ちょっと必要があって
1968(昭和43)年に
講談社から刊行された
木村久邇典[くにのり]の
『人間 山本周五郎』
という本をネットで購入。
「その小説的生涯」という副題は
ハコと本体の扉にあるのみです。
国立国会図書館
デジタルコレクションとして
デジタル化されており
送信サービスで
自宅でも閲覧可能だったんですが
そちらで利用後
やはり手もとに置きたいと思い
〈日本の古本屋〉を利用し
オビつき本を購入。
出品者からの
本の状態の説明で
オビに痛みがあると
買いてあったんですが
多少の破れなどは
裏貼りするなどして直せば済む
と思って注文したところ
上掲の写真のように
表側は大丈夫だったんですけど
裏側が下のような状態でした。
これは想定外でして
部分的に欠けているので
裏貼りでは対処できず。
さすがに放っておくと
本をハコから出し入れするたび
あるいは積んでおいたり
本棚にしまっておいたりしたものを
出し入れするたびに
さらに破れが広がりかねないので
オビをかけたまま
ハコ全体にパラフィンをかけよう
と思った次第です。
自分はこういうとき
オビを折りたたんで
本に挟んでおこうとは
思わない人間なのでした。(^^ゞ
本のハコに
パラフィンをかけるのは
久しぶりだったので
うまくできるかどうか
心配だったんですけど
仕上がりは以下の通り。
上方のパラフィンのふちが
やや表側に
はみ出しているのは
ご愛嬌ということで。(^^;ゞ
裏側も以下のように覆えたので
オビの破れが広がるのを
なんとか防げるかと。
いやあ緊張した〜。
こうしたやり方は
大学時代に古本仲間から
教わったもので
昔はよくこんなふうに
パラフィンをかけたものでした。
ハコにかけたパラフィンを、あるいは
ハコにパラフィンをかけることを
ハコパラとか称していたのも
今は昔のお話です。
街の文房具店で
パラフィン紙を買うのも
昨今では難しそうです。
自分の周りには
あまりいませんけど
タブレットやスマートフォンで
本を読むというのが
当たり前になりつつある昨今
古本マニアのこうした技術? も
いつか失われるんでしょうか。
しみじみ。