アカンサス(2023.5.28)

 

先月末に

近場の花壇に1本だけ

アカンサスが咲いているのを

見かけました。

 

昨年の6月20日

やはり近場ですが

今回とは別の場所で

何本も咲いているのを

見かけています。

 

アカンサス(2022.6.20)

(2022年6月20日撮影)

 

その際にハナノナで調べて

「アカンサス

 別名:ハアザミ」

と出ていたので

見覚えはあったのでした。

 

アカンサス(ハナノナ)

 

その後

去年見つけた場所のそば

(上の写真奥の芝生地)に

マンションの修繕工事担当会社の

プレハブ事務所ができて

作業員の通り道になったので

今年は無理かなあ

と残念に思っていたところ

新しい場所で見かけ

嬉しくなったのでした。

 

まあ、ブログのネタになる

と思いましたのでね。(^^ゞ

 

 

いわゆる雑草ないし

山野草の類ではないので

山田隆彦の『草花・雑草図鑑』や

金田洋一郎の『山野草図鑑』には

載っていないんですけど

園芸植物もフォローしている

大地佳子の『色と形で見わけ

散歩を楽しむ花図鑑』の方に

載ってました。

 

同書によれば

地中海沿岸、熱帯アジア、

熱帯アフリカ原産の園芸植物で

花期は出身地にふさわしく

6〜8月だそうです。

 

先月末(5月28日)に

見かけたのものは

上の方がまだ咲ききっていない

という感じでですから

花期的には許容範囲かな。

 

もっとも

『育てたい花が

たくさん見つかる図鑑100』には

花期は5〜6月となってますけど。

 

 

紫色に色付いているのは萼片で

そこから出ている白いのが

花びらなのだとか。

 

アカンサス(2022.6.20)アップ1

 

花弁のうち

上の裂片は退化して

下の裂片のみが表に出ている

とのことですが

退化したのがどこにあるのか

残っているのかどうかも

ぱっと見よく分かりません。

 

花の付け根には

棘のある苞がある

と書いてありましたので

アップで撮った写真を見直したら

確かに棘がありますね。

 

アカンサス(2022.6.20)アップ2

 

アカンサスという名は

学名のカタカナ表記です。

 

Wikipedia によれば

観賞用に栽培されるものは

Acanthus mollis で

mollis は「トゲ」という意味

だとありますけど

ギィヨ+ジバシエの『花の名前』だと

アカンサス自体

棘という意味の言葉に由来する

と書かれています。


Yahoo! 知恵袋の回答

いちばん分かりやすくて

acanthus は

akanthos(ake+anthos)に由来し

棘のある花という意味で

mollis は柔軟毛がある

という意味だとか。

 

ちなみに

棘があるから

別名が「葉薊」なのではなく

葉っぱの形が薊に似ているから

ということに由来するようです。

 

 

漢字表記には

「莨菪花」

というのもあるらしく。

 

「莨菪[ろうとう]」だけで

走野老[ハシリドコロ]

という植物の

別名なんですけど

その走野老の花を思わせるから

ということなのかどうか。

 

莨菪は

「のたうち回る」という意味で

中毒症状の形容だと

薬草と花紀行のホームページ」の

走野老のページに書かれています。

 

ということは

のたうち回るような花

(そういうふうに見える花)

ということなんでしょうか。

 

 

ちなみに

Wikipedia によれば

金沢大学の校章は

アカンサスの葉を

図案化したものだとか。

 

装飾として使われた歴史は

古代ギリシア文化にまで遡り

いちど途絶えたものの

ルネサンス期に復興したそうですから

ルネサンスこと文芸復興に

ちなんでのことでしょうか。

 

故郷の大学ゆかりだと知ると

親しみが湧いてきましたが

装飾に使われるのは

アカンサス・モリスではなく

アカンサス・スピノザ

(スピノサスともいう)だそうで

ちょっと残念ですけどね。