これは
先週の金曜日
(5月17日)のことです。
注文した本の代金を振り込むため
出かけた際に通りかかった
ご近所の庭に咲いている
白い花が目にとまりまして。
(2024年5月17日撮影。以下同じ)
近づいてみると
白い花弁に
ピンク色の斑が入って
実に綺麗ですね。
ハナノナで調べてみても
「ウシノヒタイ
別名:ミゾソバ」と出て
明らかに違う感じ。
帰ってから調べ始めて
なかなか分からなかったので
後回しにしてたんですが
その後、空木[ウツギ]だろう
と当たりがついたらしく。
どういう経緯で
当たりがついたのか
まったく覚えてません。(^^;
そこから
「ウツギ 花びら 一部赤」と
検索窓に打ち込み
ヒットした写真を見て
「サラサウツギ」を知り
改めて検索し
どうやらこれだろう
と同定した次第です。
「フラワーパークかごしま」の
花図鑑にアップされている写真が
どんぴしゃりという感じでした。
更紗空木は花が八重咲きで
外側が紅紫色になる変異種だとか。
枝が成長すると
中心部の髄がなくなって
中空になることから
空木と名付けられました。
別名は卯の花とありますが
卯の花は空木の本種の別名で
卯月[うづき](旧暦4月)に
咲くことに由来します。
更紗空木という固有種の別名は
例えば「木のぬくもり・森のぬくもり」
というサイトの「植物図鑑」に
「ツカサウツギ」
というのが載っていますし
「三河の植物図鑑」だと
「ヤエウツギ」というのが
載ってました。
後者の漢字表記は
「八重空木」でしょうけど
前者は「司空木」だろうか
と思い、検索してみると
その字でたくさんヒットしたので
やっぱりそうでした。
「木のぬくもり・森のぬくもり」には
「赤と白が混ざる花を
更紗と呼ぶことが多い」
とありまして
花色が白色のものを
「白花八重空木」というのだとか。
ご近所の花にも
ピンク色の入っていない
あるいは薄いものが
混ざってました。
学名は Deuzia crenata f. plena で
「季節の花300」によれば
Deuzia は
オランダの植物学後援者
Deutz に由来するそうです。
フルネームは
検索して調べたところ
Johan van der Deutz
(ヨハン・ファン・デル・デウツ)。
crenata は
「円鋸歯状の」という意味で
鋸歯とある以上
葉っぱの特徴ですね。
plena は「たくさんの」
と書いてありますけど
空間が満たされている
という意味のラテン語
Plenum に由来するようで
八重紅枝垂桜の学名に
Plena-rosea と付いていて
それが「八重のバラ」という
意味だそうですから
八重咲きという意味なのかも。
f. は forma の略で
「品種」を意味します。
ちなみに英名は
Crenate pride-of-Rochester
とされています。
なんだか品種名っぽいですけど
由来はよく分かりません。
Rride-of-Rochester という品種の
円鋸歯があるもの
という感じがするんですけど
Rride-of-Rochester で検索してみたら
どうやら Rride of Rochester 自体が
ウツギ属全般を指しているようです。
そこまでは判断できても
やっぱり由来までは
調べがつきませんでした。(^^ゞ
今日も今日とて
買い出しに出かけた際
通りかかって見てみたら
まだ咲いてました。
(上の写真は5月17日のもの)
かつては
ユキノシタ科として
分類されていた空木は
現在はアジサイ科に
変わったそうです。
紫陽花が咲き始める
今の季節に
ぴったりですね。