去年の9月に注文したこちらのDVD
Joy & Sorrow ―Unmasked―
Music by Bach and Handel
(Estonian Record Productions
ERP-6412、2013.1)
年をまたいで
本日ようやく視聴できました。
タイトルを日本語に訳すなら
〈歓びと哀しみ ―仮面を外して―〉
といったところでしょうか。
演奏されている
歌曲の歌詞を踏まえた
宗教的な意味が
こめられてるのかも
しれませんけど
とりあえず。
2011年11月20日に
ルクセンブルク
エシュテルナッハ市で開催された
エシュテルバロック・コンサート
"Echter' Barock" concert の
ライブ映像です。
ただし翌日に
レコーディング・セッションが
行われていると記載されているので
ライブの音がそのまま入っている
とはいえない可能性もあります。
演奏は
ラース・ウルリク・モンテルセン指揮
ヨーロッパ連合バロック管弦楽団で
ソプラノがマリア・ケオハネ、
トランペットのソロが
セバスチャン・フィルポット。
Amazon だとメーカーが
EUROPEAN UNION BAROQUE ORCHESTRA
となってますけど
DVDのジャケ裏を見て
メーカーのロゴがあることに気づきました。
ヨーロッパ連合バロック管弦楽団の略称
EUB がマルPのあとに表示されてますので
原盤権者ということになります。
メーカー(販売者)はこちら↓ですね。
リリース年月の情報も
上記サイトの記述に拠ります。
こちらを購入したのは
マリア・ケオハネが歌う
バッハの教会カンタータ第51番
《全地よ、神にむかいて歓呼せよ》が
収録されているからです。
興味と関心を持ち始めて
YouTube で映像を探していたときに
こちら↓の映像を見つけたのでした。
念のためアドレスも掲げておきます。
トランペットが見事なのも
良かったんですけど
なんといっても
マリア・ケオハネが
実に楽しそうに歌っていて
一発で虜になりました。
前にも書いたかと思いますけど
フォイアージンガーのCDのライナーに
バッハの2番目の妻
アンナ・マグダレーナが
歌った可能性がある
と書いてあるのを読み
ソプラノ・カンタータ沼にハマりました。
ケオハネの雰囲気は
いわゆるゴージャスな美人
というのではなく
人懐っこい感じで
表情もくるくるとよく動き
アルプスの少女を彷彿させます。
あくまでも個人的な印象ですけど。(^^ゞ
あるいはアンナ・マグダレーナも
かくもあろうか
と思わしむるところもあって
(これも個人的な思い入れw)
YouTube の「もっと見る」の解説で
もとのDVDがあることを知り
Amazon で買えそうでしたから
ポチッと注文してしまった次第です。
上にリンクを貼ったメーカーのサイトに
飛んでいただいても分かるんですけど
収録曲を以下にあげておくと――
バッハ以外の歌曲は
ヘンデルのイタリア語カンタータ
《ああ、なんと不公平》HWV230と
《宿命の時至り》HWV234の2曲。
ともに教会音楽に分類され
前者は真作性に疑問がある
と目されている曲ですし
後者は別題《聖母マリアの嘆き》ともいい
かつてはヘンデル作と思われてましたが
今ではG・B・フェッランディーニ作
と判明しています。
なぜ正真正銘の真作を演奏しない
とか思っちゃいますね(笑)
ヘンデルは
コンチェルト・グロッソ(合奏協奏曲)
ヘ長調、作品6の2 HWV320
という器楽曲も収録。
器楽曲は他に
ジェゼッペ・トレッリの
トランペット、弦楽と
通奏低音のためのソナタ ニ長調
(通称、トランペット協奏曲)
および
バッハのブランデンブルク協奏曲から
第3番 ト長調 BWV1048 が
演奏されています。
トランペット協奏曲は
バッハのカンタータ演奏に合わせて
トランペット曲を持ってきた
というところでしょうか。
アンコールは
ヘンデルのイタリア語オラトリオ
《時と悟りの勝利》HWV46a から
アリア〈選ばれし天の使者よ〉が
歌われています。
こちらは同じメンバーで
2010年9月5日に
歌われたものが
YouTube にアップされてましたから
ご参考までに貼り付けておきます。
アドレスだとこちら↓
赤い衣装だと
また雰囲気が違いますね。
ところで
ケオハネが歌う
カンタータ第51番の映像は
実はもうひとつ見つけてるんですが
それについてはまた次の機会にでも。
なお
マリア・ケオハネの原綴は
Maria Keohane ですが
英語版 Wikipedia によれば
アイルランド人の父と
スウェーデン人の母との間に生まれ
現在、スウェーデン在住とのことなので
ケオヘインないしコヘインというふうに
英語読みしてもいいかもしれません。
ここでは
日本のCDショップなどの表記に従い
「ケオハネ」としときました。