過ぐる木曜日(5月2日)

同人誌用の原稿のゲラに

赤ペンで修正を入れたものを

スキャンするため

コンビニまで行ったあと

ディスカウント・スーパー

OKで買い物を済ませ

小学校裏の道を通りかかった際

道を挟んで反対側の公園の

木を調べようと思った時のこと。

 

公園の木(2024.5.2)

 

数日前から

気になっていたんですが

ようやく近づいて

花を見てみたところ

もう盛りは

過ぎている感じでした。

 

その公園へと上がる

階段の脇に咲いていたのが

こちら。

 

棘なし野薔薇

 

ハナノナで調べてみると

「クサイチゴ」とか

 

棘なし野薔薇(ハナノナ1)

 

「バイカウツギ」と

 

棘なし野薔薇(ハナノナ2)

 

出たんですけど

違うだろうという感じ。

 

 

自宅に帰ってからもう一度

今度はサイトから写真を送って

調べてみたところ

32%の確率でアルストロメリア

30%の確率でヒルザキツキミソウ

8%の確率でロサ・モスカータ

という結果が出ました。

 

このうち

いちばん確率の低い

ロサ・モスカータの見た目が

いちばん似ていたので

そちらを取っ掛かりにして

いろいろ検索してみたところ

野薔薇[ノイバラ]ではないか

と当たりをつけた次第です。

 

 

ノイバラの一般的な漢字表記は

野茨ないし野荊ですが

野薔薇と書いて

「のいばら」と読ませもします。

 

庭木図鑑 植木ぺディアによれば

「荊」という字は

棘のある植物の総称で

今回の種だけに限らないのだとか。

 

手元の漢和辞典を見てみたら

「茨」という字も同様でした。

 

 

そう書かれるように

野茨ないし野荊なら

棘があるはずですが

今回の種には

棘はなさそうでした。

 

庭木図鑑 植木ぺディアの

説明を見ていくと

ノイバラの品種として

トゲナシノイバラ

というのがあったので

同定できた次第です。

 

 

蕾はこちら。

 

棘なし野薔薇(蕾)

 

花は白かピンクですが

蕾は赤いですね。

 

葉っぱのつき方は対生で

奇数羽状複葉。

 

棘なし野薔薇(葉)


葉っぱの縁には鋸歯があります。

 

 

幼稚園だか保育園だかと

児童会館だかが近所にあって

子どもがよく遊んでいる公園なので

あえて棘なしの種を

植えたのだと思われます。

 

棘のある野茨の方の

和名の別名は

「野薔薇」と書いて

「のばら」だそうです。

 

英名は Japanese rose で

Wikipedia には

Eijitsu rose というのも出てますけど

以下のページを参照したところ

 

 

漢方薬に使われる実を

「営実」というらしく

上記ページにも書かれてますが

それ由来するものと思われます。

 

 

棘なし野薔薇の方の学名は

工藤敏博の植物日記

というブログによれば

Rosa multiflora f. inermis

 

最初の Rosa multiflora が

野薔薇の学名で

multiflora は

姫野ばら園 八ヶ岳農場の記事によれば

ラテン語で「花が多い」

という意味だそうです。

 

「f.」とあるのは form の略で

それに続く語が「品種」を意味する

というのは以前にも書いた通り。

 

inermis は

ラテン語で「非武装」を

意味するようなので

棘がないことを

示しているんでしょう。

 

 

今回見た花には

薄いピンク色のものも

混ざってます。

 

棘なし野薔薇(ピンク花)

 

ピンク色の種に

桜薔薇というのも

あるようですけど

庭木図鑑 植木ぺディアを見ると

花の雰囲気が

ちょっと違う感じですね。

 

棘なし野薔薇(白花)

 

花期は5〜6月

としている資料が多いですけど

Wikipedia では

4〜6月となっています。

 

棘のある野薔薇の場合

秋には果実がなるそうですけど

棘なしの方も同じものが

結実するのかどうか。

 

時期が来て覚えていたら

確認してみようかと思っています。