たまたま YouTube を開くと

トップに表示される映像のひとつで

ヴィヴァルディの《ニシ・ドミヌス》

(主が家を建てるのでなければ)RV 608 から

〈主は愛するものに〉の

ポジティフ・オルガン伴奏版が

目にとまりました。

 

これが実にいいので

ご紹介する次第です。

 

 

独唱はジュリア・ドゥイ=フェラン

(Deit-Ferrand の Deit は

 正確にはどう発音するのか

 分かりませんけど、とりあえず

 「ドゥイ」としときました。

 もしかしたら

 「デュイ」の方がいいのかも)

オルガンはベンヤミン・リゲッティ。

 

メゾソプラノのドゥイ=フェランは

ソルボンヌのヌーベル大学で

社会学修士号を取得後

ローザンヌ高等音楽院で修士号を取得

と経歴にありますから

フランス人あるいはフランス系の

演奏者かと思います。

 

女性演奏者の常として

生年は不詳。

 

ベンヤミン・リゲッティは

スイス出身のオルガニストで

1982年生まれだとか。

 

 

ヴィヴァルディの

《ニシ・ドミヌス》は

これまでたくさんの録音を

聴いてきましたけど

ポジティフ・オルガン単独伴奏

というのは初めて。

 

こんなに

ぴったりハマるものかと

驚いた次第です。

 

 

同じメゾソプラノによる

同曲の弦楽伴奏版が

本曲が終わると

再生リストに

アップされますので

そちらもアップしておきます。

 

……と思ったら
YouTube に飛ばないと

観られない仕様のようなので

リンク先を貼っておきます。

 

 

こちらの演奏は

フランスのメゾソプラノ

ルシール・リシャルドーと

ポーランドのアンサンブル

ヴァーツラフ・ルクス指揮

コレギウム1704です。

 

これを聴くと

オルガン伴奏版の凄さが

分かるのではないかしらん。

 

もともと弦楽版では

ヴァイオリンとヴィオラ

通奏低音楽器

(コレギウム1704だと

 チェロとリュート、オルガン)

という編成のようですけど

ご覧いただければ分かる通り

そもそも大編成で

聴かせるものではありません。

 

 

波打つような旋律が

嫋々たる雰囲気を

醸し出している一曲ですが

それをオルガン一台で表現してしまう

リゲッティの名演にご注目。

 

もちろん

ジュリア・ドゥイ=フェランの

名演にも。