これも先月末のことになりますが
夜中にオンエアされている
《ラジオ深夜便》を
NHK FMで聴いているうちに
寝落ちしてしまったらしく。
ふと目が覚めると
7時25分から再放送されている
《クラシックの庭》が流れていて
当日のプログラムの途中から
聴くともなしに聴き始めました。
どうやらシューマンの特集らしく
歌曲集《詩人の恋》作品48の
途中からだったんですけど
イアン・ボストリッジ(テノール)
ジュリアス・ドレーク(ピアノ)のそれは
あまり感銘も受けず。
続いてかかったのが
ミェチスラフ・ホルショフスキ演奏の
シューマンのピアノ曲
《子どもの情景》だったんですけど
この曲の出だし
第1曲目が実にすごかった。
これまで聴いてきたというか
聴き覚えのある曲の感じとは
まったく違っていて驚いてしまい
これはCD番号を控えとかねば
と思って急いで布団から出て
パソコンの前に座ったのでした。
《クラシックの庭》の
公式サイトにアクセスし
番組プログラムとかかった曲
CD番号をコピペした上で
演奏を収録した盤を調べて
Amazon で購入したのがこちら。
《ホルショフスキ、
ピアノ・リサイタル 第2集》
(ワーナー・パイオニア
30P2-2453、1989.2.25)
原盤レーベルはノンサッチで
録音は1988年5月9〜12日
フィラデルフィアにある
カーティス音楽院のホールにて
行われました。
ホルショフスキはポーランド出身で
ポーランド語での名前の綴りは
Mieczysław Horszowski
邦盤CDでの表記は
ミエチスラフ・ホルショフスキ
なんですけど
《クラシックの庭》公式サイトだと
「ミェチスラフ」と「エ」が促音便化し
Wikipedia を見たら
「ミェチスワフ」となってました。
1892年生まれで
ピアニストとしてのデビューは
1901年。
本盤の録音時は
96歳という超高齢でした。
それでも演奏にブレがないのが
すごいんですけど
それよりも《こどもの情景》第1曲
〈知らない国ぐに〉の
アーティキュレーション
というのか何というのか
とにかくそれが聴いたこともない
というのがツボでした。
YouTube にアップされてないか
と思って検索してみたら
ありました。
例によって
「動画を再生できません」
と出ますので
アドレスも貼り付けておきます。
その他にも
《こどもの情景》の演奏が
あがってますけど
自分が聴き覚えていたものに
比較的近い感じがされ
そちらがオンエアされていたら
さほど驚きもしなかったでしょう。
この時の《こどもの情景》では他に
9曲目の〈木馬の騎士〉が
ちょっと変わってる感じです。
本盤に収録されている他の曲は
以下の通り。
モーツァルト:
ピアノ・ソナタ 第17番 ニ長調 K576
ピアノ・ソナタ 第12番 ヘ長調 K332
ショパン:
マズルカ 第15番 ハ長調 作品24の2
夜想曲 第1番 変ロ短調 作品9の1
マズルカ 第25番 ロ短調 作品33の4
シューマン:アラベスク 作品18
〈アラベスク〉の後に収録されているのが
〈こどもの情景〉になります。
ついでながら
《クラシックの庭》の公式サイトでは
〈こどもの情景〉という表記でしたが
CDの邦訳では〈子供の情景〉という
一般的な表記でした。
なぜなのか、理由は分かりません。
《ホルショフスキ、ピアノ・リサイタル》
という邦題のCDは
第4集まで出てますが
2009年にタワー・レコードの企画で
《ホルショフスキ・コレクション
(ピアノ・リサイタル集)》と題し
3枚組にまとめられています。
タワー・レコード企画盤の Disc2に
《第2集》がまるまる入ってますけど
そちらの中古盤は Amazon だとお高くて
初リリース盤をバラで集めた方が
安いくらいだったり。
というわけで
バッハを弾いていることでもあり
残り3枚も集めてしまいました。(^^ゞ
そちらについては
また機会がありましたら。