本日は縁あって
売り子のお手伝いをするため
東京流通センターで開催の
第三十九回文学フリマ東京に
行ってきました。
朝起きられるかどうか
心配だったんですけど
無事11:30ごろに現着。
売り子を務める会場は
第一展示場の方でした。
12:00開場で
結局17:00までいることに……。
今回から
東京開催は入場有料となり
入場料金が1000円ということで
来場者数が減るのではないかと
危ぶまれていたようですが
蓋を開けてみれば
なかなか客足が絶えず
例年通りか例年以上の
盛況だったようです。
もっとも
自分が参加したのは
2019年の11月に開催された
第二十九回以来ですので
正確なことはいえませんけど。
基本的に売り子さんでしたし
盛況ということもあり
別ブースの方と交代する機会も
あまり持てなかったのと
懐の具合との関係で
いつも通販で購入しているもの以外
買っておりません。
たとえばこちら↓
ヴァレンタイン・ウィリアムズ著
平山雄一訳
『アガサ・クリスティ愛誦探偵小説集1
海老足男との対決』
(ヒラヤマ探偵文庫33、2024.5)
アガサ・クリスティの連作長編
『二人で探偵を』は
トミー&タペンスの二人が
当時人気のあったミステリの
キャラクターや作風をパロディにする
という、ご機嫌な作品です。
ヴァレンタイン・ウィリアムズの
海老足男シリーズは
パロディにされている作品のひとつで
日本ではこれまで未訳のままでした。
ただしこの原作
怪人物が跳梁する
冒険スパイ小説なので
今となっては古臭いタイプ
と目されており
一般書肆からの翻訳刊行は
とうてい思えず。
それがこうして
同人出版で完訳が出るとは
いい時代になったものです。
『Re-ClaM』Vol.12
(Re-ClaM 事務局、2024.5.19)
創刊号から買い続けている
海外ミステリ関連の研究雑誌です。
「会場おまけ」冊子として
「アンソロジスト
ドロシイ・L・セイヤーズの
もう一つの功績」が
ついてきたのが嬉しい。
國枝史郎著
『鼠小僧次郎吉
〜『名人地獄』完全版〜』
(書肆銀月亭、2024.5.19)
戦前の伝奇小説作家の雄として
かつて読書界の話題をさらった作家に
國枝史郎という人がおりました。
その國枝が
自作の『名人地獄』(1925)を
前半部分はそのままに
後半部分をグレードアップして
雑誌連載から約10年後の
1936年に新聞連載した作品だそうで
初出紙から起こされたものです。
付録として
『名人地獄』雑誌連載時の作者の辞
同作の単行本時の自序と
『鼠小僧次郎吉』
新聞連載時の作者の辞に加え
小酒井不木による
『名人地獄』評を併録。
2段組327ページの大冊ですが
かつての再刊フィーバーぶりを
記憶している人間としては
買わずにはいられない
というわけで。( ̄▽ ̄)
さて、17時の閉場後は
ご縁のあった主催者と
ファミレスで
お食事をご馳走になり。
その後、京浜急行電鉄の
大森海岸駅から帰途に着き
品川からは東海道本線で川越に向かい
そこで南武線に乗り換えて、と
いつもとは違うルートで
帰ってきたのも新鮮でした。
夜は雨模様でしたが
ひどく降られることがなかったのは
アキレス腱のあたりが痛み
念のため杖をついて行っただけに
ありがたかったです。
参加されたご縁のある皆さま
お疲れさまでした。