これも先日の金曜日のこと。
近所の大学図書館への行き帰りに
苧環[オダマキ]の花を
たくさん見かけました。
行きはいつもの道でしたが
途中にある
駐車場下の花壇で
白い苧環を見かけました。
(2024年4月26日撮影。以下同じ)
苧環だと思いつつ
念のためにと思い
ハナノナで調べてみると
「ミヤマオダマキ
別名:アキレギア、アクイレギア」
と出ました。
ミヤマ(深山)は余計だろう
と思いつつ
ホッとした次第です。
アキレギア、アクイレギアは
学名の aquilegia を
そのまま読んだもの。
「季節の花300」には
ラテン語の鷲 aquila が語源で
花弁の後ろに突き出した距の部分が
鷲の爪に似ているから
という説が紹介されています。
背後からの写真も撮りましたが
一番下の右向きの個体や
右中央の下向きの個体など
距の形が分かりやすいかと。
苧環はもともと
苧[カラムシ]という植物の
茎から採れる繊維を
中を空洞にして
巻子に巻きつけたものをいい
そこから
環状になった苧
ということで
苧環という言葉ができました。
そこから次第に
紡いだ麻糸を巻き付ける
木製の器具も
苧環と読むようになったようです。
器具としての苧環の形状は
以下のブログをご覧ください。
花の形状が
その糸を巻いた糸巻きに
似ていることから
命名されたのもの
と言われますけど
上の器具だと丸くないので
ちょっと違う感じがしますね。( ̄▽ ̄)
また、したがって
苧環の和名の別名は
糸繰草[イトクリソウ]
となります。
「季節の花300」によれば
英名はコロンバイン Columbine で
蕾の形が鳩に似ていることが
命名の由来だそうです。
手元の辞書によれば
星座の鳩座は
columba というようですね。
上の写真は
花弁の中を確認するために
撮ったものですけど
茎の中程のものが
あるいは鳩に似ているかも。
深山苧環ではなく
西洋苧環と思うのは
というサイトに
以下のように書いてあったから。
本来の西洋苧環は
アクレイギア・ブルガリスで
茎がまっすぐに伸びて
青紫色の花がうつむいて咲くもの。
長く栽培されてきたために
白色や桃色、赤紫、黒紫色など
花色の変異が豊富とのことです。
その特徴に合ってますし
葉っぱの形も苧環のものです。
白い苧環を撮れて
ウキウキしながら図書館に行き
帰りは違う道に折れて
住宅街を通り抜けたら
淡いピンク、青紫
そして八重咲きのものを
見かけました。
そちらについては
また次回ということで。