昨日は

喘息の定期診療に

行ってきました。

 

処方箋をもらって

薬局へ行く途中の

ビルの花壇にふと目をやると

紫色の花が咲いているのが

目に入りました。

 

紫片喰(ビル前花壇その1)

 

さっそく近寄って

ハナノナで調べてみたら

最初は「スプリングビューティー」

とか出ましたけど

 

紫片喰(ビル前花壇その1)ハナノナ

 

すぐそばの

別のところに咲いている

同じ個体の葉っぱまで含めた画像で

調べてみると

「ムラサキカタバミ」

と出ました。

 

紫片喰(ビル前花壇その2)ハナノナ

 

見た目は明らかに

傍食のようだったので

帰宅後、調べてみることにして

薬局に向かうことにした次第。

 

 

以前、当ブログで

芋傍食[イモカタバミ]を

取り上げたことがあります。

 

その際、芋傍食と紫片喰は

よく似ていて区別が難しい

ということを書きました。

 

Wikipedia に書かれていた

花筒の奥が白く抜けている

という特徴に合っていますけど

白というより薄い緑色ですね。

 

紫片喰(ビル前花壇その1)接近

 

これは萼の色が

透けているのではないか

と思われます。

 

以前は

松江の植物図鑑に書かれていた

特徴によっても判断したわけですが

今回もそちらを参照して

紫片喰の雄蕊の葯は白で

萼の先端に黄色い腺点がある

という特徴にも

合っていることを確認。

 

紫片喰(ビル前花壇その1)アップ

 

アップの写真が

ボケずに撮れていて幸いでした。

 

 

白い葯は花粉ができず

結実しないのだとか。

 

じゃあ、

どうやって増えるのか

といえば

地下茎の小球根が

増殖していくようです。

 

ちなみに

芋傍食の萼の腺点は

松江の植物図鑑の写真だと

橙色という感じですが

同じといわれれば

同じかも。( ̄▽ ̄)

 

 

花期は

月で示そうとすると

資料によってバラバラですが

春から初夏にかけて。

 

南アメリカ原産の帰化植物で

江戸時代に観賞用に輸入されて逸出し

現在では環境省の要注意外来生物に

指定されているそうです。

 

駆除が大変な強雑草

とまでいわれていますけど

葉っぱが虫に食われてか

ぼろぼろなので

とてもそうは見えなかったり。

 

紫片喰(ビル前花壇その2)

 

地下の鱗茎を取り尽くすのが

大変みたいですね。

 

小球根を残しちゃうと

そこから芽を出すらしいですし。

 

 

英名は Violet wood sorrel で

手元の辞書を繙いてみると

sorrel は酸味のある植物全般を指し

wood sorrel でオキザリスやカタバミ

(特にコミヤマカタバミを指す場合あり)

スイバを指す場合もありますが

スイバは sheep sorrel とも

いうようです。

 

芋傍食の英名は

Jointed wood sorrel

ないし Pink sorrel と

いうらしい。

 

jointed というのは

地下茎の見た目を

ふまえたものでしょうか。

 

じゃあ紫片喰は?

とか思っちゃうんですけど

掘ってみるわけにも

いかないしなあ。( ̄▽ ̄)