今月の15日
同人誌関連の所用で
神保町に出かけた際
帰りにのぞいてみた
新刊書店で見かけたのが
こちら。
(2008/中山エツコ訳、
河出書房新社、2026.5.30)
てっきり新訳かと思ったら
以前、当ブログで取り上げた本を
映画の公開に合わせて
映画の邦題に
改題したものでした。
それを知って
がっかりしましたが
それより何より
映画化され公開された
ということを知らず
慌ててしまった次第。
オフィシャルサイトで
公開劇場を確認してみたら
アクセスの容易な東京都は
軒並み上映終了になっていて
唯一、アップリンク吉祥寺が
間に合いそうだったんですけど
行こうと予定していた当日に
座席を確認すると
予約が埋まってしまってたという。
しょうがないので
他の候補を探して
絞ったんですけど
ただ
上高井戸シネマは
「近日」とあるのみ。
いまだにスケジュールが
はっきりしません。
今週からは
塾の夏期講習も始まるし
今日ぐらいしか行く機会がない
というわけで
横浜シネマ・ジャック&ベティに決め
本日、観てきた次第です。
自分にしては早起きして
バスに乗ってあざみ野に行き
あざみ野駅始発の
横浜市営地下鉄ブルーラインに
初めて乗車し
阪東橋駅で降りて徒歩7分。
バスがなかなか来ないので
間に合わないかと思いましたが
ふたを開けてみれば
開館10分前に着いたという(苦笑)
横浜シネマ・ジャック&ベティは
スクリーンがふたつあって
それぞれジャックおよびベティと
名づけられています。
《ヴィヴァルディと私》は
ジャックでの上映でした。
バロック音楽ファンなら
ピエタ養育院での
「合奏・合唱の娘たち」の演奏や
彼女らを指導する
ヴィヴァルディを描いた映画を
観逃すわけには参りません。
フルで演奏される曲は
ひとつもありませんけど
まあ、それは劇映画ですから
しょうがない。
とはいえ
《ニシ・ドミヌス》RV608の
〈主は愛するものに〉は
もう少し聴きたかった。
(パンフレットによれば
フィリップ・ジャルスキーの歌唱)
それはそれとして
「合奏・合唱の娘たち」の
演奏風景や
ピエタ院が捨て子を受け入れる
システムが
詳細に描き込まれており
これまで抱いていたイメージを刷新、
さらに膨らませることができました。
捨て子を受け入れるシステム
というのは
こちら↓に書かれているような
割符? や焼き印などのことです。
個人的なツボは
ヴィヴァルディの前任者
ガスパリーニ(だと思いますけど
とにかく前任者)の指導と
ヴィヴァルディの指導が
対照的に描かれていた点。
あと
競合関係にある
別の養育院で
音楽を指導しているのが
ポルポラだという点。
Wikipedia の
ポルポラの項目では
ピエタでも指導した
と書かれていますが
映画のパンフには
競合相手のデレリッティ院
と書かれています。
ところが
こちら↓の記事によれば
インクラビリ院らしく。
ところがところが
ポルポラが養育院の歌い手用に
作った歌を収めたCDの
輸入元の紹介文には
実際は4つあった養育院のうち
3つで指導に当たっていた
と書かれています。
というわけで
ポルポラがピエタでも
指導したことがあるのかどうか
今の自分にはよく分からない
というのが正直なところです。
将来の自分が
分かるのかどうかは
保証の限りではありません(笑)
観終わって
映画は小説の設定を
借りているだけで
話の内容はちょっと
というか
かなり変えられてるのかも
と思った次第です。
ただ
自分のブログの
初読時の感想を読むと
ヴィヴァルディの愛弟子
チェチリアを見舞う
「なかなかショッキングなシーン」
(パンフに載っている
鈴木優人の言葉)を除き
他はもしかしたら
原作通りなのかも
と思われてきました。
それを確認するには
原作をもう一度
読むしかないんですけど
そんな余裕はないなあ(遠い目)
こちらがパンフ。
(彩[あや]プロ、2026.5.22)
ミニシアター上映なので
パンフはないかもなあ
と思っていたんですが
ちゃんと作られてました。
掲載されている
鈴木優人のインタビューによれば
ヴァイオリンや弓は
オーセンティックな古楽器で
演奏も当時のスタイルを
指導されているのではないか
とのことです。
チェンバロの鍵盤が
現代のピアノと
同じ配色だったので
ちょっと気になったものの
そういうものも
あったのかもしれませんし。
鈴木優人の言う通りであれば
バロック音楽ファンは
なおさら
必見の映画でしょうね。
ちなみに
映画の原題は Primavera
すなわち《春》で
どなたもすぐ気づく通り
ヴィヴァルディの著名曲
《四季》から採られています。
原作小説の原題が Stabat Mater で
最初の邦題はそのままでしたが
映画の原題が Primavera なのに
映画の邦題は《ヴィヴァルディと私》。
まあ、《春》じゃ
内容が伝わりにくいでしょうから
しょうがないんですけど。
ジャック&ベティでは
8月7日まで公開されます。
(7月31日までは11:00から
8月1日からは13:00から上映)
下高井戸は
その後なのかな、
分かりませんけど。







