コトネアスター(白い花)

 

おとといの日曜日

近場で使われている

グランドカバーの植物が

白い花を咲かせているのに

気づきました。

 

ハナノナで調べようとしたら

候補名が次から次へと変わり

定着しないので諦めました。

 

そこで

花の写真をアップで撮り

 

コトネアスター(白い花・アップ1)

 

自宅に帰ってから

調べ始めたんですが

なかなか分からず。

 

今年の初頭に

赤い実がついていたのを思い出し

 

コトネアスター(赤い実)

(2023年1月31日撮影)

 

「グランドカバー 赤い実」

で検索してみて

ようやくそれらしきものが

ヒットしました。

 

グランドカバー

という言葉を知らず

赤い実を思い出さなかったら

ダメだったろうなあ(しみじみ)

 

 

コトネアスターは

樹木図鑑 植木ぺディア」によれば

50種以上の品種があり

中には樹高の高い

垣根に使われるものもある一方

匍匐性や蔓性の種類もあるそうで。

 

植木ぺディアには

樹高の高い種の写真が載ってますけど

蔓性のダメリ(とも表記される)だと

高層ビル街の植栽や

屋上庭園にも使われるのだとか。

 

コトネアスター(白い花・アップ2)

 

どの種類も花の形は同じで

花の様子は木瓜[ボケ]に

花弁の模様は山楂[サンザシ]に似る

と考えてもいいのかしらん。

 

マルメロに似た葉を持つ品種があり

実の様子からピラカンサに

間違われることが多い

ともありますけど

葉っぱはともかく実の方は

今回の種に当てはまるっぽい。

 

コトネアスター(赤い実・アップ)

 

ちなみに

エバーグリーン植物図鑑

というサイトに載っていた

花の写真が

いちばん今回のに合ってる感じ。

 

 

名前の綴りは

Cotoneaster dammeri で

これは学名(ラテン語)。

 

Good'olboy's story」という

ブログの記事によれば

コトネは花梨(榲桲[マルメロ])を指し

アスターは似ているもの

という意味だそうで

dammeri はドイツ人植物学者

カール・レーベレヒト・ウド・ダンマー

Carl Leberecht Udo Dammer

ちなんでいるそうです。

 

英名は Bearberry cotoneaster で

bearberry には

手もとの辞書によると

熊苔桃[クマコケモモ]

という意味だとあって

熊苔桃の学名の種小名が

ラテン語で「熊の葡萄」

という意味になることから

「熊の葡萄のようなコトネアスター」ないし

「熊苔桃のようなコトネアスター」

という意味合いになりましょうか。

 

今年の冬場(1月31日)に

赤い実を見て以来

なんという植物なのか

気になっていたので

ようやくスッキリしました。

 

 

 

以下、蛞蝓[ナメクジ]が

苦手な人、閲覧注意!

 

蛞蝓が写り込んだ写真あり。

 

 

 

実は今回

最初に撮った花に

異物が写り込んでいます。

 

コトネアスター(白い花と蛞蝓・マーキング)

 

赤いマーキング部分を

よくよく見てみると…


コトネアスター(白い花と蛞蝓1)

 

なんとナメゴン!

もとい

蛞蝓なのでした。

 

 

蛞蝓が受粉させる花もある

ということを

いつかどこかで

目にしていたこともあり

おお、これがそうか! と思い

最初は「ナメクジ 受粉」とか

「ナメクジ 花粉」とかいう

検索タームで調べたりしまして。

 

それでも

なかなか見つからないどころか

蝸牛[カタツムリ]や蛞蝓の粘液は

むしろ花粉を傷めてしまうので

送粉に役立っていない

という研究もあるという

筑波実験植物園の

昨年5月28日のブログ記事

ヒットしたり。

 

コトネアスター(白い花と蛞蝓2)

 

蛞蝓送粉説がダメなら

これは花の蜜を食べているか

花そのものを食べているかの

どちらかだろうと思った次第です。

 

あるいは

単に移動中なだけかも

しれませんが

まるで花の蜜を

食べている(舐めている?)

かのように見えます。

 

コトネアスター(白花と蛞蝓3)

 

昔はよく見かけた蛞蝓も

最近はとんと見かけないので

気持ち悪いけれども珍しく

苦手な人も多いだろうと思いつつ

写真をアップした次第です。

 

不快に思われた人がいたら

ごめんなさい。m(_ _)m