(コアミックス発行、ゼノンコミックス
2025年9月3日発行)
前々回ご案内の
わかつきめぐみ
『まいにち、はるちゃん。』を買うため
麹町校での採点の帰りに駆け込んだ
新宿の紀伊国屋書店に寄った際
新刊コーナで
平積みになっているの見て
購入したものです。
文教堂書店 市ヶ谷店では
『ワカコ酒』25巻は
平積みになってましたけど
同時発売の『ミカコ72歳』が
目にとまらなかったですし
hont からの通知も
スクロールしなかったので気づかず
下手したら買い逃してたかも。
それにしても
第4巻で最終巻だとは
思いもよりませんでした。
最終話(第47話)では
誕生日を迎えて
ミカコ73歳になった
という締め方も
なかなか綺麗なまとめ方ですね。
グループチャットを
ミカコの友人の視点から描く第38話
ミカコの近所に住む
あいさつおばあちゃんを描く第39話
ステージ2の乳がんが見つかった
ミカコの友人の視点から描かれる第42〜43話
孫娘の桃実がミカコに
結婚相手と出会ったころの話を聞く第45話
スマホを忘れて外出して
困惑するミカコを描く第46話など
今回は(今回も?)
印象に残るエピソードが多かったです。
ミカコの姓は
今までにも出てきたのかどうか
記憶にないんですけど
第39話で「瀬戸内」だと
初めて気づかされました。
若い頃の
病院の受付嬢だった時の
まるで『サザエさん』にでも
出てきそうなエピソードには
大笑いさせられました。
今回はコマの横の
柱(?)の惹句(?)も
なかなか奥深いものがあり
孫娘が昔の話を聞くエピソードの
最後のページに書いてあった
正解がないってわかることがたぶん正解に近いんだ。
は、ちょっといい感じ。
こういうのは作者ではなく
担当編集者あたりが
つけるもんなんでしょうけど。
それに対して
各エピソード後ろの
空きページに書いてある
1コマまんがの書き文字は
作者のものでしょうけど
そういう中だと41ページのが
なかなか奥が深い。
掃除がしてあれば
ポイ捨てもしづらいもの
というキャプションをつけながら
タバコの吸い殻を拾うミカコの図って
掃除してもポイ捨てされる
ということになるのでは
とか思ったり。( ̄▽ ̄)
終電を逃し
タクシーも捕まらないため
友人の実家
すなわちミカコの家に
泊まることになった
桃実の友人の視点から描かれる第40話。
そのエピソードの後の空きページには
お礼の煎餅の箱を開ける
ミカコのイラストの横に
若者の律儀なことよ
という書き文字があるのも
ちょっと印象に残りました。
女子だから
ということを差っ引いても
確かに最近の若者は
律儀だという印象を
受けますしね。
義務教育の現場で
馴致されているから
という意地悪な見方も
できなくはないですけど。
いずれにせよ
ワカコには見られない
キャラクターの面白さ
ストーリーやギャグの面白さや
社会性ないし当事者性を
感じさせられる
優れたシリーズでした。
それは自分も
ミカコの年齢に
近くなったからでしょうか。
(といっても10歳ほど違いますがw)
ところで
紀伊国屋書店で
買った本のシュリンクには
以下の写真の
赤で括ったとこのような
シールが貼ってありました。
これを見て
文教堂で買った『ワカコ酒』に
ペーパーは封入されているんだろうか
と一瞬、不安に思っちゃいました。
前回の記事で
写真をアップしたように
文教堂書店の場合は
手に取ったとき
ひっくり返せば
ペーパーが外から見えるよう
シュリンクしてました。
紀伊国屋書店の場合は
ペーパーを本に挟み込んで
シュリンクしているため
買わないと内容は分かりません。
さて、どちらがお好みでしょうか。