近場の歩道沿いの

垣根になっている植栽を

通りかかったら

白い花が咲いているのが

目にとまりました。

 

四季咲き木犀の垣根

 

ハナノナで調べてみると

「モクセイ属

 属:モクセイ属」と出たり

 

四季咲き木犀(ハナノナ)

 

写真で保存しませんでしたが

「ギンモクセイ」と出たりして

それ以上は絞りきれず。

 

確かに銀木犀に似てますが

銀木犀の花期は秋なので

まったく違います。

 

それでも

似ている点を基に

いろいろ検索してみたところ

とりあえず四季咲き木犀

[シキザキモクセイ]だと

当りをつけました。

 

四季咲き木犀(花アップ2)

 

春咲き木犀というのも

あるようでしたけど

 

 

上の記事で紹介されている

オスマンサス・デラバイは

葉に鋸歯がないようですし

ビバーナム・ティヌスの場合

蕾の色合いが異なっています。

 

四季咲き木犀(花と蕾)

(こちらは今回、近場で見かけたもの)

 

園芸ネットで販売されている

オスマンサス・デラバイ

葉に鋸歯があるようですが

花の形状が異なっています。

 

 

「三河の植物観察」の

オスマンサス・デラバイ

園芸ネットの方に似てますね。

 

そちらに拠りますと

中国原産の外来種で

花期は4〜5月、

果期は9〜10月だとか。

 

 

それはそれとして

その「三河の植物観察」の

金木犀の項目

「モクセイ属の主な種と園芸品種」

というのがあります。

 

それを見ていったら

薄黄木犀[ウスギモクセイ]

というのが載っており

別名を四季咲き木犀という

と書かれています。

 

開花は3月にもあり

中国産の花期は9〜10月とあって

オスマンサス・デラバイよりも

中国産に限ってですが

花期がひとつ多い。

 

というわけで

薄黄木犀というのが

より正確ということに

なりそうですから

本ブログのタイトルも

薄黄木犀にしようと思ったんですけど

薄黄木犀を検索してみると

サイトによって説明がバラバラでして

四季咲きとしているのは

「三河の植物観察」だけのようでした。

 

そこで迷いに迷って

ブログのタイトルは

「四季咲き木犀」としました。

 

なお、白木犀[シロモクセイ]という

薄黄木犀から選抜された種も

存在するそうで

もしかしたらそちらかもなんて。( ̄▽ ̄)

 

 

ちなみに

オスマンサス・デラバイの

オスマンサス Osmanthus は

学名でモクセイ属を意味します。

 

種小名のデラバイ delavayi は

中国・雲南の植物を

ヨーロッパに紹介した

フランス人宣教師の名に

由来するそうです。

 

Abbé Delavay と綴るようですが

Abbé は「司祭、神父」という意味なので

これではフルネームになりません。

 

英語版 Wikipedia には

Père Jean-Marie Delavay(1834〜1895)

と記されています。

 

Père は名前ではなく

二人以上の同名の人物がいる場合

(例えばアレクサンドル・デュマ)

ラスト・ネームの後につけて

(例えばデュマ・ペール)

「父」という意味になります。

(デュマ・ペールなら

 父の方のデュマ、という意味)

 

「父」だけでなく

カトリックでの称号や呼称を

意味することもありますので

ここでは「師父」という意味に

なりましょうか。

 

Père Jean-Marie Delavay を

フランス語読みするなら

ペール・ジャン=マリー・ドゥラヴァイ

となるかと思います。

 

上記したように

ペールはカトリックの称号なので

ジャン=マリー・ドゥラヴァイが

世俗での? フルネームですね。

 

四季咲き木犀(花アップ1)

 

それはともかく。

 

四季咲き木犀は

真夏と真冬以外

年に何回か咲くそうですので

秋にも咲いているのを見かけたら

四季咲き木犀で決定ですね。

 

あと

見分けのポイントは果実ですが

「三河の植物観察」によれば

白木犀の果実は紫黒色で

薄黄木犀は記載されていません。

 

白木犀が

薄黄木犀から選抜されたのなら

薄黄木犀の果実も紫黒色かと

考えてもいいのかもしれず。

 

また「三河の植物観察」には

中国名を四季桂という

四季咲きの種も紹介されており

花色は黄緑色〜黄白色〜淡白色

果実は楕円形で暗紫色〜紫黒色

と書かれていますから

こちらの記述から判断しても

四季咲き木犀の果実は楕円形で

暗紫色から紫黒色である

という可能性が高い。

 

 

そう思って検索していたら

四季咲き木犀の果実については

熊本市動植物園の記事

ヒットしました。

 

写真を見た限りでは

蕾の印象が異なるなあ

とか思いつつも

これが確かに

四季咲き木犀の果実なら

暗紫色ということになりそうです。

 

 

ただ

三河の植物観察の記事も

熊本市動植物園の記事も

果期がいつなのか

どこにも書かれていません。

 

熊本市動植物園の記事の

タイムスタンプが

結実の時期に近いのであれば

二月ということになります。

 

だとすれば

秋に開花したものが

冬に結実した結果

ということになりますけど

それで正しいのかどうか。

 

春に咲いたのなら夏に結実し

秋に咲いたのなら冬に結実する

ということなんでしょうか。

 

 

というわけで

まだまだ不明なことは

多いですけど

忘れないでいたら

果実に注目しよう

と思っています。

 

そうすれば少しは

どれかの種だと

同定できるかもしれません。

(ちょっと不安ですけどw)