

10.ケーキが十分冷めたら、蜂蜜を溶かした液体を、ケーキの上へ注ぎかける。ケーキの型はまだまだ外しませんよ~。ケーキがまだ熱いのに、この液体を注ぎかけてしまうと、乳酸菌と生蜂蜜がダメになってしまうので注意!熱に弱いんです。この液体がゆっくりと、ケーキに浸透し、発酵のプロセスを始めてくれるんです。

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11.虫なとが来ないように、蓋をして(又はサランラップでもオッケー)、1~2日間、直射日光の当たらない暖かいとこに放置。2回目の発酵が進んで、ほんのり酸っぱくなって行きま~す。

12.1~2日経過。やっとケーキ型から外して食べれます。

見た目は普通のケーキですが、違うんですよね、これが。

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このまま食べても美味しいけど、ケーキはやっぱり、質の良い純正生クリームやナチュラルヨーグルトと食べるのが一番美味しいです!ケーキ自体があまり甘くないので、無糖のクリームやヨーグルトと食べると、甘さが引き立つという感じ。

お味の方は...

甘酸っぱくて、ふんわりしているの、しっとり~。 生きている感じ~。

普通のケーキとは食感が違います。

そして食べた後も、お腹に重たくない。

というのも、しっかり発酵しているから消化がいいんですね。
また、生蜂蜜(熱加工されていない蜂蜜)は炭水化物の消化をさらに手伝ってくれるんです。

日にちが経つと経つほど、乳酸菌が増えて、甘酸っぱくなって行きます。
発酵し過ぎると、なんとなく納豆のような味になってしまい、ちょっとしたネバネバも発生してしまうので注意です!(意外に美味しかったけど...)

このレシピはポピーシード&レモンですが、発酵の基本さえ慣れれば、この他にもキャラウェイシード(さらに消化が良くなるよ~)やラベンダー、オレンジ、チョコレート、ジンジャー、紅茶バージョン等も作れちゃいますよ~。チョコレート版は最高です~アップ

ちなみに、元々のレシピはSally Fallonの本に載ってありますが、今回紹介したレシピは、それを自己流にアレンジしたものです。

超健康オタクレシピに興味のある方には、この本、おすすめです。今までの常識が覆されます。

Nourishing Tradition



さてと、明日は旦那が帰ってくるから、そろそろ家の整理整頓でもしようかしら~?
旦那の大好きなケーキを焼いたから、少々家が汚くても大丈夫!?