益田ミリ『今日の人生』

(ミシマ社、2017年4月23日発行)

 

先日、確定申告の

紙の書類を撮りに行った先の

BOOK•OFFで見つけました。

 

『みんなのミシマガジン』

というウェブサイトに

 

 

現在も連載中の

特設ページに載っている

コマまんがをまとめた

第1冊目です。

 

現在、3冊目まで既刊。

 

本書には

2014年4月から

2017年2月までの分を

抜粋、再構成して

書き下ろしが

加えられているそうです。

 

 

コマまんが

と書きましたけど

印象としては、というか

呼吸としては

4コマまんがに

近いものがあります。

 

1ページに6コマ入る

ページ割りになってますけど

最小で2コマ

(タイトルのコマを入れると

3コマ)しかない場合もあります。

 

何ページにもわたる長編があったり

複数ページにわたるのに

最初のページは2コマだけで

次のページは6コマで完結したりする

といったふうに自由闊達、

統一されていません。

 

サイトでは

長さに関係なく

次の挿話を詰めているので

6コマまるまる埋まってますが

単行本だと

1エピソードがどんなに短くても

1ページに収めているので

余白が随分とあります。

 

それでいて

たとえば札幌旅行編などは

サイトのように

詰めていたりしますけどね。

 

途中

詩のようなものが

挿入されていますけど

これは単行本版のみ

ということになるのかしらん。

 

 

わりと無意識のうちに

初版にこだわったりしますが

本書の場合、オビにもある通り

初版限定の特典付きなので

こだわって正解でした。

 

買ってから気づいたんですけどね。(^^ゞ

 

 

どれもいいんですけど

今回でいえば

いちばんハッとさせられたのが

154ページの

〈映画や、音楽や 芝居や

 そして、本を読むことは

 自分の世界に

 「手すり」をつけている

 そういうこと

 なのかもしれません〉

と考えているエピソードです。

 

その前に

映画《ベイマックス》を観てて

映画を鑑賞後

しばらく経ってから

心がささくれ

虚しい気分になった際

レンタルビデオ屋の前に立つ

ベイマックスの人形に遭遇し

ちょっとさわって気持ちが軽くなる

という経験が描かれます。

 

そのあと

次のように考える。

もしもわたしが

映画『ベイマックス』を

観ていなければ、

 

あれはただ、レンタル

ビデオ屋に飾られている

バルーン人形なのです

 

けれど、わたしは

ベイマックスを知っていて

 

彼が人を傷つけることを

禁じられた優しいロボット

であることも知っていた

のです

 

知っていることが

わたし自身の助けに

なった

 

そういうものが、

数多くあればあるほど

 

それらが支えとなり

 

倒れずに済んでいる

ということもあるのだと

思ったのでした

(pp.152-153)

ここでいわれている「支え」が

最初の引用(p.154)にある

「手すり」です。

 

「知っていることが

わたし自身の助けになった」

という件りが特に

いいですね。

 

 

あと

94〜96ページの

アシカ・ショーのエピソードは

妙にツボに入って

笑っちゃいました。

 

どこの水族館なんでしょうね。

 

 

あと、この作者は

意外とフットワークが軽い。

 

岐阜市立中央図書館の話

(pp.178-183)は

本好き(本を読むことが

好きな人)や

建築好きの琴線に

ふれるかもしれませんね。

 

 

こちらの記事に

「県外から遊びに来る人も」

と書いてありますけど

まさに作者はそういう人の

一人だったわけですね(笑)

 

3日間そこで読書するために

ホテルに部屋をとり

ホテルの自転車を借りて

図書館に通って本を読む

という発想を抱き

それを行動に移すあたりは

脱帽させられます。

 

 

同じ記事中に

「滞在型図書館」

と書いてあって

そんなのがあるのか

と啓蒙されました。

 

こちら↓の記事を見ると

 

 

自分の生まれ故郷の

石川県立図書館も

そういうタイプに

変わったようですね。

 

帰省する機会があれば

行ってみようかしらん。

 

実家から遠そうなのが

難あり、ですけど。( ̄▽ ̄)